DeepSeeKショックが癒えた日本市場:1月29日(水)後場
- 2025.01.29
- トレード日記
日経平均株価 ¥39,414(△¥397)
DeepSeeKショック癒える。日本市場は戻り足鮮明だが油断できず
後場の相場概況
DEEPSEEKショックが癒えた日本市場は一足早く決算相場に突入した。注目の信越化学は場中発表だったが物足りなさが残り▲4.26%と売られた格好。だが引け後のアドバンテストと三井住友は爆裂決算を発表し、幸先の良いスタートになった。
それにしてもDEEPSEEKショックは本当に癒えるのだろうか?米政府のAI責任者がオープンAIのデータを使っていることを匂わせ、マイクロソフトはオープンAIの出力データを不正取得した疑いを調査しているというニュースが流れた。それによってDEEPSEEKが米国製AIを脅かす存在であるという印象が薄れた結果、市場は自信を取り戻したと言える。
だが、たとえそうであっても、DEEPSEEKの生成スピードが最新の米国製AIと比較しても異常に速いという事実は依然として消えない。さらなる検証が必要かもしれないけれど、AIはより速くより多くのデータを蓄積し、ディープラーニングを繰り返すことで時間とともに進化してゆくわけで・・・。そのスピードが速く、コストパフォーマンスが断トツで有利となると、それは相当の脅威であると思う。その意味では、DEEPSEEKは依然として米国のビッグテックにとっては脅威であり続けるかもしれない。
それでもこのDEEPSEEKはまるで中国の国家戦略のようだ。中国は「低コスト」と「オープンソース」であることを武器に、米国の独壇場であるAIを崩そうとしている。これでパフォーマンスはOpenAI以上、その他の米国最新AI以上となれば、世界中で積極に導入されることは間違いなく、そうなると中国は積極的な世論誘導が可能となる。
ちなみにDEEPSEEKに「天安門事件」と問うと、何の反応も示さないという情報もある。つまりは情報世界から中国に都合の悪い情報を隠蔽することさえできてしまう。もっともこれは、米国製でも同じだろうけど。
従ってこの問題は1日や2日で織り込めるような単純なものではない。
後場の取引とポジション
1750 日経レバ ¥27,375(△¥520)
空売平均)¥27,264×3280(含み損¥360,000)
何かのニュースに反応したのかもしれなけれど、後場寄りから強烈な買い相場となり、垂れてきた15時辺りからは強烈なショートカバーが入った。これで結果的に大きく切り返されて担がれてしまったわけだが・・・。特に15時過ぎの買いは巨列過ぎてなすすべなし。明日は大負け濃厚か!?
8316 三井住友 ¥3,899(△¥8)
買)¥3,889×4000(含み益¥40,000)
買)¥3,888×2000(含み益¥22,000)
買)¥3,887×4000(含み益¥48,000)
買)¥3,886×4000(含み益¥52,000)
維持でも決算勝負してやる!ということで買持越した三井住友。案の定引け後の決算発表では、強烈な数字を出してきた。
本当にメガバンクは爆益なんだ、と思い知らされた。
4676 フジメディアHD ¥2,180.5(△¥145.5)
買)¥2,099.0×20000
売)¥2,180.5×20000(+¥1,630,000)
前場の急騰から押し目を形成し、まるで売り玉を引き込むように売らせてる・・・。本当に相場が仕手化したような動きだったというのは前場にも書いたけれど、ならば後場は再度担ぎにかかって来ても・・・ということで、後場寄りは再度IN。板が厚いのでダメなら投げればいいか、という心境だった。ところが売り方は再度シバかれ続けて、引けて見ると7.14%だが。仕手株ならこんな時は持ち越さない方がいいので、大引けで手仕舞い。流石に明日も担がれたら売り方はギブアップだろうね。
9984 SBG ¥9,399(△¥225)
空売)¥9,344×4000
買戻)¥9,243×4000(+¥404,000)
空売)¥9.399×4000(変わらず)
後場寄りからの買いに13時過ぎでギブアップ。買い戻してからは様子見していたものの、大引けで再度売り建て。しかし大荒れ相場になったね。
6857 アドバンテスト ¥8,518(△¥356)
空売)¥8,600×4000(含み益¥328,000)
空売)¥8,558×1000
空売)¥8,550×4000
買戻)¥8,233×1000(+¥325,000)
買戻)¥8,229×4000(+¥1,284,000)
アドバンテストも13時頃まで我慢して耐えきれずに買戻し。決算勝負で9000枚はあまりに無謀ということで、4000枚で勝負に行ったのだが・・・。
余りに強烈過ぎる内容は、完全にギブアップ!これは地合い次第ではS高冴えあり得る。まさかこれほどとは・・。
5803 フジクラ ¥6,020(△¥99)
空売)¥6,135×4000
買戻)¥5,954×2000(+¥362,000)
買戻)¥5,950×2000(+¥370,000)
フジクラも粟を喰っての買戻し。このところ引っ張り過ぎて含みを溶かすことが多すぎる。もう売り返す気力は残っていなかった。
【現物株】
8306 三菱UFJ ¥1,969.5(変わらず)
現買)¥1,830.0×50000(評価益¥6,975,000)
9432 NTT ¥153.2(▲¥0.7)
現買)¥157.0×100000(評価損¥380,000)
現買)¥156.0×100000(評価損¥280,000)
現買)¥155.0×100000(評価損¥180,000)
現買)¥154.0×100000(評価損¥80,000)
現買)¥153.0×100000(評価益¥20,000)
現買)¥152.0×100000(評価益¥120,000)
現買)¥151.0×100000(評価益¥220,000)
現買)¥150.0×100000(評価益¥320,000)
UFJ、NTTともに一進一退の攻防が続く。
本日の収支(前場・後場合算):+¥12,740,000
雑感彼是
元官僚で経済評論家の森永卓郎氏が亡くなりました。前日まで大竹まことの番組に自宅から出演したという事ですが、一週間ほとんど食べてません、と言っていたらしく、親父もそうだったので、人間てやはり食べられなくなる時は最後の時なんだな、と思った。
それにしても森永氏はまだ67歳なので非常に若い。原発不明癌ということで、これはなかなか治療が難しいことは知っています。転移癌はいくら放射線で焼いても無駄なのでね。結局抗がん剤治療なんだろうけど、放射線も抗がん剤正常細胞に対するダメージが大きすぎる。
癌患者の身としては、とても他人事ではないので。ご冥福をお祈りいたします。
しかし4676 フジメディア・・・一体どれだけ売り残があるんだろうね。外資は数百万株から売ってるらしいけど、恐らく買戻しにかかってるのかもしれないしね。そうなると、個人の信用と合わせて1500万株くらいはあるのかな?
けれどもこういう相場はどこかで必ずババ抜きが始まる。信託と東宝で4500万株以上あるので、この辺りの大口が売りに出ない限りは需給相場が続くのだろうけど。
まぁ、下手に考えてもその通りには行くはずもないので、そろそろ警戒しないとヤバイ。こういう相場は1,2分で崩れるので間に合わないからなぁ・・・。
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