三線集中で動かない日経平均:2月19日(水)後場

三線集中で動かない日経平均:2月19日(水)後場

日経平均株価 ¥39,164(▲¥105)

三線集中で動けない相場。時期的に下のような気がするけれど。

後場の相場概況

今の日本株の手掛かりになりそうなのは、ドル円しかない!?ドル円の方向感がすべて、のような相場展開にこれからなりそうな気がする。理由は日米の長期金利差の縮小だと思う。

前場にも少し書いたけれど、日銀の高田審議委員の発言は、改めて考えるとどう見ても、金利引き上げ意欲満々。金利のある世界、とか金融の正常化と言っているけれど、いまそうした金融政策の大きな変更が果たして必要なのか?という問いには絶対に答えない、というか確固たる答えを持っているわけではない。

所謂感覚論に近いような気がする。

今の日本経済は、良好なのは円安の恩恵を受けている大企業のみ。賃金上昇も何もかも大企業ならでは、のことに過ぎず、国民全体を見まわした場合は様相が全く異なるということを、日銀は受け止める手段さえもないようだ。

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例えば米価の上昇だが、これは明らかに政府(農水省)の見込み違いであって、政策的な大失態が理由だろう。需給をタイトにして米価を安定させるという安易な政策の結果、需給バランスが少しでも崩れると価格は大きく振れてしまうということ。減反させて米価を作ったとしても農産物のスタビライゼーションはシステムを作らない限り無理に決まってる。そんなことは株式市場を見ればようにに分かるし、それがマーケットというものだ。

要するに市場での需給は、上にも下にも大きく動くときには値幅制限をしないとダメで、そうなったら米を買い付けたり供給したりして需給を調整しないと無理。そういう知識がないままに、40万トンの不足に対して20万トンの供給をしてもスタビライザーにはならない。

米価のみならず、食料品価格もまた円安の影響を色濃く受けての上昇だけど、為替を始め人件費やら輸送費やら燃料費やらとコストプッシュがはなはだしい。こんな状況で、スタビライズするとなると減税や暫定税率などを導入するのは当たり前のこと。その機能が政府・財務省にまるでかけている中で、利上げをして金融正常化って笑わせてくれる。

それは勿論食品だけでなくて自動車や不動産も同様に、価格上昇は確実に需要を抑え込んでしまう。とくに自動車は調子に乗り過ぎてると思う。

というわけで、経済を分かっていない、政治家・財務省・日銀によって刻々と日本経済は破壊されてゆくのだね。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥26,990(▲¥195)
空売平均)¥26,952×1760(含み損¥70,000
フジクラの買い玉を放置したまま出かけてしまい、戻ったのが2時半過ぎ。フジクラが戻り基調になっていて、それはそれで良しととするも、全体の地合いはちょっと買持するには怖すぎる、ということで、時間があまりなかったけれど、コツコツを売り玉を建て始め、ヘッジしておいた。

今の地合いは三線集中であまり動かないとは思うけれど、何かあるのがトランプ相場なのでね。こんな事でもしておかないと安心できないし。

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5803 フジクラ ¥6,896(△¥6)
買)¥6,800×2000(含み益¥192,000
買)¥6,770×3000(含み益¥378,000
買)¥6,750×4000(含み益¥584,000
今日は電線は全部利食い売りとなったし、特にフジクラは結構な押し目を作ってくれて、こんな日足を見てしまったら買いたくなるのは抑えきれない。勿論フジクラだってドル円の影響は大きく受けるのだろうけど、とにかく電線の中では頭一つ、いや頭二つは抜けている。昨年最も上昇した主力銘柄だけに、そう簡単には売られないだろうし、とにかくGAFAMという強力な顧客がメインというのも、追い風になるだろうしね。

ただそれでも、そういう事情は個別銘柄のことであって、地合いが大きく変化すればもちろんフジクラも呆気なく動くことになる。特に、地合いの悪化は買持なんかしてないで、突っ込んだところで買う覚悟が必要なんだろうと。その意味で、前場は買い建てたことを後悔したけれど、じゃ放すか?と言うと、それが出来ないチキン野郎が俺なのでね。


本日の収支(前場・後場合算):+¥2,630,000


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雑感彼是

農林中金の理事長が多額損失の責任を取って辞任した。けれども農林中金は米国金利上昇で大きく手持ちの債権やクレジットが毀損したというけれど、含みの在った株式を売って債券の損失を少しでも穴埋めしたということ。

これは要するに満期保有債券をほとんど持たず、運用前程の債券保有だったことが間違いのもと。というかそれでも、大きな損失を出してもジッとしてればよかったのにね。もう怖くて仕方なかったのだろうと思うけど。

結局は年間で2兆円以上のロスカットをして、金融資産を大きく毀損してしまった。そんな必要はなかったと思うけど・・・。

そこがそうならば現時点で国内地銀の抱える外債含み損もまた現時点で2兆円を超えている。このうち満期保有目的として決算書に計上されている債券の割合はどれくらいなのだろう?と、ちょっと興味がわいてきて、調べたりしてるんだけど、なかなか分からない。

こういう時の金融って意外に怖いんだよね。米国もまた商業用不動産が跳ねると保有証券(米国債)を叩き売るような事態になる気がしてね。トランプもあまりぶりばかりしてると、金融が持たない気がするけどね。