日本国債10年金利上昇&円高:3月10日(月)後場大引け

日本国債10年金利上昇&円高:3月10日(月)後場大引け

日経平均株価 ¥37,028(△¥141)

週末の米国市場の戻りを好感した日本市場だが、日本国債10年金利上昇が上値を抑え込む

本日の相場概況

米国市場の週末ん戻りを好感した日本市場は、朝寄り後下値を試すも、買い優勢となり日経平均は前場に¥37,113を付けたものの、¥147.500近辺でドル円が揉み合っていることや、日本国債10年金利の上昇が頭を抑え込んだ格好。後場になって再度買われたけれど、そこは絶好の売り場になったのでは?

日銀は3月利上げ懸念があり、FRBは先日のパウエル講演で据え置きが事実上決定しているので、日米金利差は縮小傾向にあると思う。また、日本市場はJX金属やゆうちょ銀株の売り出しが控えていて、需給はなかなか引き締まらない。2社で1兆円超の資金需要は、決して小さな数字ではないと思うからね。

Advertisement

さて、大引け後米国債10年金利が大きく低下したところを見て、非常に危険な兆候を感じざるを得ない。今夜の米国市場が弱いということになると、またしても金利低下と株安が同時に発生することになり、こうした需給は端的に言えば、株売り債券買いのリスクオフということ。

これは多分に12日の2月CPI、13日の2月PPIを意識し始めてる証かもしれないね。勝負は17日の小売売上高だと思っているけれど、原油安にも拘わらずCPIが上昇するとなると、これは無視できるものではない。この傾向はますます米国消費を冷やしてしまうからね。

というわけで、今夜の米国市場のうごきが非常に気になるところだけれど、この大引け後の状況ではドル円が¥146台に突っ込む可能性が濃厚となってきた。となると、日経CFDも引き摺られるだろうし、日経平均は下値のレジストラインをブレイクしそう。そうなると日経平均の日足は非常に危険なものになる。

Advertisement

本日の取引とポジション

1570 日経レバ ¥24,055(△¥225)
空売平均)¥24,141×1920
買戻)¥23,695×1920(+¥850,000
空売平均)¥24,008×3320(含み損¥160,000
今後の米国景気指標の日程からしても、迂闊には戻れないだろうと思っていたのに、日本市場はこうして上昇相場を作るというのが、今一つ理解できない。見ようによってはある意味、売り建ての鉄板相場なんじゃ?とも思えたので、売らずにはいられなかった。そもそも日本国債10年金利が上昇すること自体、円高を予感させる動きなのに・・・。ザラ場では米国債10年金利もジワジワ来てたしね。


6501 日立 ¥3,703(▲¥107)
空売)¥3,790×3000(含み益¥261,000
空売)¥3,786×2000(含み益¥166,000
空売)¥3,766×4000(含み益¥252,000
今日の引け値でもPER28。本当に良く騰がった日立だけどね。いろいろ材料もあったし。でも忘れてはいけないのが、大型株だという点。上昇持続にはそれなりの資金が必要なので、いつまでもというわけにもいかないだろう。後は地合い任せ。

Advertisement


6758 ソニーG ¥3,458(▲¥111)
空売)¥3,526×4000(含み益¥272,000
空売)¥3,525×4000(含み益¥268,000
空売)¥3,524×4000(含み益¥264,000
空売)¥3,523×2000(含み益¥130,000
空売)¥3,520×4000(含み益¥248,000
空売)¥3,518×2000(含み益¥120,000
ソニーは物色のタイミングが遅すぎたんじゃないか?と思う。日立や重工のようなテーマ株でもなかったし、好業績と言うだけでは勢いはつかないのかも。そしてこの地合い。特に円高の影響を大いに受けそうな銘柄だけに、今日は外せなかった。


7011 三菱重工 ¥2,345.0(▲¥144)
空売)¥2,510.0×4000(含み益¥660,000
空売)¥2,504.0×4000(含み益¥636,000
空売)¥2,500.0×12000(含み益¥1,860,000
空売)¥2,496.0×4000(含み益¥604,000

7012 川崎重工 ¥8,500(▲¥240)
空売)¥8,887×1000(含み益¥387,000
空売)¥8,820×1000(含み益¥320,000
空売)¥8,780×4000(含み益¥1,120,000

7013 IHI ¥10,275(▲¥560)
空売)¥10,960×4000(含み益¥2,740,000
空売)¥10,660×1000(含み益¥385,000

そもそも防衛関連株は、米国政府当局者のGDP3%発言で急激に買われたという経緯がある。でも、何度も言うけれど来年度予算はもう決まってるわけで、余程のことがない限り補正で増額というのはないだろう。となると、噴き上がった株価は一旦は沈静化すると考えるのはそそれほど難しくなかったわけで・・・。防衛株が跳ねるのはいつまで続くのだろう?って思うよ。

もっとも短期筋にしてみると、弄れる銘柄がかなり限られてきてるので。油断すると持っていかれるかもね。まぁ、今日は勝負しないわけには行かなかった。

Advertisement


9984 SBG ¥8,067(△¥114)
空売)¥8,067×4000(変わらず)

8035 東京エレクトロン ¥21,475(△¥360)
空売)¥21,475×2000(変わらず)

6857 アドバンテスト ¥7,789(△¥281)
空売)¥7,796×4000(含み益¥28,000
空売)¥7,789×4000(変わらず)

半導体関連はどうしようか最後まで迷って、結局米国市場のダウCFDの軟調を頼りに売り建てることを決めた。

米国でAI関連や半導体は流石に調整局面にある。そして次はAIのソフトの収益性に関心が移ったと思う。なので、当面の半導体関連は買いでの勝負は非常に遣り辛いと思うし、売り建てていいのでは?

また地合いの変質もかなり影響すると思うのでね。この局面は買いは危険でしょ。

Advertisement


本日の収支:+¥810,000


雑感彼是

今日というか今夜、米国市場が米国債10年金利低下、株安となると、目に見えるほどの資金移動ということになる。所謂リスクオフの株売り債券買いというやつだけど。この現象が続くようなことになると、いよいよ状況はヤバくなってくる。

株式投資だけでなく、不動産なんかも必ず影響が出てくるだろうし、そもそも金融不安の懸念が相当に出てくる気がする。あとは何といってもスタフレの入り口にあるような気がしてならない。

それに加えてドル安が本格化することもあり得る。その場合は言うまでもなく円高がより進行するという事でもあり、これが何処まで円高になるのかはわからないという懸念がいつも日本株に付いて回ることになる。

その日本の主力企業の業績は、いままで円安と非正規雇用と、消費税の還付金によって支えられてきた側面は否めない。経営者は毎日夢のような日々を過ごしていたと想像に難くないわけだが、これからは本当にいい企業なのか見せかけなのか、化けの皮が剥がれる時代になると思ってる。

なので、株価は下落トレンドを想定していて、だからこそ、今日の上昇などはもっとも違和感を感じてしまうんだよ。なので狙うとすれば高PER銘柄ということに・・・。

とは言え、今日は出たり入ったりが多く電話も多くかなり疲れた1日。なので連続的にザラ場を見ていられなかったのだが、売り建てたタイミングは良かったと思う。これも日経が上昇してくれたお陰だけどね。

(アイキャッチ画像はインドのマーケット。インドはインフラが弱すぎるから・・・)