米国経済破綻回避!:4月10日(木)寄り前

米国経済破綻回避!:4月10日(木)寄り前

おはようございます。

昨日あのままだったら今頃は米国経済は、破綻の危機を迎えていたかも。ある意味ケネディーフルシチョフ時代のキューバ危機のようなものだった。

中国はあくまでもトランプ関税に抗う姿勢をみせていたけど、トランプが高率な相互関税を90日間延期すると言い出さなければ、昨夜のうちに米国債10年金利は5.000を超えていた可能性がある。中国主体の売りから幅広い投資家の売りに発展していたから。

そしてそれはそれで、ある意味ではトランプ政策の目標を半分はドル安によって達成する傾向だった。けれども、流石にトランプも長期金利の急上昇を受けて、我慢できなかったのだろう。それは昨夜のコメントにもよく表れている。このままインフレが高止まりしてゆけば、長期金利も下がらず、約1400兆円のロールオーバーに失敗する。

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なので、その裏ではFRBと丁々発止のやり取りがあったのだろう。パウエル議長は再三の利下げ要請を断固拒否していた。仮にFRBが景気後退を意識して(緊急措置も含めて)利下げに転していたなら、状況は全く違っていたことは確かだけど、FRBは方針を貫いた格好。

そうなると、これ以上の関税による脅しは、かえって自滅を呼ぶ。スタフレ突入で、長期金利上昇止まらず、となれば金融システムも持たなくなる。というか、米国の景気後退を引き戻せなくなる。まさに昨夜の状況は米国経済の断末魔だった。

けれどもこれでトランプ政権の方針はほぼ決定したと思う。関税が交渉のカードになることが証明出来た以上、次にやることはもちろん「米ドル切り下げ」だ。これの方が米国にとって効果的だろうし、オールマイティだから。

昨夜の株式市場は完全にインサイダー情報が出てたと思う。寄り付きから揉み合う展開になったから。そこに対中関税のチキンレースが出ても反応しなかったから。

それだけトランプもベッセントもビビってたということだ。

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