金利と為替の落ち着きを好感しての買い!?:6月4日(水)前場
- 2025.06.04
- トレード日記

日経平均株価 ¥37,834(△¥387)
市場の落ち着きをみて日本市場は買い先行で大幅上昇!何故か強い!
前場の相場概況
トランプ大統領絡みのネガティブ・ニュースが出てこなければ、株式市場は落ち着いていて買いが優勢になるんだよね。けれど、SNSでちょっと過激なポストをされたら、売られるという繰り返し。今は米中、米欧の関税交渉が膠着状況なので、こんな時はニュースも出てこないので、買いが優勢になっちゃうみたい。
その意味では日本株は日米交渉待ち。米国が日本に対してどういう要求を突き付けてるのか、また日本が関税引き上げの代わりにどんな貢ぎ物をするのか、その辺の情報が出てこないので、株価は堅調というか揉み合いと言うか・・・。
それにドル円もなんか¥140~¥146くらいのレンジ相場になってるような動きなので、こういう状況が続くと買っちゃう投資家が多い。ニュースも日本株は海外勢が大きく買い越した、みたいなのが先週は結構出ていたしね。
なかなか進展しない米国は、各国に対し督促状(書簡)を送り付けた。なかでもベトナムとの貿易協議は力を入れざるを得ないのだろう。ベトナムが大幅な貿易黒字なのは、中国の迂回輸出の拠点と化してるから。ベトナムは大いに漁夫の利を得ているわけで、そこを押さえないと中国封じにならないからね。
でも米国のこういうやり方も、中国やEUの神経を逆なでするかも。ちょっと違うんだよなぁ・・・。
前場の取引とポジション
1570 日経レバ ¥24,685(△¥465)
空売平均)¥24,327×4280(含み損¥1,540,000)
バッチリ担がれた!日経平均はGUで5日線を回復したので、戻りを模索と言う事なんだろうけど、¥37,000~¥38,500のレンジ相場のような気もする。だったらこの位置で建玉するべきでないというのは分かってるんだけど・・・。ただ一発陰線が来ると5日線・25日線は下方にブレイクしそうなので・・・。変な期待を持ってます。
8306 三菱UFJ ¥1,988.5(△¥11.5)
空売)¥1,983.0×4000(含み損¥22,000)
空売)¥1,982.5×4000(含み損¥24,000)
空売)¥1,982.0×12000(含み損¥78,000)
空売)¥1,981.5×4000(含み損¥28,000)
空売)¥1,981.0×4000(含み損¥30,000)
空売)¥1,980.5×4000(含み損¥32,000)
空売)¥1,980.0×4000(含み損¥34,000)
依然として期待感が大きいのがメガバンクってことだと思うけど、何度も書くけれど今の債券市場は相当に怖いことになってるし、米国経済もなかなか厳しくなってくる。ドルが弱くなるってことは、海外展開が年々増えているメガバンクも安心とばかりは言ってられない部分もあると思うしね。この状況での買いには違和感があるんだけど。
8058 三菱商事 ¥2,896.0(△¥30.5)
空売)¥2,905.0×2000(含み益¥18,000)
空売)¥2,903.0×2000(含み益¥14,000)
空売)¥2,900.0×4000(含み益¥16,000)
空売)¥2,897.0×2000(含み益¥2,000)
空売)¥2,895.0×4000(含み損¥4,000)
海上風力発電の減損が約1兆円と伝えられた商事だけど、株価は下がらない。世界の貿易が混沌としてくればしてくるほどに注目されそうなのが商社って考える投資家も多いのかもしれないけれど、個人的には逆のような気がするけど。商社ってプロジェクト案件が増えたので、ある意味リスクは年々大きくなってる気がする。出資や投資絡みも多くて、金融市場が乱れてくると結構な影響も出そう。日本人から見ればちょっと怖い業種なんだけど、バフェットは美味しいと思ったのだろう。四季報見て買いを決めた、みたいな話もあるけれど、そうだとすると意外と適当!株ってそんなものなんだろうけどね。
7203 トヨタ ¥2,730.0(△¥55)
空売)¥2,734.0×4000(含み益¥16,000)
空売)¥2,733.0×4000(含み益¥12,000)
空売)¥2,732.0×4000(含み益¥8,000)
空売)¥2,731.0×4000(含み益¥4,000)
空売)¥2,730.0×6000(変わらず)
豊田自動織機を¥16,300でTOBするという発表は、ディスカウント・TOBとなりトヨタにとっては中立だけど、豊田自動織機の株主にとっては、「プレミアは?」みたいな失望感があった。株主はトヨタグループ会社が4割を占めていて、その意味では持ち合い解消を目的にしたTOBなのだろうけど、上場企業のTOBにしては、勝手に価格を決めて勝手にやってる、みたいな印象は否めない。実質的に繊維機械は少なく、ほぼトヨタの下請けみたいな恰好の事業体なので、いままで放置していたことが間違ってると言えば間違ってるのだろうけど。少なくとも上場の意味は全くなかった。
というわけで、安い買い物との評価で株価は今日は上昇してるけど、なんかあまり関係ない気がするしね。とにかくグループ間での持ち合いが多いのが海外投資家にとってはネック。トヨタ株が上昇しない一因であることは間違いないので、ようやくトヨタもいろいろ整理する気になったのかな?と言う感じ。
このままでは今後の世界の自動車業界は、トヨタ一強になるだろう。そうなっては困るドイツと米国はトヨタ潰しに来るんじゃないかな。同じように高価格戦略をやればやるほど、トヨタが勝っちゃうと思うけど。
前場の収支:(変わらず)
雑感彼是
イーロン・マスクがトランプ政権にとどまらなかった理由は、ベッセントやナヴァロが主導する関税と減税法案だったことは、明らか。関税は株式市場が暴落して長期金利が下がる、そしてその後の回復策として減税をすれば元に戻る、みたいなシナリオを描いていた。
けれど関税がほぼ失敗に終わった今、減税法案を繰り出すとインフレが高止まりしてしまってしかも関税と政府機関のリストラで捻出される資金も、全く無駄になってしまう・・・。ならば何のために世界経済とマーケットを荒らしまくったのか分からなくなるから。
そこで辞めた後イーロンの本音がでたということかもね。
でもそれだけならまだしも、米国は今回の独善的な関税政策によって、世界における地位を危うくした。米国の関税に素直に従うのは、米国に対する輸出頼みの国ばかりで、新興国が多い。けれど、肝心の中国、EU、インドははいそうですか、と言うわけには行かないし、そのつもりもない。
そこで絶対に取りこぼせないのが日本と言うことになるんじゃないかな。
実際最近の日本市場には海外の資金が大きく流入してきた、とされていて値動きがかなり買いの勢いが優勢になってきてる。金利の動向がこれだけ不安定なのにもかかわらず、日本株を買うというのは、関税の影響をある程度楽観視してること、配当再投資、それに大きな自社株買い、という材料があるからかもしれない。
さらに言えば半導体装置関連に対する期待も相当にあって、日本企業は中国向け装置を相当に輸出できる立場にあるから。AIは中国にしても米国にしても、半導体製造には不可欠という強みがある。
しかも、レアアースで米国の自動車産業が風前の灯なのに比べて、日本のメーカーは有利なのは間違いない。また、インフレも止まらないからメガバンクの堅調で、防衛装備品が日米交渉の材料になるとの思惑から防衛関連も強い。運賃の上昇と燃料費の下落で船株も買われる。となれば主力の多くが変に売られる展開は考え辛いってことか・・・。
みんなトランプ関税による漁夫の利を日本が得ると思ってるみたいね。日本の国内経済はガタガタなのに株価は上昇するって・・・気持ちのいいもんじゃない。
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