トランプ発言や中東リスクも意識された前場:6月12日(木)前場
- 2025.06.12
- トレード日記

日経平均株価 ¥38,149(▲¥271)
日本市場はドル円の動きで売られた。トランプ発言や中東リスクの影響も。
前場の相場概況
トランプ大統領はかなり焦ってると思う。というのも、自ら打ち出した政策がことごとく失敗に終わって、財政再建にめどが立たなくなってきて、ほぼほぼ、財政再建は諦めて景気浮揚に舵を切りつつあるから。けど、そのことは新たなリスクとして市場に認識される可能性があるので、この場面は慎重に考えるべきだと思う。
気を見るに敏なのか、ベッセント財務長官は、90日間延長した関税のさらなる延長も、と発言してトランプ大統領の強硬な発言を和らげようとしてる。市場はトランプ大統領の発言にメチャメチャナーバスになってると認識してるんだね。
けれども、勝手に強硬な政策を一方的に押し付ける米国流のやり方は、今までのようには通用しなくなってるということも、トランプ政権はそろそろ認識し始めてると思うんだよ。
さらにトランプ政権を焦らせてる要因の一つとして、原油の値上がりがある。トランプ大統領はCPI発表後、またしてもFRBに1%の利下げを要求してる。けどパウエル議長は原油価格が上昇すれば、到底利下げはできないわけで・・・。
こんな状況で、株価は容赦なく上昇を続けてきた。それも米国株は完全に割高水準まで買われてるのは、つまりはトランプ政権化でもマネーサプライが拡大している証拠だと思う。関税交渉の行方がどうであれ、米国政府債務は拡大し続ける。少なくとも投資家はそう考えているからこそ、株価はここまで上昇し続けてきた。
でもね、この局面は、なぜ今、原油が急騰しているのかが問題で、核協議を巡るイランに反発するイランがイラクを攻撃するとして米国は中東の一部職員を退避させると発表した。またイスラエルもイランの核施設の攻撃を示唆していて、その場合は強力な報復をするとイランはコメントしてる。
こういうことになるのも、米国の存在感が薄れてる証でもあるし、ジワジワと米国は国際社会で見れば弱体化してるんだろうね。
前場の取引とポジション
1570 日経レバ ¥25,080(▲¥355)
買)¥25,380×1000
買)¥25,360×2000
売)¥25,280×3000(-¥260,000)
まだいけるかもしれないというのもあったことは事実だけど、メガバンクの売り建てポジションに対するカウンターポジとして買っておこうというのもあった。けれど結果としては裏目に出て、しかもメガバンクも上昇しているので、この作戦は失敗と言うことになった。でも、今の日経平均の位置ではこういうことも当たり前だけど。
8306 三菱UFJ ¥1,959.5(△¥3.5)
空売)¥1,985.0×4000(含み益¥102,000)
空売)¥1,982.5×8000(含み益¥184,000)
空売)¥1,982.0×4000(含み益¥90,000)
空売)¥1,981.5×8000(含み益¥176,000)
空売)¥1,981.0×8000(含み益¥172,000)
8316 三井住友 ¥3,607(△¥18)
空売)¥3,669×4000(含み益¥248,000)
空売)¥3,666×4000(含み益¥236,000)
空売)¥3,665×8000(含み益¥464,000)
8411 みずほFG ¥3,977(△¥29)
空売)¥4,008×4000(含み益¥124,000)
空売)¥4,006×4000(含み益¥116,000)
空売)¥4,001×4000(含み益¥96,000)
空売)¥4,000×4000(含み益¥92,000)
CPIが悪化傾向だったこともあって、米国10年債金利が低下してきているので、手仕舞いしないで我慢してみようと思ったけれど・・・メガバンクと防衛関連が今日買われてるセクターと言うことで、売られてもなかなかマイナス圏には突入しなかったし、UFJも三井も一瞬突っ込んだだけ。このまま後場に持ち越して様子を見るつもりだけど・・・。
3350 メタプラネット ¥1,559(△¥65)
買)¥1,500×10000
買)¥1,495×5000
買)¥1,490×10000
買)¥1,485×5000
買)¥1,480×5000
買)¥1,475×5000
買)¥1,470×10000
売)¥1,540×30000(+¥1,400,000)
売)¥1,530×20000(+¥1,125,000)
覚悟はしていたけど、ビットコインは売られてしまってメタプラはGDスタート。ヤバイと思いつつ、人気化してほとんど仕手株のようになったことで、買いもあるかな?ということでジッと我慢。1599万まで買われたビットコインが30万ほど売られたからといって、そう簡単に買いが止まるはずもなく、上値を追い始めた。
こういう値動きが人気化した株の値動きなんだよね。建玉がプラス圏の入れば、我慢も出来る。ただ寄り付き後の急騰と言うのは、なかなか危ないというのは分かってる。なので売るタイミングだけはかって集中。自分ではいいところで離脱できたと思ってる。もちろん上もあったけれど、そこは見ても仕方ないしね。
前場の収支:+¥1,750,000
雑感彼是
ちょっと大人しいと思っていたら、沈黙は3日と持たないトランプ大統領。今度は遅々として進まぬ関税交渉に業を煮やしてか、一方的に関税を設定する、と言い出した。またまた株式市場に新たな懸念が降ってわいたということになる。まったく手が付けられないわんぱくっぷりだ。
そもそも今の世界情勢で、一方的かつ独善的な要求などまともに通るはずもなく、各国はそれでなくても課題山積と言う状態なのに、その上一方的な関税交渉に対する対応を迫られて、正直相当に嫌気がさいてるよ。
馬鹿みたいな話だけど、いままでまともに関税協議に合意したのはイギリスくらいのもの、という体たらく。隣国のカナダ、メキシコでさえ進展は見られないというか、交渉すら満足にできていないわけで、EU、中国、日本、インドという主要国では実務レベルでビビってるのは日本くらいのもので・・・。
トランプとしては、ここで力で各国をねじ伏せておかないと・・・なんて考えてると思うけど、そういうのはまた裏目に出るんだよきっと。
正直、余りに過熱し過ぎてる米国やEUの株価は、後は暴落待ち、といった感じだと思う。6月後半から7月にかけての株式市場は怖いよ。
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