6月米小売売上高に買う向かう日本市場:7月17日(木)後場

6月米小売売上高に買う向かう日本市場:7月17日(木)後場

日経平均株価 ¥39,901(△¥237)

小売売上高に買い向かう海外勢・・・ウンザリする展開に腰が思い切り引ける

後場の相場概況

米国の小売売上高が予想外な伸びを示した6月、ということで、今米国経済はどうなっているのか、さっぱりと分からなくなってきた。と言うか数字通りだとすると、6月が異常に消費が活発化したという事で、ある意味ではトランプ関税が先送りされている間の駆け込み消費なのかも、と思ったりもするけれど、いずれにしても米国の消費はここまで来て、衰え知らずだということを示しているのは確か。

21:30

アメリカ・小売売上高 06月 [前月比]

+12.2pips -0.9% 0.2% 0.6%
21:30

アメリカ・小売売上高 06月 [自動車除くコア・前月比]

+12.2pips -0.3%(-0.2%) 0.3% 0.5%

こうなってくるといよいよ利下げに対する抵抗感は増すばかり。トランプ減税が消費者に与えるインパクトは、日本では考えられないほど強いのかもしれない。

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小売売上高の結果はこの通りだけど、GUスタートした後場のザラ場では、いつものように重要な景気指数の発表に向けて買い向かうのだな、という感じで、実際にポジションを建てる気がしなかった。まさか、この状況でも買い向かうのか?という説明のしようがない違和感は、乗る気になれず、迷うばかりだったので、完全に腰が引けてしまった。

大引けに向かうにしたがって騰勢を強めるといういつものパターン・・・。とてもじゃないけれど、ついていけないとばかりに、見送った次第。

その意味では小売売上高の発表を見て案の定かぁ・・・としか言いようがない。

しかし雇用統計にしてもCPIにしても、そして小売売上高にしても、事前に分かっていなければ、こんな値動きなどするはずがない!そこには何らかの理由が必ずあるはずだ、という疑心暗鬼。

こういうのは、吐き気を催すほどに気分が悪くなる。

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後場の取引とポジション

結局正解はドテン買いだった・・・。毎度主要な景気指標の度に、こんな落ちに見舞われてるというのは、極めて不快な気分だ。

いろいろ考え、迷い、結局ポジション建てを見送った後場だったけれど、それで良かったと改めて思い直してる。

でもこれではっきりしたことは、FRBが利下げに転じたら、たちどころに米国市場はバブルに見舞われるだろうということ。なので、パウエル議長は自分の首を賭けても、利下げなどはしないと確信を持ったよ。

後は米国長期金利次第ということで、とてもじゃないけれど、我々素人投資家には手に負える相場じゃないということだ。

と言うわけで今夜の持ち越しポジションは有りません。


本日の収支(前場・後場合算):+¥5,020,000


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雑感彼是

恐ろしいのは米国消費者の消費マインドだ。これだから、日本人の感覚では計り知れない消費の強さがあるという事。減税という言葉を聞いた途端、お店に走る!みたいな異常性。全く日本人の感覚では理解できないよ。

それに比べて、日本市場で起こっていることは、野党が選挙で優勢だとなると、減税が現実的になってきて、国債発行が増加するということで長期金利が急上昇。これは米国の感覚だと悪いことばかりではないはずなんだけど、金利上昇懸念がいっそ強まるという意味で、逆に警戒されている始末。

財政悪化懸念は米国だろう!って思うけれど、むしろ日本に警告するように金利が上昇するとは・・・。

冗談じゃないよ全く。

と言う気持ち。