良く騰がる株式市場だけど・・・:8月5日(火)寄り前

良く騰がる株式市場だけど・・・:8月5日(火)寄り前

米国株も日本株も大幅高!株式市場らしいねぇ・・・。9月の利下げが確実になったということで、これを好感してるという動き。トランプ大統領は執拗にパウエル議長に利下げを迫ったけれど、7月FOMCは据え置き。これにますます怒りを増してるけれど・・・。

じゃトランプ大統領は、景気を予見して利下げしろ!と言ってるのか?というと、絶対にそうではないと断言できる。雇用統計を前もって知っていたのか?というとそうではない。じゃどうして?と言うことになるが理由は2つ。

一つは不動産市場。商業用不動産に次いで、もはや住宅市場も新築、中古ともに在庫過多でクラッシュ寸前だということ。そしてもう一つが8月の米国債大量償還と債務上限問題。

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ブルームバーグによるとまさに今週は3、10、30年債で1250億ドル(約18兆円)の入札が実施されるというわけで・・・。いま米国債、特に超長期債を買いたい投資家は皆無。入札が不調なら短期債でロールオーバーするしかない。けれどもそれでは連邦債務は増加の一途。債務上限を何とかしないと、秋以降予算執行できなくなるという瀬戸際。

けれども米国経済にとってどちらが深刻かと言えば、もちろん不動産のクラッシュだから。正直、雇用統計と物価がまともな数字であったなら、FRBは流石に7月には利下げを開始しただろうってみんな思ってる。

高関税の導入などという傲慢な政策をやらなければ、インフレの見通しができて、そうなると利下げはもしかしたら2度くらいあった可能性もある。

これで株価が下落すれば、パウエル議長の責任ということになっちゃうのかも。酷い話だけど。

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