オラクル、インテルで半導体ーAIバブル完全突入!
- 2025.09.21
- トレード雑感

知っての通り、NVIDIAがIntelに7400億円出資した。これね、どういう風に受け取るのが正解か?というと、まず完全にこの出資劇はトランプ政権の圧力だったということ。言うまでもなくトランプ政権は8月に1.3兆円を出資し9.9%の株式を取得したばかり。その上今度はNVIDIAが7400億円出資して、生成AIプロセッサの設計を委託すると発表してる。
でもそもそもNVIDIA自体は製造はTSMC任せで設計・開発のみを自社で行うという業態。にもかかわらずその部分をIntelに委託するというのはどういう意味か?ってことになる。
NVIDIAは恐らく今後のAIの進化に対応するだけの開発キャパがないと判断した上に、後発の追い上げを振り切るには、既存の大企業をそのまま活用することが重要と判断したのではないかな。こうした判断は莫大な利益率を誇る企業だからこそできるもの。
トランプ政権としては、設計・開発だけでなく、製造そのものをIntelにやらせたいという将来的な思惑があって、台湾(中国系)資本であるTSMCを本来であればあまり使いたくないということ。TSMCを使ってる限り中国への技術漏洩は防ぎようがないし、現にDeep Seekなんかも実際はNVIDIAのGPUを使って開発されてるしね。
Intelとしては遅れていたGPU開発において、この上ない技術供与を受けるわけで、これはマイクロソフトがAPPLEから秘術供与(開発委託)を受けてそれをそっくりWindows3.1から95へのプラッシュアップに使ってしまったという暗黒の歴史そのものの構図。当然縛りはあるだろうけど、そんなのは筒抜けで無駄なんだけどね。
というわけで、政治絡みの出資劇で、Intelの株価はたった1日で28%も上昇してしまったわけで、これはもう完全に半導体バブルの象徴だよ。こんな大型株がなんでこれほど爆上げするのか?ってことだよ。普通はあり得ないけどね。
そういえばORACLEがOpenAIから莫大な受注をして何と1日で40%以上も大暴騰をしたのもつい先日の話だからね。時価総額はトヨタの約4倍にまでなってしまった・・・。これはもう大バブルの象徴だね。
でIntel話に戻ると目ざといSBGは3000億円位出資したけれど、これなんか完全にインサイダー情報だろうけどね。こういうことが出来るから孫会長はトランプ政権に媚を売ってるんだよなぁ・・・。
こういう状況になって将来的に第二のNVIDIAはIntelで決まりだよね。もしもIntelが最先端半導体の製造に成功すれば、という注釈付きだけど。
じゃNVIDIAやTSMCはどうなるかっていうと、これまでのような上昇の勢いは期待できないよね。日本株で最も懸念されるのは、個人的には中国大好きなエレクでね、NVIDIAーIntelへ食い込めるのかな?って感じはあるよね。ASMLが非常に調子が悪いのでレーザーテックは思惑もあってぶっ飛んだけど。
アドバンテスト、ディスコは上手くやるだろうけどね。完全に半導体-AIはバブルに突入したね。押したら買うしかないかなぁ・・・。
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