日本株、ピークアウトは間近!足元を見ないと・・・。

日本株、ピークアウトは間近!足元を見ないと・・・。

日経平均が¥50,000になる・・・何の根拠もない上昇に見える。株価がある水準を超えてくると、後の上昇はセンチメントしか理由がない。過熱、熱狂、イケイケ。そういうものしかなくなってしまうのがバブル領域ってこと。

でもだからこそ、短期筋の材料に事欠かないわけで、特に高市ラリーと言うことで、政策的にハイテックに材料があるということ、維新参加で副首都構想が現実的になって関連銘柄が、といった感じで、短期買仕掛けの材料には事欠かない。

オマケにトランプ大統領来日で、何かお土産を持ってきてくれるという期待感もあったりするし・・・。だからそういう銘柄が日替わりでバンバン上昇している姿を見ていると、個人投資家のセンチメントはイケイケに傾くのは無理もない。

でも、個人的には昨日まで、今月日銀は利上げしてくると思っていたけれど、今の状況で利上げは出来ないと思った。日銀の高田審議委員が広島の講演で「利上げを示唆」したことが、仇になるようなそんな感じがする。利上げが年内に、と三井住友の市場事業部長が言ったということまでブルームが記事にしてるけど・・・。

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実際日本経済の実態は悪化の只中にある。特に何度も書いてるけれど住宅販売が完全に失速していて、ほぼほぼアウトの状況。このままでは日本経済は景気後退りも十分にある。内需はインフレの影響で、外需はトランプ関税で、企業の苦戦はもう始まってる。

結局今の株高を支えているのは、新政権の成長戦略への期待感のみ。でも現実には期待通りには推移していないことが、2Q決算と通期予測で出ちゃう!もちろん企業利益は総じて良好なはずで、それは円安のせいだといういつもの要因から。名目なのだからインフレ経済では、数字だけは良いものが出てくるかも。

けれど、米国経済の現状を考えると、そこが材料出尽くしになることは相当に高い確率だと思う。そして当然通期予測ではトランプ関税を織り込みにかかるだろうから、楽観する企業はむしろ危ない。

さて、その米国経済だけど、24日に年金との兼ね合いから無理くりCPIを発表します。この数字はそれほど下がっていないはずで(と言うか上昇する可能性もある)、なぜならトランプ関税の影響が出始めてるから。それに反して利下げの根拠とされる雇用は思ったほど悪化はしてないかも。

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で、そんな中で米国の消費がかなり弱ってきてる。物価が高すぎる、ローン金利やクレカ金利が高すぎて、流石にノー天気な米国消費者もない袖は振れなくなってきてる(それでも振るのが米国だって言うのもあるけれど)。となると、11月から始まる年末商戦は空振りの可能性もある。

そんな影響を恐らくまともに喰らうのが日本の自動車メーカーで、ここからは非常に苦戦すると思う。そもそもサブプライム層まで車がないと生活できないのが米国で、そこで金融事故が起こり始めてるってことは、販売もかなり絞められてると考えるべき。

なので、そろそろ米国株式市場も夢から醒める頃だと思うし、それに伴って日本の夢も醒めちゃう可能性が高いと思う。

こんな状況で11月のSQを短期筋はどう考えるかな?もちろんこのままで、上のサプライズを狙うということもないわけじゃないけれど、多分年度末を控えてギャンブルはもうできないと思ってると・・・。なので、\50,000と言うのは結構な到達点になるんじゃないかと思うし、高市内閣の成立する今週にはピークを打つと。

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後はさしたる理由もなく、株価が売られるような日が出たら、要警戒だと思う。11月SQが¥45,000辺りにセットされる可能性は十分にあると見てる。

売り煽りじゃないけれど、個人的にはこの相場をそう見ていて、日本市場は粘るとは思うけど、今回ばかりは上よりも下の方がやりやすいと思うんじゃないかな。これがもしも、上で来るなら、日本市場は年末ピークの年明け暴落となるかもしれないし。というかそうなるだろうね。

でもその前に、日米10年金利差がヤバイかも。現時点(3:00am)で、米国債10年金利が3.990p、そして日本国債10年金利が1.665pだから金利差は2.325p。いつ、円キャリーの巻き戻しが出てもおかしくない水準になってる。天井知らずで上昇してる米国株に利食いが出ると、一気に巻き戻しになるかも。

ここが、日米金融当局の方針次第なんだろうけど。

俺にはどう見ても、11月SQは下としか見えないんだよ。