FOMC0.250p利下げ決定!QTも中止!でも・・・
今夜発表になったFOMCでは予想通り、0.250pの利下げとなり同時にQTが中止された。実質的な量的緩和にFRBは踏み切ったということになる。
理由は労働市場の悪化で、雇用統計が出無い中、FRBは雇用が悪化していると判断したし、インフレ高止まりよりも大きな懸念だと宣言したことになる。
米国株式市場は、この発表を受けて大きく下落している。もちろん日経平均CFDも¥51,000を割り込むという反応を示している。
その結果米国10年債金利はむしろ、将来のインフレを警戒してか急激に上昇していて、日米金利差縮小でドル円が¥153手前まで円安となっている。
もちろんFOMCの結果は、株式市場にとっては追い風になることなので、初期の下落は一時的なものと言えるし、これによってさらい半導体・AIバブルは加速するかもしれない。もはやこの業界にとっては雇用を減らしてナンボの世界に突入しているわけで・・・。
雇用が悪化して株価が下がらないというのは、この株式市場の歪みそのものでしかないし、今となっては事前に分かっていたFOMCよりもむしろ、今日のトランプー習近平会談の方が断然重要だ。
トランプ政権は正直なところ、大豆もフェンタニルもそれほど重視しているわけでもなく、目標はどうやって習近平からレアアースを引き出すかの一点だ。けれど、高関税を掛ければ掛けるほど中国の輸出が増えているという事実は、完全に関税を無力化してる。
いまや米国にはワイルドカードはないのだ。
言うまでもなくAIに関して米国が絶対的に有利性を持っているとは言えない状況。がしかし、米国の莫大なAIに関する投資は留まることを知らない状況。すでにレアアース不足が深刻化しているというのにである。
NVIDIAは量子コンピュータとGPUを組み合わせることで互いの欠点を補える、という発表をしたけれど、絵空事に近い。いよいよ中国の出方次第では、AI相場が崩れる可能性もある。雇用云々と言ってる場合ではないと思うのだけど。
-
前の記事
高市政策は諸刃の剣!リスクを取り過ぎる! 2025.10.30
-
次の記事
記事がありません

