中国、レアアースの輸出規制を1年間停止!:10月30日(木)後場
- 2025.10.30
- トレード日記
日経平均株価 ¥51,325(△¥17)
中国、レアアースの輸出規制を1年間停止。米中会談は一定の成果との評価
後場の相場概況
最大の焦点、と言っても良かった米中会談は中国側が一定の妥協をした形となって、表面上はトランプのディール成功と言う形になった。けれども、対中関税は10%しか低下していないことを考えると、中身はそれほど成功とは言えないような気がする。レアアースと言っても何をどういう形で輸出規制停止とするのかは分からないし、公表されているわけでもない。
しかし形としては、トランプ大統領が無難に乗り切ったということで、これで目先のイベントは、FOMC利下げ&QT停止、日銀現状維持、米中交渉はある程度成功、ということに成り、結局高市イケイケ政策だけが目立つということになった。
それを早速反映したのがドル円で、一気に¥154に迫る円安となってしまったことは、まさに懸念がダイレクトに表れたということ。米国債10年金利が上昇してドル高に進んでいるので、日本円ばかりでなくEUROに対しても同様な動きになっているけれど・・・。
さてこの急激なドル円の動きに対して高市政権はどう対応するというのだろう?片山財務大臣は、ベッセント財務長官との話し合いの中で、直接ドル円に関する話題は出なかった、といっているけれど、日銀も今回の政策決定会合で、利上げする根性がなかったことも、海外勢から見れば、日本の金融当局の弱腰と見えるのだろう。
このままでは、円安は止めようがなくなってしまった感じがする。
日銀の黒田前総裁が、円高を予言するという口先介入的な発言をしたけれど、お茶を濁す効果もないだろう。就任早々に物価高対策を求められてる高市政権にとっては逆風以外の何物でもなし。でも、それこそが高市イケイケが招いた自業自得なのだと思うし、図らずも最大の懸念が露呈した格好になった。
後場の取引とポジション
(後場の取引はなし)
本日の収支(前場・後場合算):+¥2,400,000
雑感彼是
これはある意味ではバブル過熱の号砲かもしれない。米国市場もだが、日本市場がこのまま過熱領域からさらに上昇を開始するという、最悪の結果になったという事ではないのか?ここまで来て、決算もそこそこ良好に推移している中で、アドバンテストがS高し、今日はレーザーテックが格上げでS高した。
今日の場合まだSBGが▲¥1,015、ファストリが▲¥950だったので、ザラ場はある程度落ち着いていたけれど、大引け後は一気に¥350も持っていかれた。
ドル円も¥153.80まで円安が進んで、今夜にでも¥154を突破する勢い。
こうなると米国が日本に課した関税効果はほぼゼロとなり、日本株は輸出関連が総強気になる可能性が出てきている。
大方の予想に反して上昇し続ける、これがバブル相場だろう。それもしばらくすると肯定論まで飛び出してくる。そうなると後はカウントダウンに突入する。けれども誰にも、いつ崩壊するのかが分からない。
高市首相は、そうしたことを気にも留めていないようだ。
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