ポンコツAIは道を開けろ!と言いたいところだが・・・

ポンコツAIは道を開けろ!と言いたいところだが・・・

昨日某外食レストランでの配膳ロボットをこき下ろしたけれど、今度は配送会社のAIオペレータに関してだ。

まず某企業から荷物が届く予定だった。しかしお届け先が新住所のために不明だったらしく、営業所ドライバーが持ち帰って営業所留めになっているらしい。けれども期日までにそれがないと工事日程に差し障るということでコールセンターにTELしたら・・・

例によって生身の人間ではなくて、音声ガイダンスで2を押せ、とか3を押せとか誘導してくる。まだらっこいしい思いで仕方なく指示に従と、なぜか営業所では受け取れません、と言う・・・。これはただの音声ガイダンスだなということで何とか、生身のオペレータを引っ張り出したかった。

その場合、音声ガイダンスで明確目的でない番号を押す。「それ以外は3を押して・・」これを続けると、いやいやながら、オペレータに繋がるんだよ。

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さてこで問題。活舌のよい中年女性と思われる声質のオペレータがでた。そりゃね、普通によどみなく会話が出来るわけで、一瞬生身の女性かと思ってしまうんだけど・・・。どうも、余りに整然とした会話なのが気に入らなくて、いろいろちょっと意地悪っぽい質問もしてみる。荷物の受け取りに例外を入れて見たりするんだけど、そつなく対応してしまう。

仕舞には営業所まで出向くというと「14時以降となりますがよろしいでしょうか?」と聞いてくる。OKと言って最後に営業所の所在を確認してみると、「少々お待ちください、地図を出します」と来る。「えっ?」って感じで会話を続けると、僅か数秒で地図が出たらしく、スムーズな会話に戻る。しかも「隣が○○店です」という案内までされてしまう(地図データ検索だと思うんだけど)。

「荷物の受け取りは本人ではなく私が出向く」と伝えると「分かりました。事情を伝えておきますのでお受け取りできると思います」と来た。マジかよ、結構複雑なことまで、対応できるとは・・・。

最後に「私、西田が承りました」と。

えっ!?生身の人間かよ!?ってね。俺は絶対にAIだと思ってるんだけど、完全に人間を装っているじゃないか!

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・・・この会話がもしもAIオペレータだったら・・・、ポンコツどころかなかなかのものだ!って感心せざるを得ない。突然の要求にもそつなく答えてくれる、となれば、なるほど人間なんかいらなくなるってものだよ。でもなぁ、どう考えてもAIだと思うのよ。

だって人間特有の会話の淀みとか、わざと聞き取り辛い言葉の解釈とか、会話のタイミングとか呼吸とか、これらすべてが全くスムーズだ、と言うことになると、相当に熟練したオペレータのはず・・・。でも感覚からして、ここまでならやはりAIだろうと思ったよ。

電話を切った後に、余計な会話をしてみれば良かったと後悔。「おねえさん、なかなか色っぽい声ですね」位言っても良かったかな?どんな反応をしたのか?と興味がある。ほとんどセクハラのような会話に対してどう反応するのだろうか?と試したかったなぁ・・・。

と言うわけで、この一連がもしもAIならば(ほとんどAIだと思うけど)、なかなかAIと言うのは手強いぞ!とにかく電話なんかでは、人間と会話する機会は企業サービスとしてはほぼほぼ無くなるね。これじゃ大企業がリストラするはずだよ。

う~ん、ちょっと考えさせられたなぁ・・・。