利食いに押された前場の日本市場:12月29日(月)前場

利食いに押された前場の日本市場:12月29日(月)前場

日経平均株価 ¥50,550(▲¥200)

利食いに押される前場。この辺で今年は終了の雰囲気。

前場の相場概況

2025年も押し詰まった最後の場面ということになった日本市場だけど、昔のように最後の最後で盛り上がる、みたいなことは海外勢の比率が高くなった今ではなくなってきていて淡々と売買されているという感じがする。

そんな中で持ち上がってるのは非鉄金属とその関連セクター。商社が強いのは資源関連の取引が多いからだろうし、5707東邦亜鉛なんかがあっという間にS高してるのを見ても恐ろしく資金が入ってるという感じ。ブルームにもシルバーは歴史的相場、なんて記事載ってるしね。

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こういう相場模様を見ても、2026年は普通じゃない年になりそうなのは明らか。完全に企業業績に頭打ち感が出始めてるし、通貨も(特にドル)インフレで価値が下落してるわけでその傾向はますます強まるだろう。

今年そういう意味で、ゴールドの大相場となったわけだけど、資源が上昇するっていうのは、良くない相場の証でもある。こんなのが急騰したら企業はまずます苦しくなるはずだから。

分からないけれど、日本は、特に日銀は嫌~な感じがする。金融正常化したいのだろうけど、あまりに何も考えなすぎ!金利を上げればいいという問題でもない気がするけれど。今の状況じゃ金利上げると円安が進んじゃうんじゃ?

だって完全に日米10年金利差は2.100を割ってきてる水準。もう一発くらいは利上げ→円安があるかも。問題はその後だろうけどね。

まぁまぁ、いずれにしても今日は個別株は弄り辛い。

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前場の取引とポジション

6954 ファナック ¥5,988(△¥4)
買)¥5,927×4000
売)¥6,058×4000(+¥524,000

多分、ファナックは来年のスター株のようになるかもね。¥10,000くらいはあるような気がしてる。ただ、相当に現実的な売り上げなり生産がないと無理かな。景気悪化に押されることも十分にあるので楽観はしてないけど。


3760 ナブテスコ ¥3,727(▲¥2)
現買)¥3,760×6000
売)¥3,731×6000(-¥174,000

ロボットの減速機といえばハーモニクス・ドライブという定評がある中で、ナブテスコはもっと注目されてもいいような気がしてて・・・。急騰からよく売られてるけれど、そんなに売らなくても、って思ったりしてる。その意味では、ロスカットをさせられた値動きだけど、また買いで。ファナックや安川が売られると連動して売られるという側面もあるので、買い持ちしてるのが切ないというか・・・。まぁ3銘柄ともにPER30なんてところだから売りも出るんだろうけど・・・。少なくともここは小型株の部類なので、もう少し面白い動きになってもいいのでは?って思うけどなぁ・・・。25日線は割ってほしくない。

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1540 純金信託 ¥21,550(△¥15)
買)¥21,670×2000
買)¥21,540×2000
売)¥21,695×4000(+¥350,000

今回ゴールドと他の資源の相場はちょっと性質が異なるような気がする。ゴールドは彼是言われてるけれど、買い主体が各国中銀だったりもするので通貨エッジの意味合いが強いけれど、そのほかは将来的な実需を見越した相場のような気がして・・・。もちろん投機的に動いているのだけど・・・。


1542 純銀信託 ¥38,700(△¥3,010)
買)¥34,630×1000
売)¥39,210×1000(+¥4,580,000
買)¥36,400×200(含み益¥460,000
買)¥36,200×200(含み益¥500,000
買)¥36,180×100(含み益¥252,000
買)¥36,100×100(含み益¥260,000

1693 銅上場投信 ¥8,060(△¥182)
買)¥7,774×500
買)¥7,773×500
買)¥7,681×500
売)¥8,028×1500(+¥428,000

1541 純プラ信託 ¥12,305(△¥635)
買)¥11,115×2000
売)¥12,050×2000(+¥1,870,000
買)¥11,345×300(含み益¥288,000
買)¥11,200×100(含み益¥110,500
買)¥11,150×100(含み益¥115,500

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まずは今回の資源相場はゴールド急騰がトリガーになったというか、結局リスク資産の資金の逃避先として通貨以外の資産に資金が移動している証でもある。もちろんインフレということも意識されていると思うけど、ますますの通貨価値の下落に対するヘッジの意味もある。

けれども米中のレアアース対立なんかも、影響していることは確かで、結局資源を持っているほうが強いという現実も突き付けられてる。そういう意味でレアアースもだけど、シルバー、カッパー、プラチナといった貴金属もまた産業には欠かすことのできない資源であって、AI時代となると当然ひっ迫してくる資源。

2026年の相場というのはますますそういう部分が意識されるんはないかって思うし、今回高値で掴んでみて、それを実感した気分。ぐっと押してくる場面になったら、ゴールドのような値動きを意識して仕込むのもいいかもと思った次第。

来年は資源の年のような気がするのでね。


前場の収支:+¥5,930,000


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雑感彼是

来年のことなんか言っても、何もならんけど、なんか巷の意見とは逆で、来年は円高がきつくなるような気がしてならない。理由は二つ、一つは金利差縮小というのがあって、もう一つは日銀の金融政策に対する姿勢が間違えた方向なんじゃないかということ。

いま、日銀が利上げして円安になってるのは一時的な現象であって、本来は利上げ円高のはず。けれども、それが容易に予想できるから、とりあえず目先の債券を売って、高金利物に差し替えたいというのは機関投資家の予定の行動だ。

日銀はそういうことをよくわかっていて、あくまでも金融機関や機関投資家の目線で政策をやろうとしてる。

一方、今金利が上がると、高市政策の効果は相殺されるし、下手をすると、急激な円高で政策そのものが失敗する可能性がある。いつでも景気回復に水を差すのは日銀だからね。

なので、やはり国民が犠牲になるという構図が目に浮かぶんだ。