完全に「売りたい強気」:11月28日(木)後場
- 2019.11.28
- トレード日記

日経平均株価¥23,409(▲¥28)
売るなら売ればいい。そう言われて売れる投資家が勝ち組かもしれない。
後場の相場概況
目先の悪材料(トランプ大統領の香港人権法案署名)で僅かに反応して見せた日本市場も、無傷と言うわけじゃない。結果的にプラスになって引けてるけれど、昨夜の日経平均CFDの高値が¥23,595であったことを考えれば、今日の下値¥23,375は、落差¥220程ある。これが、とりあえずは海外勢の先物ポジションに影響がないはずがない。
もちろん、前場のうちに現物市場はプラ転までしてるんで、投資家のポジションは痛むことはなかったし、後場も僅かに日経平均▲¥28では、獲るに足りないマイナス。そして為替が急激に円安に向かったことで、これほどの強さを発揮したのはもちろんだが、今の状況で為替が¥109台を維持できるというのは、相当にミラクルだと思う。
なので、為替が動いたら海外勢の買い越しは完全に止まるだろうし、そうなると米中合意の内容次第では、完全に「材料出尽くし相場」になるだろうと思う。
いまの日本市場では主力の75日線乖離が大きすぎて、ほぼ全員が「売りたい強気」にいる。マインドが崩れたら、一気に暴落も十分にあり得る「買いポジション」だろう。
後場の取引とポジション
6758 ソニー ¥6,897(▲¥35)
空売)¥6,907×5000(含み益¥50,000)
空売)¥6,902×4000(含み益¥20,000)
空売)¥6,899×2000(含み益¥4,000)
空売)¥6,895×3000(含み損¥6,000)
利食いになったソニーは、それはそれで仕方ない。とにかく去年9月の高値に面合わせしてるこのポイントは、売り建てないわけにはいかない。思えば去年の急落ではここから¥2,500も落ちたんだよなぁ・・・。
9984 ソフトバンク ¥4,268(△¥18)
空売)¥4,258×5000(含み損¥50,000)
空売)¥4,260×5000(含み損¥40,000)
空売)¥4,265×3000(含み損¥9,000)
空売)¥4,268×3000(変わらず)
空売)¥4,270×3000(含み益¥6,000)
空売)¥4,275×3000(含み益¥21,000)
空売)¥4,280×3000(含み益¥36,000)
ソフトバンクは今日、気を吐いたねぇ・・・。底値と認識した買いが、入り始めてるから、下値が堅い。そういうことに違いないけれど、この底は底ではない、と言うのが持論なんで・・・。
こんな時は外しようがない銘柄。
6954 ファナック ¥20,825(▲¥255)
空売)¥20,875×1000(含み益¥50,000)
空売)¥20,885×500(含み益¥30,000)
空売)¥20,830×500(含み益¥2,500)
空売)¥20,820×500(含み損¥2,500)
今の日本市場のベンチマークは、ソニー、トヨタ、もいいけれど実はファナックも極めて重要なポジションにいるのだと思う。そして、この相場では常に日経平均の吊り上げ銘柄として扱われたけど、業績はほとんど危機的な状況にあるはず。
如何にも日本市場が楽観してる証拠だと思うし、先々いいことはあまりない企業なんだろう。とにかく中国ダメなら、ダメダメな業態なのだからね。
7203 トヨタ ¥7,724(△¥34)
空売)¥7,735×5000(含み益¥55,000)
空売)¥7,722×2000(含み損¥4,000)
空売)¥7,720×3000(含み損¥12,000)
空売)¥7,718×5000(含み損¥30,000)
トヨタは日本の自動車メーカーで唯一好調なのだが、儲からないハイブリッドでは屋台骨を支えるのは相当に難しいだろうし、EVも同様。なので、今の好調は実はガソリン車が好調だから。という理由なんだよね。
ところが、このままでは肝心の収益源が細るのは確定的だろうし、そうなると自動運転の莫大な投資は、トヨタと言えど重荷に違いない。
なので、ここから海外勢がトヨタを買う理由が余りないからね。
6501 日立 ¥4,346(△¥78)
空売)¥4,345×5000(含み損¥5,000)
空売)¥4,342×3000(含み損¥12,000)
空売)¥4,340×2000(含み損¥12,000)
日立化成を売却して、という判断はここまで株価が上昇するような材料ではない。この会社には、他にも処分しなければならないビジネスが山ほどあるだろう。そして得意の?選択と集中とか言ってるが、来年は恐らくビジネスがメタメタに成るかもしれない。
日本が重電に投資しない国になったので、いきおい、海外にビジネスを求める。しかし、それが仇になる可能性も・・・。
4324 電通 ¥3,980(▲¥5)
空売)¥3,980×4000(変わらず)
空売)¥3,975×4000(含み損¥20,000)
さて、ここ何日か、売りそこなった電通だが、いまさら売ってもどうなるものじゃない、とは思うものの、香港がほとんど消滅しそうな状況になってきて、電通ビジネスも相当痛いかなと。そもそも、もはや電通の時代じゃないというのも明らかだし・・・。
8058 三菱商事 ¥2,885(▲¥4.5)
空売)¥2,891.0×2000(含み益¥12,000)
空売)¥2,890.5×5000(含み益¥27,500)
空売)¥2,890.0×3000(含み益¥15,000)
万が一、米中合意が破棄されたら・・・そんなこともつい想像したくなってしまうので、商社株も仲間入り。
8306 三菱UFJ ¥579.4(△¥0.3)
買)¥580.5×25200
買)¥580.4×24800
買)¥580.3×20000
買)¥580.2×20000
買)¥580.1×44700
買)¥580.0×35300
買)¥579.9×20000
売)¥580.8×50000(+¥17,480)
売)¥581.0×40000(+¥30,000)
売)¥580.2×24700(+¥2,470)
売)¥579.8×55300(-¥9,060)
売)¥579.6×20000(-¥10,000)
ここ数日のメガバンクの強さは明らかに、(海外勢の)買いが入っているだろう。しかし、それにしても国内勢の売り物をこなしながら、まったく値を下げない強さと言うのは、ちょっと考えられない。
今の日本市場では本当に空売りが来ない。来ないから下げない。海外勢が買いの手を緩めても下げない。流石に今日は嫌になって、買い玉を手じまいした後、売り建てる気力を失った。高配当銘柄は、ダメかも・・・。
2174 GCA ¥941(▲¥8)
買)¥946×1000
買)¥949×1000
買)¥950×1000
売)¥939×3000(-¥28,000)
週末に勝負すると決めた以上、ノイズになるのが嫌でロスカットした。買い持ちの意味がないからね。
本日の収支:(前場・後場合算)+¥640,000
後場の独り言
こういう地合いになって、しかも今夜は米国市場が休場で、明日は短縮取引ということらしいから、ポジションを建てるにしても、持ち越すにしてもそれなりの意思というか覚悟が必要だと思った。
それでも引けて見ると、日本市場の強さには脱帽だ。いや、もはやここまでくると異常というほかはない(と個人的には感じてる)。
トランプ大統領が香港人権法案に署名したことで、立法となったわけで、これは中国政府に対するほとんど宣戦布告ということだろう。米国は貿易問題の次には人権問題、安全保障問題を取り上げるという明確な意思表示。しかも、トランプ大統領より先に議会主導ということ。
それはつまりは、党派も含めて米国全体の意思でもある。
と言うことは、昨年のペンス演説と同じインパクトが株式市場に対して生じる、と言うことではないか?あの時は、同日にトルコでのカショギ暗殺がメインに出てきてしまって、株式市場が弱くなったのを見過ごす投資家が多かった。
今回は、米中合意が目前である、というアナウンスがあってどうしてもネガティブな材料に反応しきれない部分がある。なので、そこが盲点になるような気がする。
ここまでなんと7週連続で海外勢は日本株を買い越した。これはここ数年なかったことかも。ならばどうして日本株なのか?と言えば、日本市場だけが出遅れている、と言うことに尽きるだろう。そして高配当であることも魅力なのかも。煎じつめれば、そんな単純な世界の株式市場との比較論で、大量の資金が移動した。
そういう風に思えてならない。
今日のポジションは俺としては確信犯だ。週末勝負する、みたいな感じで、明日も追加するかもしれない。いままでで一番の大勝負と言う覚悟で。
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