来週からは無理をしても獲れない相場へ:1月10日(金)後場
- 2020.01.10
- トレード日記
日経平均株価¥23,850(△¥110)
バンジー相場は今日まで。来週からはファンダを意識した業績相場の可能性あり。
後場の相場概況
前場からずっと相場の需給という視点で見てたけれど、後場で最も影響のあったのは米国ダウCFDの堅調さとドル円の強さ(安さ)だったと思う。とにかく海外勢の多数派は、今夜の雇用統計もまぁまぁで、米国ダウは続伸するとしている感じもあって、特別にポジションを調整してこなかったように見えた。
ただ、主力でも変調をきたしているセクターもあるわけで、昨日今日のポイントはメガバンク売りということで、銀行株は弱かったように思う。また、円安にもかかわらず自動車が弱かったことを見ても、これで、メガバンク、自動車の決算には警戒感があると言うことだろう。
同時に、決算期待の野村やエレク、村田などは強く、早くも日本市場全体が決算に焦点を合わせてるということで、その意味では楽観一本の年末までの相場とは、一味違うと感じた。
さて、三連休になる日本市場だけど、できれば今夜、そして月曜とCFDで上げて¥24,000台になって欲しいと心底願ってる。そして、12月17日の高値(¥24,091)に面合わせ位で返ってくると俄然面白くなる気がする。
すでに米中合意第二弾は、「大統領選挙後」とトランプ大統領は宣言した。つまり、来週は米国市場も調整入りの可能性が非常に高く、そうなると日本市場は天井を打つかもしれない。とにかく日米ともに、想定以上に決算は良くない数値がでてくるだろうから。
そこが狙い目だ。
後場の取引とポジション
9432 NTT ¥2,813.5(△¥58.5)
現買)¥2,787.2×11000
売)¥2,788.5×11000(+¥14,300)
現物で長期保有を目指したけれど、今後の展開を良く考えて、買うなら3月だろうということで、一旦手仕舞いしておいた。買い下がっても良かったのだが、1月、2月の相場に自信が持てない気がしたので。
本日の収支(前場・後場合算):+¥7,720,000
後場の独り言
この辺りまでは、昨年からのイケイケ(楽観)相場の延長という感じで、米国ダウはイケイケのままイラン問題などは無視するがごとくの相場展開。ここにきて史上最高値を取ってくるんだから、弱いはずはない。一方日本市場も、どうにかこうにか昨年暮れの水準まで株価を戻したけれど、相変わらず何かが起こると、真っ先に売られる流動性市場の扱い。
だからこそ、日経平均もバンジージャンプのような相場で急落、値戻しを繰り返したわけだが、ここからはいよいよ日米ともに企業決算を意識せざるを得ない相場になるだろう。
米中交渉は結局第一弾の農産物でペンディング。第二弾以降は大統領選挙後でないと、中国は言うことを聞かないとトランプは思ったのだろう。だがその間に中国は、全力で可能な分野の覇権を取りに来るだろうね。
いずれにしても米中対立はこれで11月の大統領選挙まで凍結だし、ブレグジットも話題としてはみんな飽きてるので、勝手にやってくれ、で終了だろうし。
そして中東問題は、これはもうイランに経済的な余力がないわけで、ソレイマニ亡きあと、シーア派の武装勢力の活動資金が枯渇状態だから、動くに動けないだろうね。もちろん、自爆テロとか、そういうことはあり得る話だけど、戦争にはなりそうにないから、株式市場への影響はなし。
さらに北朝鮮に関しては、流石に黒電話は今回の米国の攻撃で、相当にビビっただろう。なので当面は大人しくする。
となると、総合的に考えて、株式市場はようやくファンダメンタルズを織り込む相場となるのではないか?という気がする。トランプ大統領ももっぱら選挙に集中するだろうし、あとはドル安政策を打ち出すかどうかが焦点かもしれない。
いずれにしても日本株は、これでようやく消費税増税後の景気悪化をまともに反映する相場になる気がするし、個別には3Q決算で通期下方修正絡みもあって、だいぶ荒れそうな雰囲気があるね。今回の決算は2Qまでのようなわけにはいかないと思うので、要注意だろうね。
というわけで、この週末もノンポジで。ムードはイケイケだけど、短命かもしれないと思ったので。
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