予想外の強さだった日経平均株価:2月3日(月)後場
- 2020.02.03
- トレード日記
日経平均株価 ¥22,971(▲¥233)
予想外に強かった日経平均。だが戻りはフェイク。今までの下落局面と事情はまるで違うと思うからです。
後場の相場概況
1月の中国製造業PMIが、51.1などという発表があると、この国はもはや何も信じるに足りるものがないな、と感じざるを得ない。そんな中でもファーウエイは中国国内での生産を一部再開したと・・・。今回の新型肺炎、鳥インフルも含めて・・・本当に中国と言うのは恐ろしい国家だよ。
17時現在の新型肺炎感染者数は17,405名、死者362名となっているけど、これとて今後も絶対に信頼できる数値の発表は期待できない。病気は病気、経済は経済、何より大切なのはカネ、みたいな国家の品性がまったく感じられない国というのもねぇ・・・。
今日から中国・上海市場は取引開始したけれど、もう最初から空売り全面規制となって、株価下落を阻止した格好。18兆円の資金還流を中国人民銀行が行ったと言うけれど、あまり効果は期待できないだろうし、ここにきて当然人民元安へ動きだしたことが、市場不安を誘うかも。
今回のことでどこまで人民元安が進むか・・・これは非常に大きいよ。それに最も憂慮されるのは金融市場での事故だ。ただでさえデフォルト連発している中国企業が、大きな事故でも起こすと、まずそれは、ドイツ銀行辺りに飛び火する。
債券市場全体が崩れるようなことはあり得ないけれども、デリバティブはそうはいかないからね。デリバティブ市場に変調が出たらドイツ銀行やら農林中金は秒殺かも。
あ~、怖い怖い。
後場の取引とポジション
7203 トヨタ ¥7,580(▲¥72)
空売平均)¥7,600×2000(含み益¥40,000)
6981 村田製作所 ¥6,249(▲¥79)
空売平均)¥6,236×4600(含み損¥59,800)
まだ決算発表が済んでいないので手が出しづらかったが、トヨタの今回の決算は前回同様に減収増益になるんかな?と。ドケチのトヨタのことだから、そういう決算を出してしまうのかもしれないけど、それではマジで、あまり芳しくない下請け企業群やら車種統合で過当競争を強いられてる販売店が泣く。トヨタってそんなにいい会社じゃないと思うしね。言われるほど日本に貢献してないだろ!?
そして村田。先ほど決算を見たけど、思うように売上も利益も伸びていなかった。勝負というほどの玉を建てたわけではないし、どちらかというと売られるかもしれんけど、それほど大きくは動かないかも。
だた、半導体にしても電子部品にしても、ちょっと過剰評価されてると思う。いうまでもなく日本市場はこの両セクタが牽引した相場だったわけで、本当は今回の新型肺炎騒動でもっとも影響のあるのは、この辺りじゃないかと思ってる。
なので、売りタイミングを模索して、一気に勝負に出るつもり。
6301 コマツ 2,417.5(▲¥49.5)
空売平均)¥2,416×12800(含み損¥19,200)
6954 ファナック ¥20,380(△¥60)
空売平均)¥20,474×3000(含み益¥282,000)
6594 日本電産 ¥13,850(▲¥190)
空売平均)¥13,998×5000(含み益¥740,000)
中国経済の影響をまともに受けるとみられる銘柄を今夜あたりピックアップして勝負に行くことにしたんだが、少なくともこの持ち越した3銘柄は、今回の新型肺炎に完全にやられるだろうと思う。
きょうはファナックやコマツが需給で上昇したけれど、中国の工場や建設現場は止まったままで、再開のめどが立っていない。その状況が続けば続くほどに、業績に対する影響は大きくなる。
その意味では本決までに下方修正が出る確率は結構高いと見る。この状況で、米国株が戻れば、一緒に需給で戻るから、そこが勝負処になるかも。
8604 野村 ¥555.3(▲¥11.0)
空売平均)¥575.1×132000(含み益¥2,613,000)
野村は現時点での勝負銘柄。3Q終わってGUから陰線を引いた。そしてGDして戻り基調。けれど、野村はほぼ株主全員が大きな含み益を抱えてる銘柄だから、ジワジワと利食い売りが出続けると見る。
そうこうしているうちにようやく25日線が下向き転換。もう一発大きいのが来ればトレンド転換も十分にありそうだから。
4661 OLC ¥14,015(▲¥245)
空売平均)¥14,532.5×3000(含み益¥1,552,000)
ここは書いてきたとおり当面は売りのまま放置する積り。時間がかかるだろうけどね。
4324 電通 ¥3,630(▲¥30)
空売平均)¥3,650×6000(含み益¥120,000)
OLCと同じような理由だけど、もう少し嫌らしい状況を想定してる。それに、いくらなんでも高すぎる。
本日の収支(前場・後場合算):+¥4,500,000
後場の独り言
週明けで、もう少し今回の新型肺炎が世界経済に与える影響、についての記事が出てくるだろうと思っていたけど、ほとんどなし。だが、早晩様々な記事が出てくるだろうし、いま最も警戒すべきはドル/人民元、ドル/ウォン、そしてドル/円といった為替の動向だろうね。
人民元は7.24まで進んできてるし、ウォンも1,194まで来てる。この両為替はドカンと来る可能性のある非常に怖い通貨ぺアだしね。そしてドル円はじわじわ来て¥108.50辺りでホバリングしてるけど、一気に¥1、¥2、位は円高に進む今日面もあるかもしれない。
そうなってくると、中国展開を思い切りやってる日本企業は相当に痛いことになる。そこで円買い需要が期末に向けて結構旺盛になる季節になってるわけで、どうなるか目が離せないね。
もっとも訪日外国人が極端に減ると、プラス効果もでるのかな?(苦笑)
さて今夜の米国市場はとりあえず大きく下げる理由は需給、センチメント以外にないだろうけど、いかんせんムードが悪すぎる。同様に日米日足チャートも下げ止まる兆候は全く感じられないしね。
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