世界経済懸念のバンジー相場入り：2月25日（火）前場

日経平均株価　￥22,686（▲￥700）

前場の相場概況

もちろん200日線は上向きで、こういう値動きはセオリー通りかもしれないけれど、昨年の反発と今回の状況は余りにも違い過ぎると思う。なので、今回はこの戻りでも再度売りチャンスを狙ってみようと思う。

米国ダウで見れば、新型コロナの感染拡大懸念は▲＄603で反応した。そして今回の▲＄1,031はパンデミック懸念もあると思うが、それ以上に企業の業績悪化懸念が急落の要素となってる。

しかし、少し書いているけれどこの相場にとっての本筋は、この一連の出来事が金融にどの程度、そしてどのような悪影響がでてくるか、というところだと思う。もしも、このリスクオフから買われてる債券市場が信用不安で巻き戻されるようなことにでもなれば、それこそリーマンショックに酷似してくることになる。

今の世界中の債務状況は、現行低金利によってのみかろうじて維持できる水準であることは間違いない。いまは、債券に資金逃避が起きていて、債券市場はエスケープゾーンとして盤石に見えるけど、中国の海航集団が約16兆円の有利子負債で倒産したり、中国国内のデフォルトや金融機関の破綻は歯止めがかからなくなってきた。

同時に中国の不動産業界は、ドル建て債券を昨年から連発してて、これがデフォルトしてくるようなら、かなりヤバイ状況に成る可能性も否定できないからね。

さらには今は急騰しているCLOやらHYG（ハイイールド債）も、警戒すべきタイミングが近々のうちに来るかもしれない。CLOに火が付いたら、三菱UFJを道連れにした農林中金ショック！そして韓国がヤバくなってくると、メガバンク3行も結構負傷するかもしれない。

かなりきわどいところまで来ていると思うが・・・。

前場の取引とポジション

8306 三菱UFJ　￥557.7（▲￥8.6）
空売平均）￥567.2×160000
買戻）￥545.5×160000（+￥3,470,000）
空売平均）￥556.8×240000（含み損￥216,000）

8604 野村　￥539.5（▲￥22.3）
空売平均）￥562.5×40000
買戻）￥533.1×40000（+￥1,170,000）
空売平均）￥539.2×80000（含み損￥24,000）

金融に関しては、新型コロナの影響を直接的には受けないので、下げも甘いしヘッジ銘柄のような感じになってるけど、相場概況で書いたように、金融不安が出るとすれば、ここから相当に影響を受けるだろうと思う。

いまの邦銀は、地銀はどうにもならない状況に追い込まれているし、メガバンク3行もそれぞれに闇を抱えているのも事実。みずほはSBGとの癒着とか韓国、そして三井住友は収益の悪化、さらにUFJは韓国とCLO、減損を抱えてるわけで、かなり綱渡りの状況になりつつある。

なので、今後の最悪のシナリオを考えるとちょっとポジションは解けないんだよね。

9984 ソニー　￥7,264（▲￥215）
空売平均）￥7,526×14000
買戻）￥7,105×14000（+￥5,890,000）
買）￥7,105×5000
売）￥7,250×5000（+￥725,000）

6981 村田製作所　￥6,206（▲￥50）
空売平均）￥6,329×6400
買戻）￥5,900×6400（+￥2,740,000）
買）￥5,900×5000
売）￥6,100×2000（+￥400,000）
売）￥6,110×3000（+￥630,000）

6762 TDK　￥10,910（▲￥400）
空売平均）￥11,430×3000
買戻）￥10,550×3000（+￥2,640,000）
買）￥10,550×2000
売）￥10,900×2000（+￥700,000）

8035 東京エレクトロン　￥24,230（▲￥615）
空売平均）￥25,220×1800
買戻）￥23,600×1800（+￥2,910,000）
買）￥23,600×1000
売）￥24,300×400（+￥280,000）
売）￥24,365×300（+￥229,500）
売）￥24,360×200（+￥152,000）
売）￥24,355×100（+￥75,500）

6857 アドバンテスト　￥5,330（▲￥230）
空売平均）￥5,640×3000
買戻）￥5,230×3000（+￥1,230,000）

8604 SUMCO　￥1,903（▲￥64）
空売平均）￥1.921×15000
買戻）￥1,853×15000（+￥1,020,000）

6594 日本電産　￥13,585（▲￥485）
空売平均）￥14,170×3600
買戻）￥13,245×3600（+￥3,330,000）

今回メインで売られたハイテク分野。半導体、電子部品の両セクターは通常操業の目途が全く立たない状況に陥っている。しかも、3月中旬とか4月とか、新型コロナが頭打ちになると予想されていることも、シンガポールあたりの状況を見るとだいぶ怪しくなってきている。

習近平は焦りまくってて、新型コロナの感染拡大を止めつつ、工場再開を指令してて、正直墓穴を掘ると思う。無闇に弄ってしまったコロナウイルスだが、未だにどうなれば収束できるのかの目途も経たない状況。

各銘柄ともに大幅にGDしたので躊躇なく買い戻し。戻れば、売らなきゃならないセクターだろうと思っている。

4324 電通　￥3,125（▲￥200）
空売）￥3,415×400
空売）￥3,410×4600
空売）￥3,405×2000
買戻）￥3,060×7000（+￥2,442,000）
空売）￥3,135×3000（含み益￥30,000）
空売）￥3,140×3000（含み益￥45,000）　

是が非でも東京五輪は開催したいと、日本政府は思っているけれど、今回批判の矢面に立たされたWHOは、収束宣言を6月あたりまでに出せるのかははなはだ疑問だ。7月に出せたとして、8月に即開催と言うわけにはいかないだろうと思うけど・・・。

そこで腐ったIOCが、莫大な放映権契約を無視するわけにもいかず・・・協議分割などということもあり得るのではないか？と思ってる。

いずれにしても今年、電通帝国は崩壊するのよ。

4661 OLC　￥12,970（▲￥485）
空売）￥13,650×1200
空売）￥13,610×600
買戻）￥12,555×1800（+￥1,947,000）
空売）￥13,000×1000（含み益￥30,000）　

さて、何が何でも絶対に救援しないぞ！みたいな、利益の亡者ぶりがウットオシイ、ディズニー。値上げすれば済むという経営感覚がいつまでも通用すると思わんほうがいいと思うが・・・。

前場の収支：+24,960,000

前場の独り言

業績悪化不安で売られた日米市場だけど、押し目は買いという金融相場的発想が幅を利かせてるねぇ・・・。金融相場なら、またぞろぶっ飛んで元の鞘に戻る、みたいな動きになるんだろうけど・・・。

中国見てると、その金融が何やらキナ臭くなってきてるのよ。それにトルコーシリアの話もあるし、邦銀にとってはまたまた危機的状況の韓国もある。

いくら金融相場だから、といっても、今回は簡単に戻ってゆくとは、俺には思えないんだよね。

売りで久しぶりに、というか、ワンナイトでは最大の利食いができたのはラッキーだったけど、勝負はこれからだと思ってる。

今回は需給が崩れてるんで、そうそう簡単でもないだろうし・・・。