続・糸の切れた凧相場：5月14日（木）前場

日経平均株価　￥20,138（▲￥128）

前場の相場概況

とにかく米国市場は、俄然ファンダメンタルズを気にする相場になってきた。経済は思ったよりも悪く企業業績もまったく計算できない。失業者は溢れたまま、米中対立がいよいよ本格化しそうな気配もある。

そんな中で日本株が強いというのは・・・。ただし、今日あたり内需ものも思ったような値動きにならないところを見ると、逆に日本市場が落とされる可能性のほうが高まっているのかも。

セルインメイとしたいならば、この辺りで一旦空売りを掃除しておく必要がある。また個別株のポジションを調整したいということもあるかも。

いずれにしても米国ダウのチャートを見たら、この場面は絶対に買えないし、それをしても上昇するようならば、日本株の独歩高の目もあるという、重要な一日には違いない。ここは慎重に構えることにする。

前場の取引とポジション

8604 野村　￥418.3（△￥2.3）
買）￥413.0×20000
買）￥412.0×5000
買）￥411.5×5000
売）￥420.0×20000（+￥140,000）
売）￥421.0×5000（+￥45,000）
売）￥421.5×5000（+￥50,000）

流石に今日のような方向感の全くない相場になったら、手掛かりはテクニカルしかない。その意味では野村が買われるのはほとんど鉄板だったと思う。デイトレ向きには格好の値動きになったよね。

ただし、野村も単純に需給で弄られたにすぎないと思うし、だからこそ逆行高的なザラバの値動きになったのだろう。本気で買うなら、相場に逆行する必要などサラサラないからね。

短期的にはショートカバーだろうから。強そうに見えるときが危ないんだよなぁ・・・。あっさりと利食いして手仕舞いしておいた。

7203 トヨタ　￥6,309（▲￥75）
買）￥6,253×2000
買）￥6,252×2000
売）￥6,300×2000（+￥94,000）
売）￥6,290×1000（+￥38,000）
売）￥6,289×1000（+￥37,000）

トヨタも野村と同じような見方。けれど、野村にしてもここにしても、相場全体が買いになるようならば、我慢したと思うけど、前場の時点ではそんな感じはなかった。

10時にかけての買いは一応日銀を意識したものだろうと思う。しかし、それとて限定的で、この相場どうなるんだろう？という感じしか残らなかった。

6758 ソニー　￥6,861（▲￥208）
空売）￥6,900×4000（含み益￥156,000）
空売）￥6,889×2000（含み益￥56,000）
空売）￥6,886×2000（含み益￥50,000）

相場の感触を掴むという意味では、昨日の決算で僅かこの程度しか売られないと言うのは、トヨタの時と似ているね。単純にソニー人気ってことかもしれないけれど、ADRでは5％程度売られたので、その辺が海外勢の素直な感じだったのかも。

このままもう少し様子を見てみるけれど・・・もっと売られてもいい感じがするからねぇ。

7201 日産　￥363.5（△￥0.3）
空売平均）￥361.2×20000（含み損￥46,000）

さて決算前の日産は、様子見ということで売ったけれど、何と担がれてる。もしかして、相当に空売りが入っているとか、あらたな資本政策が裏でうごめいているのか、ちょっとまったく想像できない感じ。

月曜のこともあるので、迂闊に勝負はできないにしても、感触としては実にいやらしい。ここは一体どうなってるんだ？ってね。

前場の収支：+￥270,000

前場の独り言

米国ダウは3日で＄1000以上下げているにもかかわらず、日経平均は今日の前場を入れたところでたったの￥250しか下がらない！基本的にその理由はなんだろう？と考えても新型コロナの感染状況くらいしか思い当たる節がないのよ。

欧米は日本の基準からすれば到底考えられない状況下で、規制緩和、ロックダウン解除に踏み切ってる。なので、株式市場は好感して上げてきたわけだが、それが今週になってだいぶ怪しくなってきた。

FRBパウエル議長や他の地方連銀総裁達の発言はだいぶ経済に関してネガティブになってるわけで、その辺の感覚も日本から見たら当然のように見える。だから相場の下落に不自然さは感じないんだね。

ところが、日本の状況を海外投資家からみたら、欧米とは比較にならないほど良好な状態なので、売るに売れないということなのか？

板の薄い中でここまで引っ張ってきてるから、安易に売れないと言うのもあるだろうし・・・。でも、叩けば一発で轟沈するとは思うんだが、明日かもしれない。