ETF売りと週末の持ち越し拒否売り:7月10日(金)後場

ETF売りと週末の持ち越し拒否売り:7月10日(金)後場

日経平均株価 ¥22,290(▲¥238)

ザラ場の日本市場の動きは結構まともだけど、夜間CFDが滅茶苦茶だから・・・。

後場の相場概況

株価変動の理由を「新型コロナ」とか「経済状況」とか書くのにもう碧碧してる。しかも、新型コロナ感染者数に株式市場が反応しなくなって久しいけれど、それでも感染者数が増加すると、恐怖を煽るのがメディアの仕事みたいなものだから、こちらもつい反応してしまうというか、やばいんじゃないか?みたいな気分にさせられる。

ポジションを建てるのに、相場の流れとかテクニカルで想像する需給とか、今週の日本市場のようなETF配当捻出のための換金売りといった大人の事情なんかを考えて、さらには米国や中国の状況を加味して考える。けれども、いまの相場は言うまでもなく中銀のジャブジャブ政策による過剰流動性相場だから、投資家のセンチメントは基本的に強気だからね。本来は無視されるべきでない材料というか情報が、ことごとく無視されてるところに、怖さを感じるよね。

なかでも、ここまで気にしないのは異常だと個人的に考えるのが中国経済の状況だ。

中国が香港を協定破りをして実質的な支配下に置き、一国二制度を真っ向から否定してきた。そのことに関して世界が新型コロナでなのもできないし、デモさえ盛り上がらないのを計算ずくで国家安全維持法なる悪法を成立させた。そのことについて、世界はもっと激しく反応し、経済的な制裁を行わないといけないはずなのに、なんと50か国以上が中国の香港支配を支持したらしい。

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もちろん、援助欲しさ、またはすっかり中国に多額の負債があるとか、そんな国々ばかりだけど、国連では弱小国も1票だからね。それに対して、欧米の対応が生ぬるすぎて笑わせられる。特に米国は、大統領選挙を意識してか強制力のある制裁はほとんど出てこない。この辺はなんというか、納得できない部分ではある。

また、現在の中国は、特に九州に大きな被害をもたらした線状降水帯は、天気図を見れば中国の湖北省あたりから延々と連なってるものだとわかる。九州の被害は激甚災害指定になったけれど、中国は重慶、宜昌、武漢、南京、上海といった揚子江沿岸の都市がことごとく類のない水害に見舞われてるわけで、その影響はとても看過できないはず。特に日本企業の自動車工場のある武漢は、新型コロナと大水害のダブルで操業どころじゃなくなってる。

にもかかわらずそういう情報は全くないし、日産やホンダ、トヨタなどは何事もないように売買されている。あとパナソニックだけど。

現時点では中国共産党の公式発表で2000万人の被災者がでたということだけど、例によって10分の1くらいにされてると思う。さらには重慶の下流で宜昌の上に位置する世界最大の三峡ダムは、決壊防止のため無制限の放水を行って下流の2か所の中規模ダムが決壊し、その影響で豪雨プラス放流で、揚子江沿岸は危機的状況が続いている。

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これらの経済的な損失は、一体どのくらいになるのか計り知れないね。このことだけ見ても中国経済がまともなはずがないし、近々のうちに世界経済への影響も表面化するだろう。

こうした状況を今後も無視し続けるのだとすると、いよいよこの相場はとんでもないことになるかもしれない。

後場の取引とポジション

7203 トヨタ ¥6,568(▲¥141)
空売平均)¥6,809.2×10000(含み益¥2,410,000

7270 SUBARU ¥2,129.5(▲¥55.5)
空売平均)¥2,244.8×12000(含み益¥1,380,000

7201 日産 ¥374.8(▲¥8.7)
空売平均)¥398.1×44000(含み益¥1,020,000

6902 デンソー ¥4,071(▲¥58)
空売平均)¥4,228.2×6600(含み益¥1,030,000

5108 ブリヂストン ¥3,390(△¥3)
空売平均)¥3,435.2×8000(含み益¥360,000

今日も全く買いが入らなかった自動車関連だが、唯一ブリヂストンだけが75日線下からプラスまで買われた。カテゴリ的には自動車ではないということなので、同じ動きにならないこともままあるけどな。

しかし、今日の大引けもお約束のETF売りが引け成りででて、いよいよこれでETFの配当捻出売りは今週で終了となるだろう。そうなると来週は一気に戻り相場に突入する可能性だってある。だが、ETFの換金売りは何も日本だけに限ったことではないだろうし、日本の換金規模が1兆円といわれているのに対し、米国は比較にならな規模だろうから、そう簡単に売れるものでもない。

となると、週末相場にかけては処分売りが継続するんじゃないか?と妄想して玉を持ち越した。

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8802 三菱地所 ¥1,503.5(▲¥41.5)
空売)¥1,515.0×2000(含み益¥23,000
空売)¥1,514.5×2000(含み益¥22,000
空売)¥1,514.0×2000(含み益¥21,000
空売)¥1,508.0×4000(含み益¥18,000

8801 三井不動産 ¥1,710(▲¥91.5)
空売)¥1,738×4000(含み益¥112,000

空売)¥1,730×4000(含み益¥80,000
空売)¥1,729×1000(含み益¥19,000
空売)¥1,728×1000(含み益¥18,000

さて、米国市場は新型コロナ完全無視だけど、日本はそうはいかないセンチメントだろう。けれども小売りや食品、陸運といった主だった銘柄はいままで売り込まれてきてるし、ここから触れる銘柄は限定的。

もちろん大手不動産も売り込まれてきたけれど、まだ、ここから売れると判断した地所と三井を売って持ち越すことにした。なにせ東京のことだからなぁ・・・。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥1,470,000


後場の独り言

今日の東京の感染者数は243人とまたしても最高になったらしい。昨今の感染拡大に関しては二通りの見方がある。一つは若年層の感染がPCR検査数を増やしたことで多く見つかるようになっただけで、何も問題にすることはないという意見、そしてもう一つは、そうは言っても感染者が増えると感染の拡散が増えるのは当たり前で、ともすれば域外へ波及するわけで、大いに問題だ、というもの。

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俺はやはり後者の意見に賛同するよ。自分に基礎疾患があってさらに喫煙もしていたということで、感染したらやばいという危機感があるからだが、それ以外にこうした伝染病の場合は、「伝染させる責任」が問われるべきだと思うから。結局自分が無自覚・無症状なら気づかないわけだけど、それでも自らの生活態度を振り返るとかなりの確率で感染しているか否かは想像できる。

なので身に覚えがあるなら、感染に対する配慮をすべきだろう。それが、なされないから若年層の感染が増えるし、当然家族を通じて熟年や老人にも感染する。とりあえず今は、それを防止しないとダメだろうと思うし、もう一つ、少し前場でも書いたけど、男女関係からも感染は広がるだろう。

なのでこのまま感染が拡大すると、いかな日本でも「再自粛」という声が高まってくる。今度自粛したら商売は持たないというところが多いし廃業や倒産も増えるだろう。けど、それをして何とか英国やドイツのように消費税を減税する、みたいな選択をどうしても安倍政権にやらせないとダメだろ。

そうでなければ今の戻り相場なんか、いつまでも続かないよね(苦笑)

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