トランプ大統領、退院が仇となる!
- 2020.10.07
- トレード雑感
今朝方3時過ぎまで、2日間の急騰を経て利食いをこなしつつ、上値の重さを意識しながらもパウエル・アシストも来てジワジワと$150ほど上昇し、売りポジションに死刑宣告が出された。すると3時半過ぎになって、いきなり堰を切ったような下落が、何の前触れもなく始まった・・・。
僅か30分ほどで一気に$600ほどを溶かし着地。下げ始めてから10分後には、トランプ大統領が「追加景気対策予算の民主党との交渉を(妥結の見込みが立たないので)大統領選挙後まで停止する」と指示したことが明らかになった。これでは、追加景気対策期待で引っ張り上げてきた相場が崩れるのは当然だ。
よりによってパウエル議長が「経済対策の協議の進展がなければ、景気持ち直しの勢いは弱くなり、家計やビジネスに不必要な困難を作り出す」と発言した直後だったから溜まらない。またしてもトランプのツイッターに翻弄される形となった株式市場。
この人、大人しく病院で寝てればいいものを、強引に退院してきて大引け前にまたまたツイッターをやらかす・・・。
しかし・・・、責任はトランプだけにあるのではないと思う。民主党も約250兆円という大型の予算を要求し、「私たちの方が現政権よりも経済のことを考えてる」と言わんばかり。この案を敢えて選挙戦にぶつけてトランプ政権の約150兆円の対策を色褪せたものにしようという魂胆は見え見えで、もちろん勝てばなんでもできるだろうけど、このペロシおばさんに呉越同舟しようというのがパウエルおじさんってこと。
トランプ大統領はまさに四面楚歌の状況に晒されてると言ってもいいかもしれない。
あれだけトランプを祭り上げておいて、落ち目になると一斉に反旗を翻す、みたいな刹那な状況・・・。何もしない、何も言わないバイデンが結局はこのまま勝ってしまったら・・・、一体米国はどこへ行くのだろう?と思ったり。
とにかく、株式市場の目先の先高観は一気に萎み、さらに下院ではグーグルやフェイスブックなどの巨大IT企業の規制強化を言い出してる。
感染が再拡大しそうな新型コロナへの対策や自身の感染後の行動も含めて、完全に政権末期の様相を呈してきた。あとは中間決算と11月3日の投票結果に焦点が絞られそう。これで最高裁裁定に縺れる可能性も相当に高まってきた。
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