株式市場の楽観が剥離するのも時間の問題!?

株式市場の楽観が剥離するのも時間の問題!?

また(予想を)外した!昨夜の米国市場は、9月の小売売上高がサプライズになってドカンと上昇!引けにかけて垂れたから、ダウは$112高、S&P500はほぼ変わらず、NASDAQは0.36%のマイナスで終えた。NASDAQは小売り売上高とはあまり関係がないから当然だろうけど。

しかし、ダウは寄り付きからグングン上昇し、高値は$350高まであったからね。個人的には、9月の小売売上高が良いはずがないと思ってた。失業手当の割り増しも8月で大幅に減額されたし、9月以降は各種給付金もほぼ止まったわけで、これで米国民は消費に走るのか?って思うと、さすがに考えるだろう、なんて思った。

ところが蓋を開けてみると、前月比1.9%増となって予想の0.7%を大幅に上回るという・・・。なんか「怪しいなぁ」というのもある。だって、9月と言えば、大統領選挙がいよいよという時期でもあったから、国民は両陣営に対し寄付をしてる人が多いし、そうなるとますます小売りは・・・なんて思ったけどね。

全く米国の経済指標は分らないんだよなぁ・・・(苦笑)

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米国・3Q決算は好調!?

こうなってくるととりあえず米国の3Q決算は、まぁまぁの数字が出てくるのは見えた気がする。半導体が予想外に大幅増になってるし、国内消費は回復してる。おまけに株価は最高値近辺なのだから、そこそこの数字は期待できる。

がしかし、問題は大統領選挙絡みで混乱しそうな10-12月(4Q)が、このままでは相当にヤバイという懸念だよね。小売りにしても、4Qはハロウィン、クリスマスと一年間の6割以上をたたき出す2カ月間になるわけだが、そこで追加景気対策が打ち出されないとすると、俄然消費は痛手を被る。とにかく米国消費は、この年末を外すと1年間尾を引きかねないから、嫌らしいよね。

ともあれ、来週も決算相場本番だけど、今回反応が鈍くないか?(予想より)好決算を発表しても、あまり反応していないのは、来期の見通しがあまりに不透明なせいかも。大統領選挙はこのままいけば、バイデンが勝ってしまいそうと、誰でもが思ってる。もちろん投資家もバイデン(民主党)勝利を織り込んだ。けれども本当に重要なのは、実は上院の過半数を改選する選挙の方かも。ここで民主党が勝つようなら、上下院・大統領と民主党一色ってことも十分にあり得ると考える投資家も少なくない。

その場合、株式市場はダウ$30,000なんて妄想も出てくるだろうけど、現実にはそれは諸刃の剣でね、すぐにはやらないはずの増税だって、すぐに出来ちゃうことになる。とにかく何でも好き放題にできちゃうわけ。

でも、78歳のバイデンと80歳のペロシが米国を動かすって、とてもじゃないけど考えられんよ。前代未聞の老人支配が実現してしまうことになるからね。

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日本は2Qより年度後半期待だが・・・

日本企業の2Qは思いのほか悪くないような気がする。特にグローバルに展開してる小売りなどは、きっちりと決算してくると思うし、ユニクロの決算はある意味相当なサプライズだったと思う。反面、年度後半は相当に苦戦するだろうと考える。原因はなんと言っても新型コロナの世界的な感染拡大だよ。ワクチンは間に合わないし、このまま行くと経済活動を抑制せざるを得なくなる。いや、なるだろう。そうなったら、厳しいよね。

とにかく世界中、新型コロナ疲れで現状を無視するような、機運が高まってるけど、アジア以外の先進国は欧州も米国も悲惨な状況に唖然とするよ。米国もさらにピーク越えしそうになってきたし・・・。

なので通期予想を達成できるか否かは不透明感が増してくる。そうなったとき、今の株価が容認されるか?と言えば、それこそ無理筋ということで、今後ジワジワと下げる展開になるかもしれないと思ってるね。

それに、今の日本の政治状況は本当に酷い。菅内閣は行政改革と携帯料金引き下げしかやってないし、マクロ経済対策は心配した通り何もなし。それどころか、肝心な時に今度は学術会議で揉めてるし・・・。感染者が少ないから、株価はこの水準を維持してるけど、そんなものはいつまでも続くもんじゃない。高値で揉み合ってるということは、底堅いということでもあるけれど、見方を変えれば上値が取れないということ。値動きがなければ誰も儲からないということだからね。

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株式市場は調整局面

とにかく米国は大統領選挙の混乱が株価に影響することは必至とみる。そして欧州経済は、もう壊滅的な状況に近付きつつあって近く株価も織り込み始めるだろう。とにかく欧州の新型コロナ感染は異常なほど急増してるしピークが見えない。

で、そうなると、とにかく米国はなんとしてでも追加景気対策をやらなくては、という機運になるし、EUもラガルドはフォンデアライエンを説得して再度大幅な金融出動をやらざるを得ない。そこで、菅内閣と日銀はどうするのか?というと何もできないし、やるとしても大幅に遅れるだろうし。

その結果、今後はマジで円高は¥100割れもあると個人的には見てる。

なので、日本株と言えど底堅いなどといつまでも言っていられなくなるんじゃないか?とにかく今、足元で内閣が景気対策を真剣に考えていないのは致命的だろうし、もはや日銀の金融緩和にも、株式市場は反応しないしね。

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世界経済の見通しは暗い?

今後の世界経済の見通しは、あまり芳しくないんじゃないかと思ってる。新型コロナによって未曾有の下落となった世界の株価だが、そこから今度は未曾有の戻りを演じた。短期的だけど、この株価の動きは下落も戻りもかなり実体経済に忠実に動いたと思う。もちろん戻りは、期待感込みだけどね。

今の日欧米の株価は、新型コロナに対して有効なワクチンによって収束できるというのが前提になってるし、その結果企業業績も新型コロナ前に戻るという予想が織り込まれてる。そのうえで、さらなる成長を見越してるということもある。

そうした期待感というのは、今のところ実現できると考えるからこそ、今の株価があるわけで、しかしながらそんなに上手く事が運ぶとも思えないけどなぁ・・・。

株式市場の楽観が剥離するのも時間の問題か!?

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