ワクチン期待が後退!?:12月4日(金)寄り前

ワクチン期待が後退!?:12月4日(金)寄り前

昨夜、米国市場(ダウ)が$30000をタッチした要因は、これはもう明らかに米国の緊急コロナ対策予算に対する期待感だった。超党派の提案である対策予算の場合、約90兆円できわめて緊急性の高い内容で、それに関しては民主党も選挙公約に近い220兆円を簡単に妥協してるのだが・・・。

いずれにしてもこの予算が年内に上下院で可決しなければ、来年1月には2000万人以上がホームレスに堕ちるという大事態が待っている。

米国では新型コロナ感染拡大の影響を4000万人以上が失業し、家賃の支払いができなくなって、それに対して緊急対策として家主に強制退去を禁じ、また家主、借主双方に補助金を出した。こうした政策は州単位で施行されるので、各州によって期限は異なるわけだが、概ね8月の終了予定を追加対策で引き延ばして、その間に雇用の改善を目指した。

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しかし現状でも2000万人以上が復職の目途が立たず、それらの政策は来年(2021年)1月には期限切れとなる。現在、米国では新型コロナの第三波(?)によって、各州では規制が一段と強化され状況は悪化するばかりなのだ。

しかるに、今回の大統領選挙で争われた、新型コロナ追加景気対策(民主党220兆円、トランプ政権180兆円)は、結局溝が埋まることなく混乱のなかに埋没寸前だ。

これはもちろん、米国での社会不安の一部だろうけど、こうした状況を無視して、さらに景気回復が怪しくなっている現状でも株式市場(ダウ)は、史上最高値$30,000近辺を維持している。もちろん、投資家もそうした事態を懸念していて、さらに近々起こる可能性がある暴動等々にも警戒感を強めていて、揉み合っている。特にダウはアイランドを形成していて、アイランドリバーラスに対する懸念も強い。

そうした状況のなかで、昨夜の株式市場は追加景気対策への期待感が先行して買われたわけだが、大引けにかけてファイザーの年内供給量が目標の半分というニュースが出て、一気の売りがでて値を崩し、$30,000を陥落となった。ちなみにS&P500は僅かながらマイ転してしまった。

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米国市場が追加景気対策への年内可決期待から買われたとすれば、当然ドル円は円高方向に進む。それにたいして菅内閣の第三次補正予算は、これまた真水規模では40兆円を割り込む規模でしかも来年1月末~2月の成立という、後手後手ぶり。

なので、米国市場が$120上昇しても日経平均CFDはほとんど上昇することができなかったし、引けにかけての下落で、マイナスして返ってくることになった。

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ただ、日米の状況が違えば、日経平均とダウは連動しないということが改めて見えた気がする。となると、米国でも日本でも、新型コロナの感染拡大への懸念は、広がる傾向になるだろう。米国では案の定、2日の感染者が20万人を突破、また日本でも今日、明日とさらに増加する。

期待されている新型コロナワクチンが、果たして間に合うのか?と言えば、日米ともに今後半年間は厳しいと言わざるを得ない。特に、今年の年末年始、日本は相当に危険な状況に突入するという気がするけれど。

何とか来週のMSQまで持てばいいが、ちょっと厳しくなってるね。そういう意味では、昨日のUFJの鬼畜売りを思い出したよ。

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