景気対策よりも森降ろしのお気楽日本!

景気対策よりも森降ろしのお気楽日本!

昨夜の米雇用統計は、想定よりも低かったなぁ・・・。なんか、思惑通りには運ばない、というかこれがいつも通りってことなのかも。それでも、悪いわけじゃなくて、微妙な数字を出してきてる。はやりなんというか、バイデン政権になって、人為的に操作されてるのか?とどうしても疑いたくなるんだね。

というのも、バイデン政権は早速次のようなコメントを発しているんだ。

1月4.9万人増(コンセンサスは5.0万人増)という数字は、12月の確定値が14.0万人減から22.7万人減となったことを考えると、全く物足りないのも確かで、これでは2月の増分を足しても穴が埋められないということになりかねない。だから、早急に財政支援をしなければならないという理屈になる。

結果的には、これが株価を支えた格好になったのかもね。

米国ダウは$66高、そしてCFDは引け後に$56高して都合$122高という展開で週末を終えた。ちなみにナスダックは0.57%高、S&P500は0.39%高とダウを上回っていた。

その景気対策を織り込んだ予算案は下院を通過して上院の審議を待っている段階。ところが、上院ではなかなか、予算規模が大きいから共和党は腰が引けている。

けれども50対50の上院では、いろいろあっても民主党案は修正込みで通過するんじゃないかな。修正が入るなら、再度下院で審議となるけれど、こちらは時間はかからないし、バイデンは即著名するだろう。そうなれば、嫌でも株価は上値追いせざるを得ないだろうね。

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さてそんな状況の米国だが、日本は?と言えば、相変わらず経済対策の議論などまともに行われていないとう非常にお寒い状況で嫌になる。ガースー政権は何を勘違いしているのか経済対策と言えばGOTOしか浮かばないのかね?緊急事態宣言を延長した今だからこそ、気合を入れて来期の日本経済をどうするのかを議論しなきゃいけないのに・・・・。

そんな時降ってわいた森喜朗の「女性蔑視発言」というやつ。これで大揉めに揉めているのは、どうなんだ?って思うよ。だいたい、森喜朗の発言の何が女性蔑視なのか俺にはさっぱり分からない。TVが得意の発言切り取りの印象操作がないように、発言の全文を載せておこう。これはTBSの報道から引用した。

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JOC=日本オリンピック委員会の評議会での東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言が波紋を広げている問題で、森会長の発言の全容は以下のとおりです。

これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を選ぶというのは、文科省がうるさく言うんですよね。だけど、女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります。これもうちの範囲で言いますが、ラグビー協会、今までの倍時間がかかる。女性がなんと10人くらいいるのか、いま?5人か?10人いるイメージだね。5人います。
女性っていうのはやっぱり優れたあれがありまして競争意識が強い。誰か1人が手を挙げて言われると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね。みんな発言されるんです。前の発言されたことについて、関連しているんではないんですね。思いのままにいかれる、どんどんと。で結局、女性っていうのは、あんまり言うと、また新聞に漏れるとこれまた悪口言ったとなりますけど、女性を、必ずしも、数で増やしていく場合は発言の時間をある程度、規制をしておかないとなかなか終わらないで困ると言っておられました。誰が言ったか言いませんけど。まあそんなこともあります。
私どもの組織委員会にも女性は何人いました?7人くらいかな。(7人)くらいおりますが、みんなわきまえておられて、みんな競技団体からのご出身であり、また国際的に大きな場所を踏んでおられる方々ばかりです。ですから、お話もシュッとした、当を得た、的を射た、そういうご発言をされて非常に我々役立っておりますが、欠員があるとすぐ女性を選ぼうということで、そういうわけであります。

日本は海外から「女性の登用が少ない・女性蔑視国だ」と言われ続けている。今回民主党政権になった米国では、男女平等どころかLGBTを差別するなという機運が高まっていて、バイデンなんかは何をとち狂ったか女性スポーツにトランスジェンダーの参加を認める大統領令なんか出したり、ペロシなんか議会で男・女・父・母・祖父・祖母・兄・弟・姉・妹・兄弟といった用語を禁止すると言い出した。

生物学的に男性のトランスジェンダーが女子の試合に出たら、そりゃトランスジェンダーが強いに決まってる!過去には欧州とかでそういう珍事があったりしたけど、そりゃそうだよ。そういう発想になること自体、やはり日本的な感覚じゃないんだろうねぇ。

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しかも海外(特に白人社会)では長く完全な女性蔑視社会が続いていた歴史もある。魔女狩りなんていう行為も女性を奴隷のように扱って蔑視しまくっていたからこそだと思う。でも日本は確かに女性の社会進出というのは遅れたと思うけど、それは女性を蔑視していたからというよりも、男女の特性が社会の役割分担として確立した社会だったってことだろう?

海外じゃすぐにレイプとか、そういう事に発展するから、女性蔑視は社会悪だったんじゃないかな?それは日本の方がはるかに少ないだろうし、アジアとかアフリカなんかでは今でも奴隷のように扱う慣行もある。そして問題なのは、例えば米国なんかだと、男女平等、LGBT平等と叫ぶ奴に限って幼児虐待とかやってるし・・・。まったくとんでもない社会なわけだよ。

けど、そういう海外の批判が出ると役人とかはなぜかナーバスになる。戦後日本の伝統なんだろうけどね。で、批判をかわすには女性の人数を平等にして、というのが今回の五輪員会の評議会で、そこでは評議員の選考基準が五輪精神に準拠しないととなって人数合わせを遣るんだな。すると男性から見ると女性のアプローチは全然違うわけだから、そしてそれが男女の特性なわけだから、意見集約するには時間がかかってしまう。そこでイライラしてるのが組織委員長の森喜朗だってことだろう?

五輪開催を強硬に主張しているのは外ならぬIOCとJOCなわけで、もちろん森喜朗もその方向で行っている。しかしあまりに時間が無くなってるんで、このままだと何も決まらずに時間的・物理的にアウトとなりかねないってことなんだろう。

ところが、発言の一部を例によって切り取って報道するから、海外が怒り出すのよ。「女性がたくさん入っている理事会は、理事会の会議は時間がかかります。」ってところと、後は発言を勝手に要約する。で、女性蔑視!五輪精神に反する!なんて言い始めちゃう。あのね、日本は伝統的に(海外のように)女性を軽く見てないよね。だから、そう海外から言われることに、俺なんかは凄く腹が立つんだよね。自分のことを棚に上げて批判はするってのは、やはり世界がそんな社会になりつつあるんだな、ということかもしれないけどね。

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というわけでこの話が盛り上がってしまっている日本。なぜか分からないけれど、医療体制・医療従事者が大変だから緊急事態宣言を出しますとするガースー政権。そもそも、民間が(政府がカネを出さないから)非協力的で、その結果新型コロナ患者の受け入れキャパが拡大することができないという失策があるにも関わらず、それを「(医療従事者が)気の毒・医療崩壊の危機」なんていう精神論に置き換えてしまうバカバカしさ。必要なところにカネを出さないのは、例によって財務省と麻生が政権の癌になってるから。

日本は常に、不十分な対策で弱者を思い切り切り捨てるんだよな。今回GOTOなんかよりも、何も支援が得られない非正規雇用の国民がどれほど多いか・・・。そういうのは無視しちゃってるのが自民党で、本来そこを取り上げないといけない立憲民主とかは、何より好きな「批判ネタ」がTVや週刊誌によって出るとそっちに飛びつくんだろうね。

組織委員長の森喜朗の発言というか気持ちは分かるよ。けどね、こうなるとすぐに山口香とかの理事が「五輪精神にそぐわないから辞めていただきたい」とか言い出す。言いたいけど、五輪とかは選手にとっても重要だけど、組織を運営するとか言うのは本職の仕事なわけだからね。内股や大外刈りじゃないんだよ!

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