パナショックでECRA相場突入:5月23日(木)前場
- 2019.05.23
- トレード日記
日経平均¥21,107(▲¥175)
ますます激化の一途を辿っている米中対立とそれを象徴するかのような米国債10年物金利とWTI原油価格の下落。株式市場は揺れています。
前場の相場観
いよいよ米国の中国攻撃が激しさを増してきた感じ。そのタイミングでいよいよパナソニックがECRA対策を正式に発表するに至って、他のハイテク企業、輸出企業の株式が売られるという展開になった。
またしても合併交渉が司法省の反対で暗礁に乗り上げたソフトバンクGだが、傘下のアームがファーウェイとの取引を停止すると発表して、関係改善に躍起になってる。当然、これもECRAを意識した対策だが、ハイテク企業に莫大な投資をしてる同社の出資企業はどうなる?みたいな不安が拭えない。
こういう状況になってくると、いよいよ底値が意識される局面か?とも思うが、今回はそう簡単なことではないのは明らか。ここで反発したところで、月末あたりはリバランスだらけになるだろうから、相当厳しい局面もありそう。
この辺りはじっくりと腰を据えて相場を見ないとダメかもしれないね。
前場の取引
9984 ソフトバンクG ¥10,050(▲¥605)
空売)¥10,840×5000(含み益¥3,950,000)
空売)¥10,810×2000(含み益¥1,520,000)
空売)¥10,355×5000(含み益¥1,525,000)
傘下のアームがファーウェイとの取引を停止すると発表した。そして予想通り、Tモバとスプリントの合併は(司法省の反対で)拗れてる。その辺はみな中国絡みだからね。
SBGとアリババの関係は周知の事実で、さらにはファーウェイとも(基地局設備無償とか)係わりが深い。そうなってくると投資家はどう考えるだろうねぇ・・・。
6758 ソニー ¥5,395(▲¥179)
空売)¥5,628×8000(含み益¥1,864,000)
空売)¥5,478×5000(含み益¥415,000)
パナソニックの発表でもっともショックを受けてるのはソニーだと思う。ここの経営陣はいま、凄く強気の戦略を建ててる。
自社株買いも恐らくはM&A対策だろうし、画像センサーの投資倍増も発表したし、かなり強気だろ。けれども、今後その強気が命取りになる可能性も出てきてる。
いま、ECRAで一番不安なのはソニーなのかもしれないねぇ。
6954 ファナック ¥18,640(△¥10)
空売)¥18,705×2000(含み益¥130,000)
空売)¥18,500×1000(含み損¥140,000)
本来米中対立の余波を受ける本命はファナックのはず。けれど現時点では半導体と電子部品のスポットライトがあたってて、この程度の値動きで済んでる、みたいな部分は否定できないと思う。
こうなってくると、いよいよ¥15,000がぼんやりと見えてくるんじゃないか?有り得ないことが起きるのが株式市場だろうし。ジリジリと近付く可能性も十分にあると思うけどね。
8035 東京エレクトロン ¥14,955(▲¥330)
空売)¥15,450×2000(含み益¥990,000)
空売)¥15,060×1000(含み益¥105,000)
半導体ド真ん中銘柄のエレクはもっと待つべきだったと後悔してる。下に行かれると次のポジションが取れないからな。でもまぁ、俺の今の手法では仕方ない。利食いできて有難いと思うべき。
恐らく、エレクの経営陣は「漁夫の利」を狙いたい、なんていう気持ちもあったかもね。ところがECRAになるとそうはいかなくなるってのを、パナソニックの発表で思い知ってるんじゃ?
まだ下がありそうだなぁ・・・。
6981 村田製作所 ¥4,385(▲¥201)
空売)¥4,650×5000(含み益¥1,325,000)
空売)¥4,500×5000(含み益¥575,000)
勝負処とみて、村田も売り玉追加!しかし、村田も強気の経営陣は頭を抱えてるんじゃないかな。状況はかなり厳しくなってるしね。こういう企業にパナソニックの発表は一番こたえるんじゃないかな。
しかもアップルもピンチに立たされてる、とくればまだまだ、高いよ。
6762 TDK ¥7,430(▲¥540)
空売)¥8,020×3000(含み益¥1,770,000)
空売)¥7,780×2000(含み益¥700,000)
このところ電子部品のなかでは強めとも取れる動きだったことが、今日になって裏目に出てる感じ。やはりこのセクターも改めてECRAを意識しないといけない状況になってきてるし、ここは買い持ち出来ないという投資家の判断だろうけどね。
でも少し遅いんだよねぇ。ECRAなんかだいぶ前から俺も書いてるし、市場の反応が遅れ気味なのがなんとも不思議な感じがする。
前場の収支:(変わらず)
前場の反省
令和一発目の大勝負に出た前場。やはり改めてECRAを意識させるパナソニックの発表が効いてるんだよ。この前場は下げ幅はそれほどではないにしても、完全にパナソニック・ショックだ。
しかしようやく日本企業もECRAを意識した対応が出てきたってことだよ。でも、でもパナの発表で他の主力の経営陣はだいぶ動揺してると思うんだよね。
というわけで、ここは勝負処ということで全銘柄に売り追加!状況によってはこのまま持ち越すかも。
これでファーウェイの息の音は止まった感じ。しかも下手すると残りの製品に対し、6月末にはさらに25%関税が来る可能性も考慮しないと行けなくなってる。チベット・ウイグルの人権問題に関して、新たに監視カメラ企業も制裁の対象になって、これで米中対立は「武器を使わない戦争状態」に突入したと言ってもいいんじゃないか?
昨年10月のペンス副大統領の演説そのものの展開・・・。本当に米国はやるんだな、と感心する。
ザラバをじっと見てる。結構緊張感あるな。
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