25日線で跳ね返され5日線を割る:3月31日(水)後場

25日線で跳ね返され5日線を割る:3月31日(水)後場

日経平均株価 ¥29,178(▲¥253) TOPIX 1,954.00(▲23.86)

期末最終もTOPIXで終了。。。5日線を割り込む。。。

後場の相場概況

前場に引き続き膠着した展開の後場。2時半から買われ始めたけれど、投信の月末TOPIX売りが控えてるということを無視できるはずもなく、日経平均で¥80ほど上げた後、あげ分を全値戻しして最後はお約束通りのTOPIX売りに押されたという、弱々しい日本市場だった。

それにしても、主力銘柄は非常に強い形で推移しているという感じ。ほとんどの銘柄が配当落ち価格よりも上にあって、先週から買い持っていた投資家は十分に利益が乗っていると言える。ただ、今日の売られ方自体は、米国懸念が根強かったこともあり、買える地合いではなかったということに起因しているのだろう。

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週の半ばになってもまだアルケゴス問題は全く解決出来てはいない。こんな時に怖いのは、他のヘッジファンドやデリバティブ取引に波及してゆくことで、大方の見方は「限定的で波及する可能性はない」としているけれど、リーマンショックの時もまるで同じような雰囲気だったような気がする。

少なくとも夏までは誰も大暴落するとは考えていなかった。リスクは言われていたものの、自らのポジションを崩そうとはしなかった。しかるに、リスクと言うのは、突然浮上するものであって、予測できるような性質のものじゃない、という教訓を学んだはず・・・。今がそういう時とは言えないかもしれないけれど、考えてみると8倍~20倍のレバを賭けて運用していたことが分かっているだけに、大きなヘッジファンドなら、2000億程度の自己資産で4兆円の資産を持つことができる。だが、それなら破綻はしないだろう。現にダリオのブリッジウォーターはコロナ禍の暴落で十分持ちこたえた。

けれども、ファミリー・オフィスとなると話は変わってくる。規制を受けないで、しかも差金決済取引を行えば、だれにも知られることなく数兆円、数十兆円のポジションを建てられてしまうわけだから。問題は、アルケゴスがほぼファミリー・オフィスのようなファンドだったということだ。

とにかく1件表面化してしまった以上、俄然そんなリスクが意識されるようになっているはずだからね。

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後場の取引とポジション

2914 JT ¥2,125.0(▲¥35)
空売)¥2,153.0×4000(含み益¥112,000
空売)¥2,152.0×2000(含み益¥54,000
空売)¥2,151.0×2000(含み益¥52,000
空売)¥2,150.0×4000(含み益¥100,000
空売)¥2,147.0×4000(含み益¥88,000
空売)¥2,135.5×4000(含み益¥42,000
空売)¥2,133.0×4000(含み益¥32,000
配当利回りがダントツの6.02%という恐ろしい銘柄がJT。そこだけが権利取りに向かって買われた要因だと思ってて、配当取れば個人や大口は用済みのはず・・・。まさか今期の4Qを期待して買ってる投資家などいないだろうし、このご時世、タバコ事業は終わってるんだよ。しかも、こんな配当性向を維持できるはずもなく、恐らく減配してくるはず・・・。今の日本市場の主力でロングの意味がほとんどない銘柄になってるはずだからね。

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9983 ファストリ ¥88,130(▲¥1,000)
空売)¥89,130×500
買戻)¥87,500×500(+¥815,000
後場寄り後上がり始めたので様子を見ながら押したところで買い戻した。なんだか明日は月初でもあるし、吊り上げる可能性も感じたからねぇ・・・。エムスリーやSBGが強かったのも気になったしね。


9020 JR東日本 ¥7,839(▲¥219)
空売)¥8,000×4000(含み益¥644,000

9021 JR西日本 ¥6,135(▲¥159)
空売)¥6,254×4000(含み益¥476,000

9022 JR東海 ¥16,550(▲¥555)
空売)¥16,980×2000(含み益¥850,000

とうとう日本は第四次感染拡大となった模様。とにかく変な形で緊急事態宣言を解除するや否や、大阪、東京で感染者が急増した。委員会のメンバーは、解除に消極的だったわけだが、東京五輪開催を意識したガースーがどうしても聖火リレーを、というつまらないことのために「私の責任で判断」と明言したうえで解除を決めた。

まったく医学的根拠が欠落した決断。ある意味保身に走ったような判断で、この第四波の具合によっては首相をお辞めいただきたい。

というわけでせっかくの銘柄だけど腰折れる可能性も大いに出てきた。

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9201 JAL ¥2,470(▲¥6)
空売)¥2,509×2000
空売)¥2,508×2000
空売)¥2,507×4000
空売)¥2,506×1000
空売)¥2,501×1000
空売)¥2,500×1000
空売)¥2,499×1000
買戻)¥2,470×12000(+¥428,000

9202 ANA ¥2,572(▲¥20)
空売)¥2,613.0×4000
空売)¥2,610.0×2000
空売)¥2,605.0×2000
空売)¥2,600.0×2000
買戻)¥2,572.0×10000(+¥362,000

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空運も状況は非常に厳しくなってきた。とにかく何が厳しいといって今期はもう終わりだからどうにもならないのだろうけど、来期の計画が全く建てられない状況なのではないか?と思う。欧州でも感染拡大が続いていて、その上国内もこの有様、さらにワクチンで落ち着いている米国も拡大するというCDCのコメントが出た。

そうなったら、とてもじゃないけれど、持ちこたえられない。特にANAは財務状況が非常に厳しく、増資するしかないと思うが・・・。

というわけで、持ち越すというのも選択肢だったけれど、とりあえず一旦利食いしてチャンスを待つことにした。


本日の収支(前場・後場合算):+¥2,100,000


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雑感彼是

ここにきて大分きな臭い地合いになってきた日米市場。日本市場はとにかく強いことは強いのだが、上値が非常に重くなってる。

がしかし、傘下のUFJ証券が損失を発表した矢先、今度は本体のUFJが今期業績の大幅上方修正を発表した。連結純利益予想を従来の6000億円から7500億円になるという・・・。巷ではアルケゴスの影響で純益に影響がでるのでは?との観測もあって弱い展開だったけれど、これで明日は一気に上昇してゆく可能性も出てきた。

だが、そうだと言って金融不安が払しょくできるという話では全くなく、依然として日本のトップバンクとしては情けない業績と言わざるを得ないのも確か。普通に考えても¥800くらいまでは上げ余地があるだろうけど・・・地合いの影響を受けやすいのも確かなのでね。

さて、とうとう3月が終わった。個人的には非常にうまく行った月だったと思うけれど、決して大きな勝負はしないで慎重に行く姿勢は崩したくない。基本を個別銘柄に置いているのは、ある意味では集中リスクを取りたくないから。また先物もやらないしCFD取引もやるつもりはない。

さらにいろいろ研究してみたけれどETFも今のところは手を出していない。なので来期はETFを何とか投資の主力にできるようになりたいね。ただし主力50銘柄にほぼ限定した俺の取引も、個人的にはETFのようなもの、と思ってるけどね。

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