隙あれば買われる日本市場!?:4月7日(水)後場
- 2021.04.07
- トレード日記
日経平均株価 ¥29,730(△¥34) TOPIX 1,967.43(△13.09)
打たれ強さを見せつけた日本市場、ということか!?
後場の相場概況
後場の日本市場は、前場の大叩きを跳ね返した勢いで、ジリジリと戻り基調を強めた。ファストリの値下がり分を考慮すると、実質的には日経平均は¥100高。それはTOPIXのパフォーマンスが高かったことでも証明されている。
昨日から、バカみたいに昨日の急落の原因にこだわっているわけだが、いつまでも固執していると相場が張れないというのは十分に分かってるつもりだったので、気分一新して臨もうとした矢先に、前場の大叩きが来ちゃって、これがまた強烈な違和感が沸いてきてしまって、金縛りにあったように思考停止してしまった。
とにかく今週は、株式市場がおかしくなってると思う。毎年この時期になると、地銀の売りものが出たりするし、決算を終わったクジラ達もまた、銘柄入れ替えのための売りをやってきたりするので、市場自体が変な下げ方をすることが、数年前にはよくあったこと。
配当取りをして相場が落ち着いたところで、玉を放すってことだろうけど、そんなことで、相場が下げたわけではないのは明白だろうし。
これで何もなかったら、クジラ売り、くらいしか思い当たらない。まさかSQはロールオバーしているだろうしね。
後場の取引とポジション
8306 三菱UFJ ¥597.0(▲¥1)
空売平均)¥596.2×120000(含み損¥96,000)
売りが優勢になった前場とは打って変わってジリ高となったUFJ。結局何かある、という予感だけで結局のところ昨日の売られ方の理由は分からないまま。しかし、今日の前場の売り叩きを考えると、何もないところであんな無謀な売り仕掛けをするものかな?と思うよ。
で、最終的にはやはり、米金融当局のファミリー・オフィスに対する規制みたいなものに対する警戒感なんじゃないか?という予感がしたので、試しにUFJの売り玉を建てた。
相場全体を見回せば、確かに主力銘柄は後場は買い基調になっていたし、UFJの株価の位置にしても短期のDCはしているけれども、これ以上下には行かない形が明白。¥587.0が岩盤のようになっていて、5日線は超えられなかったけれど、陽転しての十字線で完全に反発を示唆している。
5日線を超えられたらヤバイかも、と思いながらも売り建てたわけだが、かなり普通ならば勝ち味は薄い勝負になる。しかしこの状況下で史上最高値を取り続けてる米国ダウに対して強烈な違和感があるのも事実で、ちょっとやり過ぎなんじゃないか?というのもあったから。
すでにアルケゴスに関する問題は出尽くした観もある。今夜の米国市場が、気にせずに買い上がって史上最高値を更新するようならば、要するに金融バブル相場は継続という事なんだろうけど・・・。そう仮定すればするほど、昨日の下げとか前場の叩きの理由が分からなくなってくるから厄介だ。
9983 ファストリ ¥89,490 (▲¥1,720)
空売)¥90,200×100(含み益¥71,000)
空売)¥90,100×100(含み益¥61,000)
空売)¥90,000×100(含み益¥51,000)
空売)¥89,960×200(含み益¥94,000)
もう一つ、この相場のヒントを探ってみようということで、ファストリを後場寄りから売り建てた。今日のファストリは、日経平均に対してマイナス¥62の寄与度。つまり日経平均は実質的には¥100高だったということになる。SBGの上げてるし、値嵩株は総じて堅調だったわけで、なおかつファストリを売ってくるというのは、何としても日経平均の頭を抑えたいという意味かもしれない。
売り長にも関わらず、売ってきてるところがまた何とも怪しい感じがするのよ。とにかく自分自身で何がなんだか分からなくなってるなかで、こんなものを売ってもいいのか?って気もするけれど、まぁまぁ、負けるときは負けるから。
本日の収支(前場・後場合算):+¥2,950,000
雑感彼是
ブルームにちょっと記事があったけれど、法人税増税をめぐっては米国内でも喧々諤々の議論になってるらしい。そして、これが現在の21%→28%になるというのは、とんでもなく大きな問題だろうと思うのだが、これを相場はほとんど無視して上昇しているのも、気に入らない部分だよ。
これについては民主党内からも反対の声が上がってるし、イエレン財務長官もその必要はない、みたいなニュアンスの発言をしているらしい。ってことは、イエレンは財源を国債に頼ればいい、みたいなMMTのような意見なのか?と少々がっかりさせられる。
今の相場は、完全に金融緩和によるジャブジャブな状況を背景にした、強引な吊り上げ相場だと思っているのよ。で、株価だけをここまで吊り上げました、他は大丈夫なんですか?という問いに対して出てきたのがアルケゴス問題だったような気がするし、金融機関や投資銀行は気が付くと、差金決済取引を膨大な金額やっていたという落ちがついた。
それを、気にしないでイケイケしろというのか?って感じ。
米国SECと財務省はファミリー・オフィスの取引を見直して規制する方向で協議している。恐らく一定の割合で差金決済取引に対する融資を規制してくるんじゃないかと思う。何度も書いているけれど、あんなアルケゴスごときが数兆円の建玉ができるほど貸し出してる、というのがある意味バレたわけで、売り逃げて損しなければいいというものじゃない気がする。
米国には金融ジャブジャブを背景にしたファミリー・オフィスが一体どんな金額で相場を張っているのか見当もつかないほどだろうし、その資金が相場をここまで引っ張ってきたことは紛れもない事実だろうし。
もちろん、今日明日、なんて言わないけれど、これはやはり将来大事になるんじゃないかなと思ってる。とにかく相場が下げると、ヤバイのよ。特にNASDAQが下げたら問題が噴出するかもしれない。
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