根性の悪いバイデンの「苛め」

根性の悪いバイデンの「苛め」

そろそろバイデンの本性が現れる頃じゃないか、と思っていた。でも別に昨夜の「バイデン政権による富裕層への?キャピタルゲイン課税の増税」という情報を知っていたわけじゃないけれど、インフラ整備を主眼とした10年で200兆円とも300兆円ともいわれる公共事業予算の議会審議は夏過ぎというなかで、当然この法案を通すためには財源を示さないと議会通過は難しい。なので、いまから「支持の得られる形での財源」を検討しているということだろうね。

その結果、米国株式市場は急落したわけだが、こういう事が今の市場の需給を徐々に悪化されるんじゃないかと思うけどね。でも、問題はバイデン政権は株式市場のことは歯牙にもかけていないといこと。情報を流すにしても市場への影響を考慮するなんてことはないと思ってないといけないね。

それで市場は、改めて「増税」というリスクに向き合うことになったわけだよ。この相場、常にリスクを無視する形で進んできたわけで、だから法人税増税にしても適用されると全体の企業純利益は約10%低下するという試算まで出ているのに、無反応を決め込んでた。

またファミリー・オフィスに関するSECの調査が行われていて、ある程度の規制がかかるのは時間の問題と言われてるし、さらにこのタイミングでSPACの新株取得権付上場証券への会計区分が大きく変わることが分かった。実際SPAC人気に拍車を掛けたのはこの上場証券で、労せずして将来化けるかもしれない複数企業の株主になれるという点が人気を呼んでたわけだが、これでSPAC関係で何か出るとヤバイ状況になるリスクもある。

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けれども、富裕層に対する39.6%ものキャピタルゲインってのは、投資家は嫌みたいだよねぇ・・・。自分に直結する話だと株価は反応するってか!?ほかのリスクの方が大きいと思うけどねぇ・・・。

何はともあれバイデンは増税するのよ。ニコニコして大判振る舞いしてばかりじゃいられないから、今度はまたニコニコして増税のオンパレードを繰り出す番だよ。けれどもバイデンリスクってのはこんなことだけじゃない。

大統領就任後初の海外首脳との直接会談の相手に日本を選んだ。これども、世界はこの日米首脳会談をどう見ただろうね。日本の報道は本当に馬鹿が多くて、日米同盟は凄く上手く行って2人の首脳はお互いにジョー・ヨシの間柄になった、みたなとんでもない方向で報道してるけれど、今回の日米首脳会談は恐らくいままでで最も冷遇され、馬鹿にされた首脳会談だったのではないか?

少なくとも米国メディアでさえ、今回のバイデンの態度は異常だったと言ってる。ホワイトハウスを訪問した菅首相を出迎えたのは主のバイデンではなくてカマラ・ハリス副大統領だった。そして普通「Welcome・・・」といって出迎えるのが常識なのに、人権問題が云々とわけのわからないことを言い出す始末で、これってお客を馬鹿にした態度だろう?

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そして、菅首相は夕食会を強く希望したけれど、どうしてもバイデン政権はうんと言わないわけだよ。菅首相はトランプ・アベのように親しげな様子をアピールしたかったのだろうけど、これを完全に拒否した格好だよね。そしてその代わりに20分間だけランチを設定しましょう、ということで出てきたのがあのハンバーガーなのよ。

例えば一般人でも、海外からお客様を招いて夕食は嫌です、お昼はハンバーガー1個で、しかも20分間だけなんて絶対に言わないしあり得ない。で、米国ではこの待遇を「最大の侮辱」と思っているのだろうけど、日本人にはわからん!といって馬鹿にしているのだろうね。実際バイデンは日本なんか嫌いなのよ。けれども民主党内の中国批判が強い中、これを牽制する意味で日米首脳会談を最初にやっただけ。けれど親中のバイデンは中国にたいして「ほら、ハンバーガーでバカにしてるの、分かるでしょ?」っていうことをアピールしたんだよ。

俺はけっして中国と敵対しないよ、みたいなねアピールになった。その証拠にほぼ同時に「米中両国は温室効果ガス削減の協力して対処する」という声明を出してる。ウイグルや台湾の問題で対立しているけれど、それはそれ、これはこれ、という、民主党内のいろいろな勢力に常に配慮した政策しかできないんだよ。

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それでもって菅首相は、訪米時にファイザーのCEOとの会談を申し込んでいいたけれど、どうしてもイエスと言ってもらえない。普通企業のトップならば日本の首相が直接会談したいと言ったら断らんよ、絶対に。それで結局は帰国寸前に電話で会談したわけだが、ワクチン供給に関する具体的な成果はまったく確約をとれなかったんだよ。

そして昨日、バイデンは「米国のワクチン接種が終了後、他国への振り向けを考える」と堂々と表明したわけだ。この意味ってのは、要するに現時点で日本政府とファイザーやモデルナとのワクチン供給契約にはいろいろ条件が付加されてて、つまりは確定契約の形式になっていないんじゃないかな。だからこそ、バイデンが米国の接種が終わってから!なんて言ったらそれが通ってしまうような契約なんだよ。

要するにバイデンのやってることは、「日本苛め」以外の何物でもないんだよね。少なくとも海外の政府や米国メディアでさえ、そういう分析をせざる言えない状況だってことだよ。俺も度々書いてるけど、バイデンがオバマ大統領に帯同して訪日したときに拉致被害者家族に対する馬鹿にしたような態度、振る舞いは忘れられないんだが、いまだって何も変わってないんだよ。

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バイデンは米国の富裕層に対しても苛めを繰り出すだろうし、同盟国日本にたいしても苛めを繰り返すだろう。昨夜の唐突なキャピタルゲイン増税に対するニュースは、米国の投資家に「バイデンはヤバイんじゃないか?」という懸念を植え付けるきっかけになったような気がするよ。

もう一つ影響があったかどうかは定かではないにしても米国市場では昨夜、好業績の化学セクター株が、「材料出尽くし」で売られた。例えばコンセンサスが10%増益見通しであっても、企業側が15%増益見通しですと発表したところで、コンセンサスは上回っても増税10%とかキャピタルゲイン課税とか言われると、出尽くしになっちゃうよなぁ・・・。

トランプからバイデンに大統領が変わって、日本なんかはバイデン歓迎でトランプの功績はすぐに忘れてしまう。けど、バイデンなんかまともじゃないし、もちろん親日でも何でもない。日本は平和ボケ、お人好しなので、苛められても我慢するのかな?我慢すればするほど苛めはエスカレートするもんだよ。それは政治でも株式市場でも一緒だな。

というわけで早速株式市場は出鼻を挫かれてしまったね。

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