健康を損ねるほどに病気が怖くなる
- 2021.06.23
- からだ・健康
俺自身、健康オタクのはずもないし、長い間好きなものだけを好きなだけ食べて生活してきたわけで(貧乏したときはそうは出来なかったけれど)、塩分の取り過ぎは良くない、とか野菜をもっと取らなきゃだめだ、と言ったアドバイスには、一斉耳を貸さなかった。曰く「醤油やミソが好きで、マヨネーズやソースも好き。刺身は醤油が好きだから食べるし、焼肉なんかタレがなければ何の味もしないわけだから・・・」と屁理屈をこね捲ってた。その結果、還暦を前にして膀胱癌をきっかけに体がボロボロだという事実に直面してしまったわけだ。
人間長く生きてると、怪我もするし病気もする。怪我は左手の指を2本千切ってる程度で、いずれも第一関節は残ってるから大したことはないし、注意深く見られない限り他人は気づくことはないだろう。病気と言うと10歳の時に盲腸の手術をして、40代で脱腸と診断され、50代の入り口で胆管結石で入院してる。けれども脱腸は手術の話も出たけれどコルセット治療で何とか収まり、結石は胆管を塞いでいた位置から結石が運よく移動してくれて痛みが取れて、双方とも短期間の入院で済んだ。
そのほかには、慢性的な胃潰瘍を20年間以上抱えて仕事をしていたこともあり、それを胆管結石で入院した折に医師に話すとピロリ菌の除去を勧められ、以来苦しみ続けた胃痛は嘘のように消えた。「よく今まで癌化しませんでしたね。幸運ですよ」と担当医に言われたものだ。この時の胃カメラの映像は通常淡いピンク色の胃壁は、真っ赤になっていて、胃壁が薄くなって血管が透けることで赤く見えていると言われ、こうなると胃液が抽出される度に(毎食後)胃痛を感じるという事だった。
しかし去年の2月頃、まず喫煙が主要な要因の一つとされる膀胱癌が血尿から発覚した。そして手術前の精密検査の過程で、CT画像から腹部大動脈瘤が運よく見つかった。膀胱癌は手術して一応は表層癌だったらしく切除は出来た。その後の再発防止のためのBCG治療は苦しかったけれど何とか乗り越えた。しかし、BCG治療が終わってひと段落と思いきや、夜中に猛烈な腹痛に襲われ、なんとか歩行は出来たので救急病院のERに明け方駆け込んだ。そしてそのまま帰宅することなく、胆嚢の炎症を何とか抑える目的で入院。しかし、一向に炎症は収まらず、胆嚢ドレナージで内部の腐った胆汁を抜きながら肥大化した炎症を抑えるということに成り、同時に胆管にステントを挿入して肝臓からの胆液抽出を確保するという作戦にでた。
その結果約2カ月程度、胆嚢にドレナージしたままバッグを抱えて通常の生活に戻ったわけだが、またしても突然の腹痛で緊急入院。何と、腐った胆嚢壁をドレナージ用の管が突き破ってしまったわけで、こうなると問答無用で緊急手術しか方法がなく、化膿して周囲に漏れてしまった膿を除去しつつ、肥大化した胆石と胆嚢を取り出すという手術を行った。腹腔鏡でやるという担当医に、無理だったら途中から回復でもいいですから、と合意して臨んだ手術は、はっきり言ってかなりの難手術だったらしい。通常胆嚢摘出だけなら1~2時間の手術と言うことだが、過去の盲腸手術の影響か、厳しい癒着が認められその剥離だけで2時間以上を要したと後から聞かされて、都合5時間近くの難手術だった。
手術中に他の医師から「開腹しては?」との意見が出されたが、主治医のM医師は腹部大動脈瘤の手術を考慮してできるだけ腹腔鏡で頑張ります、といってくれたそうな。その極めて優秀な若いM医師とは学部は違えど同じ大学の出身ということで気が合って、「やりたいことを躊躇ったらダメだよ」とアドバイスしたりして。そのM医師はこの4月にドイツに留学した。彼はきっと名医になるだろうと確信しているけれどね。
というわけで、この新型コロナが荒れ狂う1年半は、まさに俺自身病気との闘いに明け暮れた1年半になったわけだよ。癌治療は術後3ヵ月に1度の検診を欠かさずに、胆嚢全摘をやり、そしていよいよ今回、腹部大動脈瘤の手術となったわけで、振り返るとこの新型コロナ感染拡大の中、治療三昧の日々だったなとあきれてしまう。ここまで連鎖してしまうと、また次に何かあるかもしれないと思わざるを得ないし、今回の人工血管置換術が9時間にも及ぶ長丁場になった手術だったこと、そして今まさに術後の状況がこれまでとは違い、かなり苦しいだけに、もう許してほしいなぁと。
自分の体調がこんな状態なのに、3人の介護老人のケアもしながらの生活だから、当然サラリーマンなら離職は免れなかっただろうしね。再婚して4年目の女房は、まるで俺の介護のために結婚したようなものだと、申し訳な気持ちでいっぱいになる。病気になって初めて分かる健康の有難さ、というけれど、反面健康ばかり意識していたら何もできなかったと思う自分もいる。とにかく今まで無理に無理を重ねていたことは自覚しているけれど、若いうちから「健康のために十分睡眠をとり、健康を考えた食生活を心掛けて・・・」なんてことが少なくとも自分自身の人生ではあり得なかったと思っている。
そういう意味では、最終的にトレーダーという道を選んだこと自体、今となっては様々な意味で本当に幸運だったと思える。もちろん勝てなければこの道も地獄なんだろうと思うし、負ける経験も痛いほど味わっている。でもすべてを考えると、「何とかなった最善の道」に思えてくる。
長々と病歴について書いてしまったけれど、気が付くと、こんな記事がやたらと気になるようになっている。
自分自身癌患者で、再発の可能性を大いに秘めているからかもしれないけれど、「DHAが癌の腫瘍を破壊する」などと書かれると気にしないはずがないよね(明日からサバ三昧かも・・・苦笑)。
結局、新型コロナに関しても、ワクチンばかりが注目を浴びて、治療薬に関してはほとんど無視状態になっているけれど、(何度か書いたけれど)未知なる副反応を秘めたmRNAワクチンの怖さにもう少し注目すべきだし、だからこそ、有効とされる検証結果が報告され始めたイベルメクチンや感染の初期段階で有効とされるアビガンをもっとまじめに検証する必要があるのでは?と思う。
さらに基礎研究段階かもしれないけれど、新型コロナウイルスはカテキンに弱いとか、天然アミノ酸で体内でも生成される5-ALAが新型コロナに対して極めて有効なことも、無視できないとは思うが・・・。
今、塩野義で必死に新型コロナワクチンを開発しているけれど、mRNAは現時点では極めて効果的に抗体を生成することは確かだが、とにかく遺伝子系の操作によるワクチンと言うのは、未知の部分があまりにも多すぎるのも事実。SARSの時からmRNAワクチンは開発されていたものの、遂に認可を得ることができなかった。それはSARSウイルスに対して有効なことは分ったが、じゃ、それ以外のウイルスに対してどう反応するのか?が未知数だから危険と判断されたのだ。人間の体内には無数のウイルスが存在するし、自然界にはあまたの種類のウイルスがあり、なおかつ変異にどういう反応が出るのか分からない部分が多すぎるからだ。
しかし、今回はもう待っていられないということで、人類は壮大な治験に踏み出してしまったと言える。いままでこれだけ大規模にワクチン接種をした実績もないし、この選択がこの先大いなる過ちとなる可能性もないとは言えないわけで、その意味では当然リスクは高い。
あのビル・ゲイツが、「人類は(新型コロナとワクチン接種で)7分の1になる」と公の場で発言してしまったことがどうも気にかかる。俺自身、ワクチンを打とうか否か、いまだに迷っている。
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