オーバーシュートじゃないかも!?:7月30日(金)後場

オーバーシュートじゃないかも!?:7月30日(金)後場

日経平均株価 ¥27,283(▲¥498)

いつものように行き過ぎる日本市場。けれど今回は何かある!?

後場の相場概況

前場のうちに全ポジションを解消して、後場はこの相場の行方をじっくりと見極めるつもりで観察していた。正直、この株価そのものは昨日現在のEPS¥2,048を考えると僅かにPER13.3倍ほどで、これ以上突っ込むとすればそこは絶好の買い場になるような気がする反面、中国の強権的な政策に対して米国市場がどう反応するのかを見極められないし、また新型コロナ感染者数の急増ということで、いつこれを持ち出されてもおかしくない状況になりつつある。

そういう意味では、これ以上感染者がエスカレートしていって海外並みにでもなると、それは容易に急落場面を作り出す要素だと思うし、連日中国では企業への締め付けが厳しくなっていることや、具体的に中国投資の失敗事例などが出たりすれば、米国の金融業界もまた揺れることになる。

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もっと言うと、現時点でのPERを論じても株式投資の場合は、将来的な部分が重視されるわけで、もっとも怖いのは今がピークと判断されること。少なくとも日本経済への海外投資家の評価は今年の2月辺りがピークということを株価は物語っているし、状況が好転しなければ、日米ともにピーク説を覆せないことになる。

今日の日本市場は、7月20日の直近下値を割り込んで、需給がかなり悪化したまま大引けを迎えたわけだが、買い戻された形跡がなかったし、大引けはファンドのリバランスによる益出しまで行われる始末。しかも、日本市場の信用買残は増加の一途と言うこともあって、いままで逆張りで連戦連勝だった個人投資家がかなり捕まってる状況で、上値は非常に重くなっている。

さりとて、ここからまだ売られるということになると、全体相場が崩れる可能性もあって、こんな時にネタにできるネガティブファクターは米国市場にはいくらでも転がってる。

そういう意味では今日ばかりは、おいそれとポジションを建てる気になれなかった。

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後場の取引とポジション

(取引・ポジションなし)


本日の収支(前場・後場合算):+¥6,370,000


雑感彼是

前場に真逆になってしまったポジションを解消して、ほとんどドテンするような心境で売り建てたことが功を奏してマイナスを埋めて、かつ大きく取れた。それで買い持ちしたなかで船株が異常に強かったので、ここで昨日の含みを全額利食いできたことが大きかったわけだが、それを信用取り組みの状況のせいにしていたんだよね。

ところが前場を終わって昼に、商船三井のとんでもない決算がでて、船株3銘柄ともに後場からぶっ飛ぶことに・・・。商船の決算をフォローしていなかったわけで、なんか本当に危ないことをやってるなと反省するとともに、改めて決算を眺めてみた。

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けれど、なんだこの決算は!ということで、3銘柄が同じようにぶっ飛ぶのも無理はないと思ったよ。

こんなことが延々と続くものでもないだろうけど、少なくともまだここからひと相場を作りかねないと思わせる爆発決算だったと思う。思えば船株に最初に手を出して結構な時間が経つけれど、もしも自分がロング専門の投資家であって結構な枚数をホールドしていると、とんでもないことになったんだな、なんてね。

株式投資をやってるといつも死んだ子の歳を数えてしまう・・・。

でもね、新型コロナが出現して、相場が暴落した後にまさか世界経済と株式相場がこんな展開になるとは、正直思ってもみなかった。将来なんて本当に分からないというか、そういう演出のできる米国のメインプレーヤーならいざ知らず、未知数に対して自腹と勘で挑む個人投資家には無理なことも重々承知しているけどね。

とにかくこの週末は、ノンポジで、相場の行方を改めて調べようと思ってます。