今夜の米国市場はポイントになる!?

今夜の米国市場はポイントになる!?

先ほどWTI原油が$85を突破した。そしてビットコインもいよいよ反転攻勢で717万を付けた。そして今夜、なおかつ10年物国債が1.700Pを超えてくるようだと、流石の米国市場もイケイケで上値追いとは行かないだろう?これでも関係なく上昇と言うことになってくると、相場はクレイジーモードってことになりかねない。もっとも、10年物金利は希望的観測だけどね。

いやはや、インフレが止まる気配がないね。気が付くとFRBパウエル議長はいつの間にか「インフレは一時的」を「当面は続くが一時的であることに変わりはない」にしれっと買えちゃってるし、イエレン財務長官も「年内いっぱいは続くが一時的」を「来年なかばまで続くが次第に収まる」みたいに言い換えてる。

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それってみな、今回のインフレに関する分析を間違えていたということだろう。甘く見てたんだよ、きっと。昔読んだ経済本を思い出した。インフレになると株価は一時的には下落するけれど、資源株、素材株、商社株はやがて天井知らずの上昇モードに突入する、と書いてあったね。

そんなに単純なことでもないのだろうけど、そういう印象的な文章って頭の片隅に妙に残るんだよ。そして「結局は貨幣価値が下がるのだから、株は上昇する」と締めくくられていたな。でも、それなら、貨幣価値が下がると株が上昇するなら、もう金融ジャブジャブをやりまくってきたわけでとっくの昔に数倍に上昇してもおかしくないはず・・・。けどそうはなっていないよね。

貨幣価値が下がるというのは単なる量的な問題じゃないってこと?でも根本は量的問題のはずなんだけどね。それを否定するように中央銀行が金利操作をしてしまうってことだ。

だからパウエルやイエレンは、通貨価値を問題にはしない。というか当事者なので出来ないだけ?その代わりに雇用のことばかりを気にしてる。雇用に偏重して金融政策をやるから、インフレが見えにくくなるんだよ。新型コロナ以降雇用の構造的な変化が起こってるのに、以前と同じ味方で景気を図ろうとするし、政策決定をして、その結果失敗するというパターンだね。

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さて今夜の米国市場は面白そう。こんな状況でも今のところ(22時)三市場ともにGUスタートの気配。そして寄り付きから上値を追うだろう。しかし、大引けまでにそれが続くかどうかは大いに疑問が残る。

ザラ場で状況を徐々に織り込むようなそんな動きになって、最終的にはマイナスで引けると思ってるけど。というか、それが健全な市場というものじゃない?で、冒頭に書いたように10年物国債金利が急騰するようだと、厳しくなる、というのが俺の見立てだけど。

あれれっ!?なぜか円安方向?あっ、10年物金利が上昇しているからかぁ・・・。

まぁ、じっくりと見る価値はある。眠いけど。