株式投資:自分なりの負けないやり方を見つけちゃえ!
- 2021.12.19
- 放言
最近はブログとかではなくて投資に関する情報やら何やらをYOUTUBEで配信する人が凄く多いよね。ブログみたいにちんたら読んでいられない、みたいな風潮もあるだろうし、伝えられる情報の量ということもある。また、多くの人はYOUTUBEの方が広告収入が多いと考えるだろうね。だから手っ取り早くYOUTUBE、となる。けれどもブログでもYOUTUBEでもなんでもそうだけど、楽なことなんかないと思う。みんなそれなりに苦労して、苦労して、僅かな資金を稼いでいる、みたいなそんな感じなんだよ。
でも、いくつか見てるけれど、いや結構見たけれど、みんな適当なことばかり言ってるんで途中で視聴を止めてしまうことが多いんだよね。適当なこと、当たり障りのないこと、どうにでも解釈できることをいくら視聴しても、投資にはなんにも役に立たないという気がするんだよね。
年末だというのに、新興銘柄、中小型銘柄は、厳しい売りを浴びてる最中で個人投資家の評価損は30%を超えてるらしいし、主力も木曜大陽線が騙しになっちゃって、金曜は(日本市場だけ見たら)ほぼあり得ないような大陰線だから、短期のひとはもしかしたら含み損になってる場合が多いと思う。なので厳しい週末と言うことになるんだよね。そこで、株式投資の研究をこの週末はやおら始めちゃって、YOUTUBEを視聴して「なるほど」と思って妙に納得しちゃってね、来週はその通りにやったりすると、どうなのかな?ってね。
さっき見てたら「良い我慢・悪い我慢」とか講釈垂れてたな。どこぞのセミナーの講師をしてるらしいけど受講生に質問したそうな。「株価が2倍になったのを取ったことのある人?」と言ったら2割くらいしか手を上げなかった。みんな良い我慢が出来ないんですね、だって。そんなね、特定銘柄の株価の動きを例にして、良い我慢が出来ない人、とか言うのは本当に聞いてて腹が立つ。
結果としてその銘柄は2倍になったけど、そんなことは現場ではだれにも分からない。時として上昇トレンドの銘柄がいきなり売られ始め、元の木阿弥になっちゃったってことだっていくらでもある。そういう時、その講師は「悪い我慢」とでもいいだすつもりかよ!ってね。実際持ってる銘柄が2倍になるまで持っていられる人は極僅かだと思うし、2倍になるまでリスクを取り続けるには、それなりのバックボーンがないと無理だしね。例えば持ってる資金の20分の1を使ってる、みたいな場合だったら、2倍まで待てるかも。
でも、普通は多くの場合は2倍にならんから。短期間ではね。なので、こういうこと。つまり、手元資金を20等分して20銘柄に投資する。その結果ある銘柄が2倍になった。だから年間ポートフォリオは18%パフォーマンスが出た、とかね。いかにもファンド筋のような手口で、これならあり得る話になってくる。
とにかく株の値動きなんか、本当に訳が分からないくらいどうにでも動くというか出鱈目というか・・・。そんなのを相手にしてる以上、予想なんかあまり当たらないのが常だし、こうすれば勝てるみたいな安易な方法はない気がするんだよ。
なのでYOUTUBEの投資家の話は鵜呑みにしても無駄だと思う。中には結構ツボを突いてるな、みたいなことを言う人もいるけれど、大抵はある程度以上に株式投資の知識があって(勝てる勝てないは別として)、事象(値動き)の分析めいたことが言える人なら、投資YOUTUBERってことだからね。勝つ秘訣みたいなことがあるのなら絶対に人には明かしたくないだろう。でも安心できる。そんな秘訣は滅多にないから。
さて、こうした議論は今は亡き師匠と良くしたものだよ。
で、年末なので、その時の話を思い出して書くけれど、「目先の資金を稼ぎたいなら、勝つことよりも負けない方法を考えた方がいい」と言うもの。「何言ってるの、このおっさん!」みたいに最初は聞いていた。弟子入りして間もない頃だったと思うけどね。で、付き合いが深くなってくるとその意味を自分なりに解釈するようになってきた。「大きく張らなきゃ負けが浅い」とか「両建てすればいい」とか、「何日にも分けて仕込んで平均株価で勝負する」とか、もう考えうる方法を試しても見たりした。
でも師匠は本当にどういう投資が正解なのか、答えてくれなかったしね。「俺も分からないんですよ」なんて言い出すしね。なので、師匠からは負けない方法を学ぶことはなかったんだよね。分からない物は教えられないと笑ってるしね。
今は・・・、投資のテクニックという点では、「両建て」なのかもしれないと思ってる。けれどもこの両建てにもエントリーポイントがかなり重要で、上にも下にもボラが出るようなポイントであることが凄く重要だと思う。それに相当に難しいと思うし、常に両建てしつつ、上も下も値幅を狙うというのは一見合理的だけど、5回勝っても1回負けるとチャラになる、みたいな値幅の薄い取引になってしまうので、正直面白くない。
で両建ての場合も、ワンウエイでも、売り買いのポイントを探すテクニックは結局は同じことだしね。俺にはできなかったしもう諦めたよ。そう言えば師匠が両建てを指示したことって一度もなかった気がする。あくまでも、俺がヘボだったから、パソコンのペイントかなんかのカラーグラデーションを指して、今日の相場の色を5段階くらいに分けて言ってたな。今日は真っ黒、今日はちょっと灰色、とかいつもザラ場をそうやって説明してた。結局師匠は、相場の感覚、地合いの感覚を俺に常に教えようとしてたのかもしれないと思う。
それで、いろいろ分かるようになってくると、「常に負けない投資方法を考えて」と言ってきた。それで結局負けない投資方法と言うのはザラ場にはない、と思うようになったんだ。でもほどなくして師匠は倒れて、以来会話も出来ずに亡くなってしまった。
あれから本当に酷い目に会って、貧乏になって、いろいろあったけれど、墓参りに行って、株で食おうと思って・・・それで、何度も勝たせてくれ!と師匠にお願いして・・・。食うや食わずで1年くらいたってから、任天堂で本格的にカラ売り勝負を遣るようになった。ポケモンGOの大相場だったけど、その時に思ったのは「買いもするけど売りもする」みたいなこと。任天堂では結構勝つことが出来て、以来徐々にダメ株の売りを狙ったりしてて。
けど時々大穴を空けるから今一つピントこない。「売りと買いをやるから負けない」と言うのは屁理屈にもならないと気付いて、後は、買いと売りの方法を変えた。それで今日に至ってるわけだよね。ヒントもないわけじゃなくて、ある時TVかなんかの、あっ!たしかプロ野球ニュースだったと思うけど、誰が言ってたかは忘れたけれど、要はピッチャーの癖を見分けたので、打てるようになったってことだった気がする。それが凄く印象に残ったというかね。
ピッチャーは140キロとか150キロの速さで来るわけで、バッターはほんの0.1秒とか0.05秒とか、そういう僅かな時間ですべてを見極めてスイングするわけで、そんなことは簡単に出来るはずがないと思うし、実際にバッティングセンターで140キロの球速を見たことあるけれど、ありゃ物凄い速さだったな。けれども、バッターだって練習に練習を重ねた選手だし、その選手がもしもピッチャーの癖で前もって球種が読めたなら・・・そりゃ、打てる確率は跳ね上がるかも。
だったら、株式市場にだって、いろいろな癖というか合図があるんじゃない?みたいなね。ザラ場はもっぱら時間との兼ね合いを結構研究してたな。プロが8割の市場なのだから、あいつらは仕事として株取引をやってるわけだから、ある程度規則性が絶対に必要だと思ったしね。また日米株式市場の連動性、とか言うけれど、要するに日米株式市場が連動しているのではなくて投資主体が同じだってことなんだと。
そういうことを見捲って、自分なりにある程度のポイントを掴んで今に至ってる。でも、それがずっと同じではなくて、時によっていろいろ変化するからややこしい。例えば日米金利差で円安に振れると、この間までは日本株は買いに傾いたけれど、いまは円安の恩恵と円高の不利でほぼ中立、というような記事がバンバン出ちゃって、最近は為替との連動制は薄れた。
もう一つ、米国債10年物金利とメガバンクの関係も、2,3か月前は金利高=株高になったけれど、このところ金利を無視して買ってきたりしてる。それを見て、外資が金融株の現物買いを始めたと思ったんだよね。
で、改めて思うけれど、俺なりの負けない投資手法というのは、ザラ場外のそうした地合いの掴み方だろうと思ったわけだよ。まともにやったら個人投資家の勝ち目のない戦いと言うのが株式市場なので・・・。
だから自分なりの負けない方法を模索してると、自然に勝ってるものだと思うんだよね。2倍にならなくても全然いいんだよ(苦笑)
-
前の記事
日本市場、年末高はあるのか!? 2021.12.18
-
次の記事
ダウ鞘寄せ!:12月20日(月)前場 2021.12.20