中小型の厄日:1月5日(水)後場
- 2022.01.05
- トレード日記
日経平均株価 ¥29,332(△¥30)
日本市場の力量が試された後場。中小型は阿鼻叫喚!
後場の相場概況
後場、主力銘柄は為替が支えになっていて、自動車を筆頭に商社、メガバンクと堅調な銘柄が踏ん張った相場になった反面、何といっても悲惨なのが指数で▲5%と言う暴落をやらかしたマザーズだろう。勿論マザーズだけでなく中小型全般に強烈な売りが入って巻き込まれた個人投資家が多かったのではないかと思う。
例えばこの中小型の暴落は米国債10年物金利の急上昇にも起因するし、一番は何といってもFRBの利上げだろう。金利が上昇すると小型グロース株の相対的な勝ちがどんどん下がってしまう。例えばPER100という銘柄も10年後の期待通貨価値が金利上昇でどんどん目減りするわけだから実質PERが上昇してしまう。これが極端に小型グロースが売られる原因であることは言うまでもなし。いま見えているPER100は十年後換算ではPER200だったりするわけだ。
もとより、10年間で利益100倍と言うのは本当に大変なことだということを投資家は知っている。なので、目先人気投票になって高PERとなってもやがては適正なPERに回帰する。いまが、金融政策の転換期の今が、回帰プロセスなんだろうけどね。
というわけで、日経225主力銘柄はしっかりしていたし、ソニーGのサプライズもあったりで活況だったことが救いだろう。そしてそのPERの理屈からすると安値放置バリュー株が買われるのも分からなくはない。いまはまだ、選んで買いが入るだけましな相場ってことだろう。
後場の取引とポジション
6758 ソニーG ¥15,520(△¥550)
買)¥15,500×2000
買)¥15,470×2000
買)¥15,450×2000
買)¥15,440×2000
買)¥15,400×2000
売)¥15,710×2000(+¥420,000)
売)¥15,700×2000(+¥460,000)
売)¥15,695×2000(+¥490,000)
売)¥15,690×4000(+¥1,080,000)
ソニーがEVを始めるということは、どういう意味なのか?とよく考えてみた。そしてこのニュースに多くの投資家(俺も含めて)テスラのような夢を見たけれど、第二のテスラはなかなか難しいと思う。しかも世界中いたるところでEV参入のニュースが出ていて、もちろんAPPLEも鴻海までもがやると表明していて、日本の既存メーカーも揃って参入と言うことになれば、10年や15年はあっという間に過ぎて、しかも熾烈な競争を勝ち抜かないといけない・・・。
正直あまり勝ち目があるとは思えなくなってきて、上値でさっさと売ってしまった。頑張って欲しいと思う反面、業績を伸ばすにはその道しかないのか・・・と苦虫だね。
6694 ズーム ¥1,654(▲¥82)
買)¥1,655×500(含み損¥500)
買)¥1,652×500(含み益¥1,000)
買)¥1,651×1000(含み益¥3,000)
ドカンと売り物が来て沈んだかに見えたこの銘柄はなんとか復活してくれた。こういう事があって下値が固まるようなチャートになる、というのは良くあるパターン。まぁもう少し持ってみる。
2413 エムスリー ¥5,480(▲¥376)
空売)¥5,769×4000(含み益¥1,156,000)
空売)¥5,630×2000(含み益¥300,000)
一旦は戻しかけたエムスリーだけどPER100と言うのは、そりゃ売られるはず・・・ということでまだ持続!
4443 サンサン ¥2,189(▲¥247)
空売)¥2,224×2000(含み益¥70,000)
空売)¥2,214×500(含み益¥12,500)
空売)¥2,213×500(含み益¥12,000)
空売)¥2,211×500(含み益¥11,000)
空売)¥2,205×1000(含み益¥16,000)
後場はソニーの攻防の皮たら小型を売ってたわけだが、PER1489というまるでジョークのようなこの銘柄をいつか売ろうと思ってて忘れてた。今日売ってれば、▲10%という大幅下落だったことを考えると惜しいことをしたと・・・。それでもこの銘柄の末路を見極めたいという思いはあるので・・・。PER10でも株価¥88!?なんかあるのかな。
2127 日本M&A ¥2,680(▲¥133)
空売)¥2,769×1000(含み益¥89,000)
空売)¥2,764×4000(含み益¥336,000)
空売)¥2,710×2000(含み益¥60,000)
まぁいい銘柄だけに無暗には売り玉を出してこないけれど、それでも個人は投げるだろう。この地合いじゃ誰も責められないね。ちなみにPER70です。
4385 メルカリ ¥5,510(▲¥290)
空売)¥5,600×3000(含み益¥270,000)
もう一つ昨年何度か売り建ててなんか様子がおかしいので手仕舞いしたメルカリ。成長株、グロース株と言う評価は分るにしてもPER151を容認できるほどのビジネスしてないじゃん!
6532 ベイカレント ¥41,400(▲¥3,200)
空売)¥42,300×500(含み益¥450,000)
空売)¥42,200×300(含み益¥240,000)
空売)¥42,150×200(含み益¥150,000)
売り建てた小型銘柄ではダントツに内容の伴ってる銘柄。それでも7.17%も売られるって、この小型株の下げは本物かもね。PER55まで来てるんだが・・・需給で売られるかもしれないので。
本日の収支(前場・後場合算):+¥15,010,000
雑感彼是
いやいや・・・しかし、俺の株価ボードでさえ、中小型株の下げは尋常じゃなかったなぁ・・・。5%、6%なんてのはざらにある。しかも驚いたのはちょっと注目してた4483 JMDCがS安まで売り込まれたこと。もちろん去年暮れのIPOも全滅で、直近2年くらいの新規上場銘柄がバッタバッタと切られてる。ってことは外資が一斉に投げ売りしてると言うことだろうけどね。
もっと考えるとなぜこの時期に、新年2日目にこうするかと言えば、近い将来の中小型の株価に相当悲観的という意味だろう。ならば、決算前に処分しておきたいというのは、当たり前といえば当たり前だけどね。
その辺の事情を中小型株投資の場合はよく考えないと、痛い目にあう。かく言う俺も以前は、本当によくヤラレタものだったよ。ファンダばかりを買い材料にしちゃってどんどん買うと、ドスンと来る。
でもね、昔みたいに50銘柄ある株価ボードの3分の1がS安なんていうのは、最近ではないのでまだ救いがあるよ。まぁ師匠につく前の話だけど、3日連続で異なる銘柄でS安喰らったというとんでもない記録を持ってるほどだからね。あの頃は、ほんと、バカだった^^;
-
前の記事
金利高はまず小型売りから:1月5日(水)前場 2022.01.05
-
次の記事
FOMC議事要旨の大幅な冷やし:1月6日(木)前場 2022.01.06