株式相場の大転換が起き始めた!

株式相場の大転換が起き始めた!

日本市場が引けてから、米国債10年物金利の上昇が止まらなくなってきた。現時点(21時40分)で1.751pまで上昇。しかもそれに従ってWTI原油$79.30とこれまた急上昇で、尚も悪いことに、本来なら機械的に円安伸長となるべきが¥115.824と¥116.000を割り込んだまま。現在取引が行われている欧州も軒並みキツイ下げとなっている。

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こうした状況の結果は、と言うと結果的に米国市場に資金が集中するということになる。しかも株式投資の観点で言うと、米国のバリュー株・・・つまりダウに資金が集中するかもしれないという事だ。米国一極集中が起きる可能性が在り、その結果経済もインフレが急伸してしまうという悪循環。となると、FRBは本当に3月テーパー終了とともに利上げをしてくる可能性がますます高くなると思う。

CFDを見る限り、ダウは戻りを試すような雰囲気になっているけれど、NASDAQは突っ込んだまま。となると明日の日本市場はこの傾向が続くならば、引き続きハイテク、グロース売りが継続するという事になる・・・。

半導体・電子部品セクターの苦難はまだまだ続くのかもしれないし、もっと厳しいのは、5日、6日と連日でほぼ▲5%下落したマザーズ指数に象徴されるように、グロース系とみなされた中小型銘柄が続落の可能性もあるということだ。

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仮に明日、中小型株の下落が止まらないとなると、来週の3連休明けが非常に厳しくなってくる。ブン投げも出るし、追証も出る。そして何より買われ過ぎた高PER銘柄は今回はそう簡単には戻らない可能性が濃厚・・・。将来的に金利はますます上昇することが分かっているからだ。

今の小型株の状況は、本当にライブドアショック前の年末年始とよく似ているなぁ・・・と思って相場を眺めていた。あの時もマザーズ銘柄でPER100超え、PER150超えが相当数あって、それでもまだ買い推奨されるような、そんな状況だったからね。ちなみにそんな銘柄の大部分は今、残っていないと思う。

要するに買われ過ぎた銘柄と言うのはある時点から、その企業が持つ財務内容はとも書く、事業価値みたいな部分が、何の根拠もない予想、想像によってしか肯定できない株価だということ。その状況を今に当てはめると、去年の暮のIPOラッシュの銘柄群であるとか、去年に上場した大部分の銘柄がこの先悲惨な状況に置かれるのはほぼ、間違いないし、4443 サンサンとか3994 マネーフォワードのような銘柄は仕手株でもそこまで弄られないという水準さえ超えていると思う。

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大相場を作った6532 ベイカレントもPER52を容認できるレベルでないし、4385メルカリ2413 エムスリー2127 日本M&Aも、というかとにかく買われ過ぎた銘柄は、448チャットワークのように相場になった後初値を割り込むよな結果になるか、3962 チェンジのように有望視されているものの、大相場を作った後延々と75日線に沿って下げ続けるような、そんな末路になることは見えていると思う。

4483 JMDCは将来を有望視されて上昇を続けていた銘柄だけど、PER106を容認できる銘柄のはずはない。売上・利益が2年連続で倍増してPER25って地味なデータ屋さんには望外な株価だろう。

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そんな中にあって、4443 サンサン同様にふざけた銘柄に昨年末上場した4418 JDSCというコンサル会社がある。東大卒だからうまくできる、みたいな評価はつまり、TVの東大王とかいうアホ番組と大差なし。大事なのは人間としての器があるか否かだ。

と言うわけで個別の銘柄に恨みや文句は微塵もないけれど、2022年の利上げ相場というのは最終的にQTに至るまでのプロセスなのであって、正直バブリーなイケイケ相場は小型株には戻らないと思う。

と言うことはもしかしたら8306 三菱UFJが¥1,500まで買われるとか、船株商社株が倍増するとか、そんな相場になる可能性も十分にあるということかもしれないね。

2022年は・・・投資家としての覚悟が求められるのかもしれない。