呆れた財務相が続く・・・日本経済はまだ闇の中!?

呆れた財務相が続く・・・日本経済はまだ闇の中!?

呆れた政治家がまた一人馬脚を現した!意味不明の「新自由主義の転換」を言い出し、「新・資本主義」なる造語を繰り出して社会主義政策を推し進めようとしている岸田総理もトンデモ政治家の筆頭だけれども、「まずは経済再生が最優先」と言っているだけマシと言えばマシだろうけど・・・。金融所得課税を打ち出して2000億円~3000億円の税収を確保するために、株価下落によって何兆円もの損失を出すことは別枠みたいなことを平気で言う人がまともなはずもないのだが・・・。その、意味不明の首相が財務大臣に指名したのが、鈴木俊一なる老人だった。

麻生財務大臣の後任と言うことだから、少しは財務省に対して一家言ある人なのか?と思いきや、これがとんでもないことを言い出したから溜まらない。そして安倍元総理と対立する岸田総理を応援する朝日は、この訳の分からない老人の新春の挨拶をしっかり取り上げたので、笑止千万ではあるけれど。

この老人は、かの「増税なき財政再建」というキャッチを打ち出して、緊縮財政まっしぐらだった鈴木善幸元首相のご子息だそうな。しかも麻生前財務相とは親戚関係にあるという・・・。まぁ、鈴木善幸が首相だったころから40年も経っているわけだけど、40年後に今度は息子が緊縮財政の旗振りをやるとは、日本経済にとって災難以外の何物でもないよね。思えば、竹下登首相が消費税を導入して、橋本龍太郎首相が消費税増税をやらかして、結果的にこの辺りが致命傷になって日本経済は空前のデフレ経済に突入してしまったわけで、その先駆けが鈴木善幸だったわけだよ。(もっともその後中曽根という人物がレーガンにコロっと騙されて気付くとプラザ合意をのまされて大不況になり、その対策が行き過ぎて空前のバブルがやってきて、今度は規制を掛け過ぎて撃沈したんだけどね)

Advertisement

そうした日本経済の流れなんか、全く勉強もしていない老人が「国の借金である国債の残高が父の時代と比べて実に10倍以上の増加になった」と財務省職員の前で挨拶したのだから、財務官僚達は、「こいつ、たしたことないな(アホだな)」と舐め切ったに違いない。「GDPはこの間1.9倍になったけれど国債残高は1026兆円と10倍以上増加した」と言い放って馬鹿の上塗りをしたのだから溜まらないね。しかも「経済拡大のペースをはるかに上回るスピードで財政の悪化が進んでいる」とダメ押しだ。

朝日がこういうのを取り上げて記事にするたびに、なんか背筋が寒くなってくる。突っ込み処満載のこの発言は、朝日にとってはまともでも、少し関心がある人にとっては片腹痛くなる暴言だ。第一どこの世界に40年前の経済(財政状況)と今のそれを比較して危機感を煽る政治家がいるというのだ!?この老人は、ただのボンボンの2世議員なんだね。

ここで声を大にして言いたいけれど、政治家として、また財務大臣として持たねばならぬ最大の問題意識は「国債残高が10倍になったのにGDPは40年間で1.9倍にしかならなかった」という危機感だろうがっ!?

Advertisement

それが真逆!正反対のことを寄りによって財務官僚の前で訓示を垂れるとは・・・。ポンコツ老人としか言いようがないね。

ただでさえ鈴木善幸の「ゼロシーリング」で足腰が弱ってたところに絶賛金融引き締め中でひーひー言っていた米国は強引にプラザ合意でドル安誘導を行った。中曽根首相はほら、レーガンとロン・ヤスの仲だから・・・$1=¥235が急激な円高になって¥150になっちゃったからね。

絶賛大不況に突入した日本経済だから、当然対策しないといけないわけで・・・。折しも中曽根内閣は都市部の不動産開発に対する大幅な規制緩和を行い、減税して、利下げして内需拡大策を実施したことで一気にバブリーな雰囲気が不動産主導で巻き起こったのがバブル。大不況下の日本経済を僅か2年で空前の好景気にしてしまった実績があるじゃないか!(行き過ぎちゃったけど)

Advertisement

よく見ると、中国の近代化政策も今の米国景気も、この時の日本の緩和政策の真似をしてることがわかる。今に至るプロセスでは米中ともに減税して利下げして金融緩和をやりまくって不動産を梃にしてるのは同じ道筋。中国はやり過ぎちゃって、米国は何とかほどほどに抑えたけれど、結果的には両方ともインフレを止めることが出来なくなってるけどね。

ところが日本はバブル崩壊の悲惨な残像が頭に残ってるから、あの時を知る老人たちが政治の中心にいる限り、デフレからは抜けられないんだよ。鈴木俊一ってのもまた、どこかで苦い思いをしたんだろうけどね。いくら噴かしてもダメだ!みたいなことで黒田日銀なんか諦めちゃったけどねぇ・・・。

あ~あ、またしても株式市場にとって思い切り逆風になる財務大臣かよっ!みたいな先行きが思いやられるファクタがまた一つ出てきてしまった。今年の相場は辛くなりそうだねぇ・・・。