日本は平和ボケ、米国投資家が見てる景色が違うのか!?

日本は平和ボケ、米国投資家が見てる景色が違うのか!?

この週末、いろいろ調べているけれど、そもそもの疑問は「なぜこれほどまでに米国株は売られるのか?」ということ。実に大きな問題で、個人投資家ごときに分ろうはずもない!と言われそうだけど、でも個人投資家だって相場に参加している以上、出来る限りの調査をするのは当たり前で、特にこの週末は重要な時期、つまり新たなことが理解できたならば、まだポジションを動かす時間が多少残されていると思うので、今調べることは決して無駄ではないと思うんですね。

世界を見回せば、本当にキナ臭いヤバイ状況に取り囲まれている・・・米国のインフレと同じでもしかしたら対処するのが遅すぎたのでは?と言えるほど。このブログは基本的に株式投資をメインで扱うものなので、個人投資家としての視点で、考えてみます。

そこまで売るのか!?米国株

まず最初に疑問なのは、米国におけるインフレが止まらないという現実と、それに対してFRBは従来の金融政策を変更して対処するということは、昨年の内から問題視されていたし、ある程度アナウンスもされてきたことであるとともに、まだこれから3月に0.25%の利上げ誘導を行うという段階の今、まるでQTが始まったがごとくの株式市場の急落が年初から起こっているということ。

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なんだが利上げするととんでもない事件が勃発すると予想しているような慌てふためく米国市場・・・。利上げをすれば景気が悪くなる、企業収益予測が減少する、程度の予測ではどうやらないように感じるのは自分だけかな?という事ですね。もしそうだとしたらまだ利上げもしていない今の段階で、下げ過ぎなんじゃない?と単純に感じるけれどね。

アナリストの理屈が多すぎる

とにかく今の株価下落を解説するアナリストや個人投資家があふれてる。FRBが利上げをしても0.75%(3回)までは株価は動かない、といった分析力の高いと評判のアナリストは年初早々から予測を大外し。グロースからバリューへと投資資金は動くと広く解説されていることも、高成長が期待できるグロースを売って安定的割安のバリューを買うという投資行動に半信半疑です。バリューは利上げに強いらしいけど、ちょっと上昇すればすぐに割安でなくなくなってしまうし、成長も期待できない。有事の時には双方同じようにリスクに晒されるわけで・・・なんか納得できないんですよ。

そもそも、何のリスクを警戒しているのか明確じゃないのに、グロース売りのバリュー買いなんかします?リスクの少ない米国債買ったら済むことでしょう?あっ、そうかぁ・・・投資家は一旦資金をグロースから引き揚げてキャッシュは持てないのでバリューを買っておく。そしてFRBが4回、5回と利上げして金利が高くなったところで、米国債を買うんだね?と難しいことを言っても結局はそういう投資行動なんだということですかね。

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とんでもないレバレッジで投資してる?

あのリーマンショックの時に問題になったのは、リスク投資のレバレッジだった。極端に言うと金融規制が緩かった当時、100倍、200倍というレバレッジが普通に行われていたことが金融危機の傷口を深く大きくしたと言われたよね。これは仮定の話だけど、金融規制が厳しくなってきて、例えばFXなどでも大分レバレッジの上限は低くなってきたし同様な傾向が株式投資にもあると思うけど、去年アルケゴスが破綻したときに、またリーマンの時と同じようなことをしてるんだな、と感じたよ。それがファミリーオフィス単位で行われていると(個人なので)当局に報告義務もないしね、実際に大儲けしているのかはかなり疑問はあるよね。

また、多分アルケゴス手法だと手元1万ドルで5倍レバレッジで5万ドル株を買う。その株を担保に(日本で言うと2階建てというやつ)さらに3倍の15万ドルの株を買う。ここからが問題で、その下部を担保に他社からレバレッジ5倍で75万ドルの株にする。これは同じ証券会社の口座内では出来ないけれど、現物株を担保に金融機関や他の証券から30倍とか50倍で資金を引っ張ることが出来ちゃった。それを繰り返してしまうと、手元1万ドルで数百万ドルという株が手に入る。

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そんなことないだろう?と言うけれどアルケゴスはそうやっていたし、米国SEC(証券監視委員会)もファミリーオフィス単位では分らないし把握も出来ていないとしている。でも、今の時代は個人の資金力が数兆円という投資家がゴロゴロいるわけで・・・。そんなのが1兆円にレバ効かせたらとんでもない資金になっちゃうんだよね。

また、昨年あたりから、凄く気になってたのはCDSやCDOと言ったデリバティブへの多額投資で、これは投資じゃない、保険だ、と言う人もいるけれど、とんでもない!これは立派な金融商品であって、これが中国不動産ディベの破綻とのリンクが非常に気になってた。

これは、恐らく大手金融機関だけでなく大型ファンドなども軒並み引き受けていると思われるけれど、何もかもが低金利所以のこと。彼らはパフォーマンスが欲しいからジャンク債以上に危険な橋を渡ってる。だからこそ超低金利時代に数兆円の資産全体で年率10%ものパフォーマンスを叩き出せるわけ。でも実際に中国ディベのいくつかはデフォルト認定を格付け会社がしてるのに、保証したとかいう話は聞こえてこないしね。

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世界の見え方が違うのか?

それにしても米国投資家がこれほど狼狽するとは・・・。何か裏があるはずなんだと思うよ。もしかしたら見えてる世界が日本の中でチマチマ株式投資をやってる個人投資家、いや日本市場を相手に薀蓄垂れて生活してる評論家やアナリストも含めてだけど、米国の大口投資家とは見えてる世界の状況が全然違うのかな?って思ったり。

ハッキリ言って日本では世界の、何も見えない気がするんだよね。政治家もメディアも平和ボケした阿呆揃いだから、毎日オミクロンの感染者数とかちっぽけな事件の報道ばかりやってるだけだから、現実の世界が全く報道もされないし。

例えばロシアーウクライナ問題についても、テレ東のこの動画辺りがMAXなんだろう。

ここ数年、テレ東は日本の地上波メディアでは唯一真面目にやっていると思うよね。それでもこれくらいがいいところで、海外では、もっと危機感があるのかもしれないし。

もしも日本人の味方が平和ボケのままならば、そしてその人が株でロングを張っていたら、いざと言う時には悲惨な目に会うだろう。

俺自身も今年になってからのショートのパフォは群を抜いてる。それって俺が上手いんじゃなくて、また勘が良いからと言うのでもなく、もしかしたら株式市場の流れが完全に何か大きなリスクを意識していて、その流れに乗れてるだけなのかもしれないと思ってる。

もちろんちょっとスパンが長いとお手上げのチキン投資家なのでデイトレとワンナイトを繰り返しているけれど、多分本当に分ってる人ならば、1月の半ばまでにはショートしてジッと待ってられるのかもしれないけどね。

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今は銘柄は問わず最も投資リスクが高い

週末に金融株と原油先物(ETF)のポジションを建てて持ち越したけど、金曜の夜間で米国株は三市場とも反発し、原油は$88.82の高値をとって大きく利食いされたけどね。ザラ場で大幅高の日経平均は夜間CFDで大きく下げた締まったけれど、米国株連動でかろうじて変わらずの水準まで戻った。

けれどもなぜか米国債10年物金利が大きく下げて、明日は負けが決定してるようなもの。原油は何度も記事書いたけれど目線は上なので・・・。多分明日は買い追加するかも・・・。

でも、株式市場や世界情勢を見ても、非常に嫌な予感しかしない。ロシアが動けば米国は行かなくてはならない。けど中国が動いたら戦力分断になるからまず無理。バイデンにその根性はないとは思うけど、支持率低下にあえいでいるから何をやらかすか分からない。するとプーチンはニカラグアやキューバに派兵しちゃうし、習近平はブータンを完全に乗っ取る。そんなことになったらイランのフーシ派もすかさずUAEを叩く。

もしかしたらそんな風景が米国投資家の目に映ってるのかも・・・。

そうだとすれば今の株式相場に納得がゆくんだが・・・。