ウクライナ情勢緊張緩和:2月21日(月)前場

ウクライナ情勢緊張緩和:2月21日(月)前場

日経平均株価 ¥26,926(▲¥196)

ウクライナ情勢緊張緩和で買い優勢に転じた前場。けど、プーチンのことだから・・・。

前場の相場概況

引き続きのウクライナ情勢警戒感から大きくGDスタートして▲¥500超という売り込み方をされた日本市場だけど、マクロンープーチン会談でウクライナ東部のもめ事に関し外交的解決を、という一致を見たという情報で株式市場は反発。なおも米と首脳会談のセッティングにも成功したとフランス政府は意気揚々と公表してさらに一段高。ニュース一つで大きく動く今の相場の荒れっぷりをまざまざと見せつけられた思い。

一方の米国は引き続きロシアが新たに部隊を増強しているという衛星会社の分析を伝えたり、オースティン国防長官は「プーチンはウクライナ侵攻を決断した」とするバイデン大統領と同じ意見だ!と改めてロシアに対する見方を示した。要するに今の相場は、米国政府がインテリジェンス機関からの情報をもとにファクトをリークして相場を冷やし、なんとかウクライナ問題を調停して名をあげたいマクロンやショルツの動きで戻るという、本当に掴み処のない動き。

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もちろんウクライナ侵攻が止まれば、相場は一時的に大きく戻るだろうけど、ここまでやったら最低でもプーチンはウクライナ東部を占有してしまうのはミエミエだ。それによって、ロシアはクリミアの補給路を確保する。今のところはその辺が落としどころじゃないかと思うし、もしも西側諸国がそれを止む無しとすると、ウクライナは結局主権もへったくれもあったもんじゃない。

恐らくそこまでは米国は容認しないだろうと思うし、米ロ首脳会談と言っても平行線のままだと思う。なので、こんな相場を繰り返している間に、FRBの金融政策に徐々に焦点が移るのかもしれない。今夜米国市場が休場ということで、今日の日本市場の動きは当てにならないと思う。

プーチンは弾道ミサイルや超超音速ミサイルといった手の内を明かしたわけで、相応の行動をとらないと議会も抑えられないしロシア国内の世論もある。ロシア国内ではダミーの映像を流しまくり、国民を洗脳しているしね。

なので、今日は、少なくとも前場はまともにポジションを建てる気になれなかった。こんな株価の動きは、イスカンデルと同じで迎撃不可能だよ(苦笑)

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前場の取引とポジション

4661 OLC ¥21,255(▲¥125)
買)¥20,825×500(含み益¥215,000
買)¥20,800×500(含み益¥227,500
予測不能な値動きに対応する能力が自分にはないので・・・買戻し優勢になるかな?ということでOLCを少し。売り方にとっては絶好の買戻しチャンスであることは間違いなく、此の先戻り相場になると考えると今日、買い戻しておくのが得策と思ったよ。実際自分が売り方で、こんなにガチガチに担がれてたら、天与のチャンスって感じでロスカットするもの(苦笑)


前場の収支:(変わらず)


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雑感彼是

先ほどホワイトハウスは、来週後半にブリンケン国務長官とラブロフ外相の会談の後、それまでに軍事侵攻をしないという条件で、バイデンープーチン会談を原則受け入れると発表した。マクロン大統領の面子を建てたというか、マクロンにしてみると「やった!」という感じなのだろう。

これで日程的には3月第一週の後半ということに成り、そこまで引っ張ると、季節的にロシア軍の地上部隊の侵攻は結構難しくなる、という側面もあるので、やはり株式市場の焦点はFRB利上げに移るのだろうと思う。

しかしこうした一連の動きがまるで分っていたような、そんなメガバンクの値動きにはちょっと唖然とさせられる。米国債10年物金利はこのリスクオフ相場で1.918pまで下落したけれど、こうなると再度上昇基調に戻るのは明らかだからね。全く原油価格や、INPEXや丸紅の値動きを見ていると、本当にウクライナ情勢が直結してるという感じ。

なんかINPEXを売れば良かったかなぁ・・・。