緊急警告！破滅的な金融恐慌に身構えよ！

ロシア経済は自滅する！

ウクライナ侵攻とともにたった1日で50％も下落したロシア株式市場。そしてロシア・ルーブル安も待ったく止まらず、さらにはロシアのCDSが8％超え！このことが意味するのは、LTCMが破綻したロシア危機と同様のことが、今まさに足下で起こっているという事。韓国よりも小さなGDPの軍事大国であるという事実からして、いままさにロシア経済は破綻の淵にあると言っても過言ではないと思う。
この数日間、ロシアがウクライナを制圧するとしないとにかかわらず、すでにロシア経済は死に体と言える！

すでにロシアの流れ弾で被弾している！

ロシア国債を一体誰が勝っているのか？ロシアに対し誰が融資しているのか？日本のメガバンクでさえ約1兆円の債権を抱えているという現状、そしてロシア債券にハイリスク投資していると思われる世界中の銀行、生保、損保、ロシアとの決済を抱える国家、企業、もっと言えば日本のGPIFでさえ、間接的には被弾する可能性が高いというこの状況を冷静に考える必要がある！言ってみれば、ロシア関連のあらゆる金融商品の流動性が失われたと解釈すべきだろう！

SWIFTは核より恐ろしい最終兵器？

先ほど、EUと米国はロシアの一部銀行をSWIFTから締め出す決定を下した。米国はロシア中銀に対する制裁の一環としてこの措置に賛同したという。このことから考えられることは、もはやロシアは命綱である資源を売れなくなる可能性が高いという事、売掛金の回収が出来なくなるという事。欧州はハイパー級のインフレに見舞われる可能性が強まったという事。そしてEU、米国、日本は一気にスタグフレーションに突入する可能性が高いという事。

ここから信用喪失の負の連鎖が始まる可能性が濃厚になってきたということ。こうした政治的な決定に際し、FRBはなす術がないという事。金融市場にとって核が投下されたも同然なのだ。

FRBの判断で金融恐慌入り？

今回のロシアのウクライナ侵攻でFRBは利上げを躊躇う！という予測のもとに株価は暴騰した。なぜ！？今回の侵略で資源価格は高騰の可能性があり、また穀物価格も資源価格も上昇の可能性があり、米国のインフレはさらに上昇すると考えることが自然だが・・・。その結果FRBは3月のFOMCで0.500Pの利上げをせざるを得ないと考えるべきなのだが・・・。

これが金融危機に陥り世界が同時不況に突入するとなると、話は全く変わってくる。米国市場も戻りの背景は、そうした予測の結果だというのだ。仮にここで何か危機的状況が金融界を襲うとすれば、世界の中銀は金融緩和しか手段がない。

しかし、ここで金融緩和に転じれば、世界経済は終焉へと向かうだろう。

リーマンショックより苛烈な金融恐慌突入前夜？

仮に今回のことでロシア関連の流動性喪失が世界の金融業界を襲ったなら、想像も出来ない規模の資金供給の後なので、その影響はどれほど及ぶのか全く想像できないし、それはリーマンショック、サブプライムショックの比ではないだろう。これは少なくともリーマンショックをまともに経験した身としての想像だが・・・。

だからこそ欧米はロシアの金融機関をSWIFTから除外することを躊躇った。一度その決定を下し、実行してしまうとどれほどの影響が出るのか想像もつかないからだ。

遂に来る！金融相場の限界

前門にはインフレ、後門にはロシアショック、そして左右には債券の流動性喪失と株価暴落。まさに四面楚歌と言えるこの状況に対してFRBはもはや打つ手なし！金融緩和するにもインフレが、このまま引き締めるにも不況と金融ショックが・・・債券・株価を支える手段も見当たらず・・・。

この無理筋極まりない金融ジャブジャブ政策に終止符を打つのは、2年前突発的に発生した新型コロナではなく、プーチンのウクライナ侵攻だった、ということになるかもしれない。

この世界、あり得ないことが起こる！

新型コロナと言い、プーチンのウクライナ侵攻といい、従来の概念では対応できないようなことが頻発する時代。これから世界はあり得ない事に次々に遭遇するかもしれない。自暴自棄になったプーチンは核を使うかもしれない。北朝鮮は今日になってなおミサイルを発射した。

狂ってるのだ。世界は気が付くと狂気の時代へ突入していた。

老婆心ながらこの局面、思い切り身構えるべきと思わざるを得ない。