米国がイケイケになるのか！？：3月10日（木）後場

日経平均株価　￥25,690（△￥972）

後場の相場概況

一方ウクライナ情勢は解決には程遠く、ロシア軍の攻撃は激しくなる一方だ。毎日民間人や子供の犠牲が増えるばかりで、プラスの材料は全くなし。ゼレンスキー大統領はNATO入りを断念し政治的な中立と東部ドネツクの自治を認める方向で妥協しそうだが、ロシア側は、ウクライナの武装解除という条件は引かないだろう。引けば内戦になるのは目に見えているしね。

また微妙なのはドイツの態度で、とにかくロシアの天然ガスと原油が欲しいですとプーチンに日和始めてる。そうなるとEUは腰折れかねないし、NATOもますますウクライナを放置する。そしてポーランドはこれ以上ウクライナに肩入れするなら容赦はしないと脅され、完全にビビった。

戦況は当然のことながらウクライナ不利で推移するだろう。けれども同時に、戦況が一層ロシア経済に対する厳しい制裁となり、企業は逃げ出し、キャピタルフライトが起きる。ロシアは領土を拡大できても、どの道孤立化の道は避けられない。

さらに問題の原油は、UAEとイランがしきりに増産を訴えているけれど、サウジの皇太子はプーチンと早々に会談して、何らかの密約を交わしてる（模様）。本来なら＄100割れ水準に向かうはずだが・・・。

後場の取引とポジション

1605 INPEX　￥1,342（△￥4）
空売）￥1,318×8000
空売）￥1,316×4000
空売）￥1,314×4000
空売）￥1,312×4000
空売）￥1,310×4000
買戻）￥1,319×24000（-￥104,000）
空売）￥1,343×8000（含み益￥8,000）
空売）￥1,340×4000（含み損￥8,000）
空売）￥1,339×12000（含み損￥36,000）
空売）￥1,338×8000（含み損￥32,000）
前場の寄り付きで大きく獲れたあと、原油価格は無視してとんでもない上昇で、なんとプラテンで引けたINPEX。どう考えても納得できない値動きだったことは言うまでもなく、何度もショートしながらそのたびに踏まれて、結局最後のショートも踏まれて引けるという分様な結果になってしまった。

この値動きはショートカバーだと思うけれど、肝心の原油もピタリと下げ止まってしまったので、このまま米国市場がCPIにかかわらず上昇！ということになると、ガッツリと踏まれるだろう。けれども、ドイツの態度からして天然ガスと原油のタイト感は解消されつつあるし、そういう意味では納得できない上昇だった。

1699 原油先物　￥303.7（▲￥45.7）
空売平均）￥350.2×32000（含み益￥1,488,000）
空売平均）￥308.7×36400（含み益￥182,000）
原油価格はどう考えても暴騰し過ぎで、オプションのポジション整理が付けば、需給を中心とした値動きになるだろうと思う。それだけに、18日の米国MSQまでには、天井を付けると思っていて、それが先日の＄129だったんじゃないかな、と読んでいる。なので、好感言われているような、＄150、＄200はないんじゃないかな。下がり始めたら需給になるだろうから、そうなれば＄80以下に突っ込む、と予想してるんだけど。

7203 トヨタ　￥1,945.5（△￥100）
空売）￥1,942.0×4000（含み損￥14,000）
空売）￥1,940.0×8000（含み損￥44,000）
空売）￥1,938.0×4000（含み損￥30,000）
空売）￥1,936.0×4000（含み損￥38,000）
空売）￥1,935.0×4000（含み損￥42,000）
トヨタは大きく戻って5.41％高。もちろん売り建てたらヤラレル感じの上昇になったけれど・・・。自動車の先行きには暗雲が立ち込めてると思うし、トヨタと言えど例外ではない気がする。とにかく世界経済がスタフレ突入寸前で、高級車がバンバン売れるといった金融ジャブジャブ時代じゃないわけだから・・・。

8591 オリックス　￥2,188.5（△￥153）
空売）￥2,185.0×2000（含み損￥7,000）
空売）￥2,184.0×2000（含み損￥9,000）
空売）￥2,183.0×2000（含み損￥11,000）
空売）￥2,182.0×2000（含み損￥13,000）
空売）￥2,181.0×2000（含み損￥15,000）
空売）￥2,180.0×2000（含み損￥17,000）
航空機リース世界3位のアボロン（中国系）に、30％出資のオリックスは、自社でも航空機リースを確かやっていたはず。自社ではロシア向けの案件はないにしても、アボロンはあるだろうし、結構な痛手を被りそうな気配。けれどもリースを証券化して、仕組債にして、みたいな形で流通させているだろうから、この件で影響が相当に出ることも実際にはあり得ると思う。うちは直接契約がないから大丈夫というわけには行かないのが今の金融の世界なんだよねぇ・・・。

6758 ソニーG　￥11,820（△￥880）
空売）￥11,750×4000
買戻）￥11,830×1000（-￥80,000）
買戻）￥11,820×1000（-￥70,000）
買戻）￥11,810×2000（-￥120,000）
空売）￥11,910×2000（含み益￥180,000）
空売）￥11,900×2000（含み益￥160,000）
個人投資家に人気のソニーだし、二週間くらい前にレーティングの引き上げとかもあって強い動きになっていたけれど、ソニーの事業の半分以上はブランドとしてBtoCだから、インフレやスタフレと言うことになると当然苦しくなる。8.04％上昇と爆上げしたけど、明日は反動がでるかも、ということで。

6501 日立　￥5,245（△￥247）
空売）￥5,295×4000（含み益￥200,000）
空売）￥5,263×2000（含み益￥36,000）
空売）￥5,260×2000（含み益￥30,000）
空売）￥5,250×2000（含み益￥10,000）
日立は他の銘柄とは違い、ウクライナダイレクトだからね。そんなに簡単ではないはずだけどね。

8201 JAL　￥1,996（△￥126）
空売）￥1,996×8000（変わらず）
空売）￥1,995×4000（含み損￥4,000）
空売）￥1,993×6000（含み損￥18,000）
空売）￥1,992×4000（含み損￥16,000）
今回の件でロシア上空を飛べなくなった感じのJALは、またまたアンカレッジ経由みたいな懐かしい航路を獲る必要がある。しかもウクライナがこんな状況では、欧州への渡航者も減少するだろうし、ここまで下落した理由はわかる。なので今が底かと言われてもなんとも言えないんじゃないかと思うし、会社として相当に苦しい状況であることは確かだよね。

本日の収支（前場・後場合算）：+￥1,680,000

雑感彼是

コモディティが下落したからこれを好感しての上昇とブルームバーグは言っている。もちろん原油が大きく下落したことが上昇要因であることは間違いなく、その他の非鉄金属も穀物も総じて下落したのだから、そう言われるとその通り。

でも裏を返すと、ウクライナ戦争だから、ロシアに経済制裁したから需給がタイトになって上昇した、というよりも何だかんだと空売りが担がれての上昇ということだったのがバレた。ということになると、コモディティはこれからまだ下がると見るべきなのかもしれなくて、だとすれば株式市場は反転上昇になるかもしれないね。

けれども、今回のコモディティや穀物の上昇は、4月以降まともに物価を押し上げる。今夜ECB理事会があって、一説では金融緩和をすると言われているけれど、これでそんなことをしたら、欧州はインフレがとんでもないことになる。なので、遣りたくても出来ないと見るけどね。

それと同じで、今夜の米国CPIは、なんと7.9％（前年同月比）というコンセンサスだけど、もしかしたら8％台になる可能性がかなり高いと思う。なので、FRBは今月0.250Ｐとしたとしても同時にQTに関するアナウンスを具体的にする可能性がある。なので、ちょっと危険な香りがするんだよね。