いよいよキエフ攻防戦へ あらゆる想定をしておくべき!

いよいよキエフ攻防戦へ あらゆる想定をしておくべき!

遂に始まるキエフ攻防戦!ベラルーシから侵入したロシア軍が二手に分かれ、キエフを取り囲むように布陣して中心部から15キロ~10キロあたりまで押し上げてきた。それに対しウクライナ軍は対戦車砲を中心にあくまでも首都防衛の構えを見せている(らしい)。ということになると、日曜、月曜あたりから本格的な戦闘になるのかもしれないけれど、ロシアのことだから攻める前に、空爆でウクライナ軍の力を削いでから進軍と言うことになるのかも。とうとう、今回のウクライナ侵攻の最終段階ということになる(!?)可能性が大です。

ただしここに及んでも気になるのは、ロシア軍が三方から進軍し、キエフ中心部から距離を置いて取り囲むようにする意味なんだよね。それも今日で6日くらい動きが無くて、今日になって布陣を変えてきた。これでも個人的にはこのまま、キエフになだれ込むような攻撃はしないと思うし、同士討ちの危険もあったりするので・・・。

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だとするとプーチンはいまだに戦術核の使用という選択肢を残しているような気がするのよ。威力にもよるけれど、広島級の物ならば爆心から10キロ離れていればなんとか軍は大丈夫な位置。広島の場合は、3キロ以内の家屋は爆風と高熱火災で倒壊もしくは消失しているし、熱線によって1.2キロ以内の人はほぼ死亡、3.5キロの人でさえ素肌部分は火傷を負い、さらに放射線被害がおびただしく、半径3キロ以内の人は致命的な被爆となり残留放射線でも容易に被爆してしまうので救助もままならないという悲惨な状況となってます。

具体的な被爆に関するデータは米国がすべて収集してるので分らないらしいですが、いずれにしても被爆すると命拾いしても長く後遺症に苦しむことになるわけで・・・そうした愚行だけは、止めて欲しいと願うばかりですが、万が一、そんなことをすればプーチン大統領のみならずロシアは永遠に立ち上がれず、それこそ経済的にも人道的にも即破綻ですね。

当のプーチン大統領は、暗殺を恐れて山岳地帯に逃げ込んでいると言われていますが、そういうのも独裁者のお決まりのパターンですかね。まずは自分の身を守って、作戦の指揮を執る。国民や兵士の犠牲とか、経済の崩壊とか、社会秩序の維持とか、そんなことはどうでもよくて、ただただ保身しながら戦争に勝つ!ということしか考えなくなる。目的のためには手段を択ばず、という考え方だよね。

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世話になったウクライナを見殺しにする親子

そういうのは何も戦争だけではなくて、投資の世界でもそういう部分がいくらでも見え隠れするよね。今の株式市場なんかは、海外大手がAIのコンピュータトレードになってから、もう好きなように市場を操作しちゃう。情報を出して、一般投資家を誘導し、システムで絡め捕られたら一網打尽だから。毎日板を見ていると、今の日本市場なんかは見せ板ばかりで本当に酷いし、特に最近手掛けてる原油先物ETFなんかは、もう完全に違反取引ばかりだし・・・。以前、小型株で見せ板をしていると言われて証券会社から叱られた経験があるけれど、あの時は俺も完全に頭にきて、大喧嘩になってその証券との取引は止めちゃったけれどね。マニュアルで指値して取り消してを数回くりかえしただけなのにね。

ところが海外勢のシステムトレードなら何をやってもいいのかよ!って感じで超優遇してる日本市場。彼らは儲けのためならどんなことでもやってくる。規則に違反してもバレなきゃいい、立証できなければいい、という考え方をするし、それが間違ったことではないと思える人たちだからね。そういう意味ではプーチンと似てるよ。

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さて来週はFOMCで、FRBはぬるぬるの0.250pの利上げをする。そんなFRBを見ていると、今回のインフレは我々の手には負えません!と宣言しているようなものインフレが8%なのに0.250pの利上げって・・・。完全に勝負を放棄してるんだよ。政治が外交が、ロシアへの経済制裁が、ますます資源価格を押し上げているわけで、インフレになるのは金融政策ではどうにもなりませんという態度。

その気持ちも分からなくはないけれど・・・バイデン、プーチン、NATO、習近平、・・・そして岸田とくれば、この人たちにインフレを止めろと言っても無理筋だしね。特にバイデンは制裁という名目でインフレを助長するような発言ばかりするし、岸田は景気悪化させるような政策ばかり。プーチンは戦争して、習近平は人権弾圧して・・・、ダメだこりゃ!という感じにもなるよ。その上こんな時バイデンは、デジタルドルを標榜する大統領令に署名なんかしちゃう・・・。

思うに、一旦世界経済は不況にならないと分らんのじゃないか?みんなが、政治家も投資家も自己の利益のために一斉に動いて、もっと金融緩和しろって中銀に圧力掛けて、財政ジャブジャブにして支持率を伸ばそうとか、そんなことばかりをやってきて、国民には給付金という少々の飴をしゃぶらせて黙らせる。

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そんな時プーチンのような権力志向の独裁者が戦争を始めちゃった。でも何をやってるかと言えば、裏で武器や弾薬は支援するけれど、勝手にやってくれといって戦況を傍観する。言ってみれば死の商人と化してるわけだよな。それで戦争プレミアムが乗ってコモディティが暴騰して、投資家は大儲けして、でもインフレに苦しむ国民のことなんか真剣に考えない。例えば原油なんか相対のスポット価格は$70くらいなんだよ。ロシアー中国はそれ以下らしいけど、相場は$109なんだよ。契約国は高い原油を買うことになって、それがインフレを助長してるのは言うまでもないからね。

ウクライナ情勢なんか飽きてきたら・・・要するにボラティリティが作り出せなくなったら、後は無視。金融業界は株価を下げたくないからロシア破綻の影響はあまりニュースにはしない。けれどポジション完了で下げたくなると、怒涛の如く下げてくる。昨夜の米国市場を見ても、今は下げたいらしいけど。なので「買い」は様子見で。

日本株はドル円が¥120に向かって爆走中だから、特に輸出ものは買いたくなるけれど、キエフ陥落となって10年物金利がリスクオフの爆下げになると、FXでも屍多数だろうから。