株式市場の上昇は終了!?

株式市場の上昇は終了!?

クジラのリバランス買い・・・ドル高で海外運用比率が高くなっちゃったのも一因かな?結局海外勢は円安を嫌って日本株売りまくり。要はウクライナ戦争で株急落のヘッジをしてたということになる。日本市場は海外勢のヘッジのためにあるという図式はこれからも変化なしかもね。

しかし、今年に入って毎週よく売るなぁ・・・という感じ。原因はもちろん、数々の(株式市場に対する)失言を繰り返した「岸田砲」。誰が官邸にそういうことをアドバイスする人材はいないのか?って思うけど、いないんだろうねぇ。

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今回の円安の原因は、日銀黒田総裁の「円安は(総合的には)日本経済にプラス」と金融政策決定会合後の会見で記者の質問に答えたことだと、個人的には思ってる。で、もしも岸田首相が、円安の行き過ぎに突然言及したりすると、結構簡単に円高方向に動くんじゃないの?

昨夜はまたぞろ¥125か!?みたいな動きをしたけれど、¥122.537で取引を終えてる。この状況では¥125方向への期待感が大きいかもしれないけれど、FXやってる人は岸田砲にご用心だ。あの人は誰かに言われると、突然言い出すからなぁ・・・。マーケットの地雷はプーチンじゃなくて本当は岸田首相なのよ(苦笑)

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さて、とにかく今回の日経平均の急上昇は、海外勢の仕業というよりも、国内勢の、具体的にはGPIFのリバランス買いが原因らしいことがわかった。投資主体別を見ると、3月、9月、は毎回証券自己の買い取引が急増している。特に昨年から今年にかけては円安が進んで、投資比率が大きめに崩れてしまったのでリバランスも多めだ。

GPIFは信託に運用委託するけれど、信託が市場に出て直接取引することはしないで証券に委託する。当たり前だけど、信託は莫大な株式の売買なんかできるはずないしね。証券はその受託案件を機械的に取引してゆくから、結果的にそれがザラ場での執拗な買いになる。時には受託金額達成のためにバシバシ上値を買うからね。

そうなると、空売ってた海外短期筋も焦って買い戻すから上昇に拍車が掛かっちゃう。っていうか、9月、3月は毎回そうなるのが分かってて、やはり短期筋は空売ってるんだ?みたいなね。で、そういうことは、株式のアナリストやら評論家はみんな知ってて「日本株は安すぎる」とか「急上昇は好調な企業業績のせい」とか言ってお茶を濁す。決してGPIFが買ってるとは言わないんだよ。多分それが業界の不文律なんだろうと思うけどね。

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というわけで、この経済の状況で米国市場が強くて連動高する、みたいな話になると別だけど、基本的には利上げ期に入ったので、なかなか買われないだろうし、特に今年の場合は背景が悪すぎるんで、企業業績に先高感がないからね。その上QTで資金を絞られるとなると、いつものような「利上げ期の株高」は難しいと思うし、買いは無理筋だと思う。

GPIFにすれば権利も取ったし、問題なし、なんだろうけど。

というわけで、来週からは恐らく日本市場での買い主体が、姿を消すと思う。となると、ここから株高となるには材料はたった一つ、ウクライナーロシアの停戦だけってことになる。後は全部ネガティブ!

さてさて、株価はどうなるんだろうねぇ・・・。