週末の売りポジ解消は最悪手
- 2022.04.10
- 放言
完全にタイミングを見誤った!週末のポジション解消はブログ開始以来の最悪手だった気がする。今日は一日中、とにかく週末の判断がいかに間違っていたか、いろいろ調べて思い知ったよ。それでいろいろ基本に立ち返って考えたんだよね。それで考えれば考えるほど、暗い気分になってきた。
12日の米国3月CPIに関して
まずは12日のCPIに関してだけど、
21:30 | (米) 3月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] | 7.9% | 8.4% | ||
21:30 | (米) 3月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] | 0.5% | 0.5% | ||
21:30 | (米) 3月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] | 6.4% | 6.6% |
1月、2月と景気指標はほぼ予想とドンピシャの結果になったけれど、今回も恐らくドンピシャか、または0.1~0.2%上になるんじゃないかと思う。その辺はエネ価格が実際にどのように物価に反映されたかが誤差を生むと思うんだけど、とにかく厳しいことは間違いない。
そして、米国経済で厄介なのは不動産バブルに拍車がかかってること。バブルが崩壊する直前には、ここから金利上昇局面を迎えるわけで、その前の駆け込み契約が価格を押し上げるからね。そして不動産というのは、実際の金利上昇と比較して崩壊するまでにタイムラグがあるものだから、夏場くらいまでは最高水準を維持するような感じで推移すると思う。米国もオフィス回帰が増え、夏のバカンス後にはその傾向がより強まってくるしね、個人の住宅建設も、マンション購入もすぐには止まらないからね。
となるとこの先、4月、5月と二桁(10%台)も十分にあり得るし、怖いのはこの水準で高止まりする可能性が非常に高いという事。なぜなら現時点で米国の雇用はほぼ完全雇用(失業率3.6%)になっているから、これ以上の労働力確保が困難な状況だからね。
しかし一方米国内消費もインフレを意識して物価が高騰する前に欲しいものを手に入れる、という動きの中で年明けから好だったわけだが、そろそろ消費者も物価高を意識して購入をセーブする段階になるはず。確かに賃金は上昇するけれど、とてもインフレには追いつかないし、それよりも金利上昇でローンの返済が急激に増えるとこが最大の要因だ。なので、5月のFOMCで0.500pの利上げが発表されると、消費者は完全に身構えるからね。
5月4日のFOMCについて
米国の大手銀行CITIが、3月に年内の利上げはFOMC毎にすべて0.500pとなる、と予想してちょっと過大な予想と言われていたけれど、それがまさに現実になるかもしれないという状況に変わりつつある。そしてこの利上げペースは過去最速であることはもちろん、年末までに3%を超えてくることになる。問題なのは5月のFOMCでそれが見渡せてしまう公算が大きいこと。
企業や個人(家計)は、とにかく今までの金融ジャブジャブ政策のお陰で、好景気と相まって借金漬けになってることは言うまでもない。日本企業のように莫大な内部留保を抱えて・・・みたいなことは、海外では資本効率の点でとても許容されないからだけどね。とにかく考え方はFRBの資金供給が新型コロナ禍で倍に膨れ上がったとすれば、そしてその後も経済成長が続いていることから、企業のローンもまた倍になっていると見るべき(というかなってる!)。
仮に1%で融資を受ける場合、なかなか将来の金利上昇は織り込めないもの。いま1%で借りるけれど将来は3%、4%の返済を迫られるとなったら、借りられるものも借りられないからね。なので金利上昇前の固定金利で借りられた場合は勝ち組だけど、FRBがフォワードガイダンスをタカ派的になった今月、もはや金融機関は固定金利を貸し渋る。反対に変動金利で借りた場合、これはもうほとんど地獄のような感じになる。実際に今後2年から3年はFOMCの度に金利が上昇し続けるわけで、金融機関の返済方法を経験したことのある人なら分かると思うけど、返済額は利上げ以上に加速的に増えてしまう。
企業の借入金が市場最高水準であり個人のファイナンスもかなり厳しい水準になっていることを考えると、年内あと6回あるFOMCで0.500pの利上げとなったら、業績を落とさずにそれに耐えられる企業は稀だろうし、デフォルトする企業も出始めるだろう。業績が維持できないのなら、株価は下落して当然だものね。
またFRBはこれから市場最速最大規模でQTを行うということを、ハト派で知られるブレイナード理事が発言した。3月のFOMC議事要旨でもそのことが裏付けられているわけだが、経済成長は借金による信用創造がもたらすわけだから当然の話だけど、これが中央銀行(FRB)の金融引き締めが行われたら、従来の経済成長速度を維持できなくなる。まず金融機関の資金調達はタイトになり、債券や株式と言った資産価値は下落するし、それと同調して市中の信用創造は信用収縮へと向かうのは必然だよね。それを通常の経済活動でなく株価に当てはめても同様のことが言えるわけだよね。今の株価は、3月までの金融緩和がもたらした信用創造の上にある。それが確実に史上最速のペースで逆転することが決まっているわけだから、株価は下落するにきまってるじゃないか!
しかも今回から始まるQT規模は過去最高というのだから、これは堪らんよ。
利上げ=株高のアノマリー
「RBの利上げが始まると当初株価は下がりますが、ほどなくして上昇に転じてゆきます」とシレッとした顔で語る評論家、アナリスト、ストラテジストの多いこと!本当かいな!?って思いながらいつも聞いているけれどね。それは恐ろしく長いスパンで眺めるといつかは株価は反転するだろうから、外しても少し大人しくしているとほとぼりが冷めるのがこの業界の常です。
とにかく、揃も揃って大外ししたのが、リーマンショックとか、最近ではコロナショックとか。けれどもじっくり考えると今回の利上げの状況は過去とは大違いの環境下で行われるということだよね。これから株式市場が味わう苦難は、まさ三重苦と言えるもの。
40年ぶりの高水準に達してしまったインフレ、過去最速ペースの利上げ、過去最大規模のQT(資産圧縮)というどれも飛び切り厳しい三重苦の中で株価がどうなってゆくのか?をちゃんと想像しないといけないわけだよ。もちろん過去にはこんな事例はなかったと言ってもいいわけで、あとは評論家やアナリストではなくて投資家各人の想像が重要だと思うんだ。こんな状況は誰も経験ないわけだから、ロング主体のバフェットだって大損すると思うよ。
俺は月曜に再度メチャ売りすると思う。買いポジはブン投げ。だってどう考えてもそれしか思い浮かばんし・・・。
ちなみにあるYOUTUBEを見てたら、インフレ時代の投資方法みたいなことを言っていて、要するに下げ相場で上昇する銘柄に投資しなさいだって。原油関連やコモディティ関連、そして金とかもいいって!俺に言わせるとそんなのは規制がかかってから考えればいいって感じだけどね(苦笑)
ついでにこんなのあり!?って驚いたことがもう一つある。一昨年の米大統領選挙以来SNSやYOUTUBEでの情報統制が始まって、今回のウクライナの件でロシアを擁護するのはダメ、という感じになってるらしい。でも、マジ、ここだけの話だけど、俺のYOUTUBEに奇怪な画像が出るんだよ!
何度か興味でYOGAの動画を観てたんだが(スケベオヤジなもので・・・汗)、そのうち最新記事とか何とかいって、画像(動画ではない)が出るようになった。そしてなんと、よく見ると御禁制のやつが!?おいおい!YOUTUBE!こんなのいいのかよ!ってね。(見えそうで見えない奴じゃなくて・・・見たくなくても見えちゃうやつ!)
それでまじまじと見てると女房にみつかった!女房は・・・・(冷汗)
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