移動平均3線ブレイクダウン!:5月26日(木)後場

移動平均3線ブレイクダウン!:5月26日(木)後場

日経平均株価 ¥26,604(▲¥72)

日経平均は移動平均3線を失う・・・利上げでインフレ抑制は不可能という市場意識!?

後場の相場概況

前場の日経平均は75日線までもクリアするという極めて顕著な推移から、後場は一転して75日、25日、5日線のすべてを下回るというテクニカルでは極めて弱い上髭付きの陰線となってしまった。おまけに移動平均の並び順も上から長い順のままで、25ー5日のGCさえも達成できなかったというおまけつきだ。

自分はチャーチストというわけでもないけれど、一般的にテクニカル重視の投資家は、レンジ相場の上方ブレイクを拒否と見るだろう。したがってこの場面では、たとえ負けても売り建てないといけないシーンになったと思うね。

今日の相場は、本来であれば75日線上ではずだった。少なくとも前場の寄り付きから指数は上を目指していたし、米国三指数のCFDもプラスで上値を追っていた。しかし、米国市場の引け後に出たNVIDIAの決算がコンセンサスに届かず、さらには今夜の米国ではコストコの決算が予定されている。つまり、今夜もまた決算次第で売られる展開がある程度予想されているのだ。

その上、昨夜のFOMC議事録に(ネガティブな)反応しなかった米国市場は、そろそろ6月から開始されるQTを意識し始めるだろう。そうなって初めて本格的な金融引き締めの影響を考え始めると思う。そもそも、株式市場よりもはるかに市場規模の大きな債券全体に影響するわけで、金融市場に対する影響度は現状レベルでの利上げの比ではない。

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FRBは、随所にハト的な発言を挟み、株式市場の暴落に歯止めを掛けつつインフレを抑え込みたいと思ている。しかし、今回のインフレ要因は、景気の過熱というよりも、賃金上昇や労働力不足による商品の品薄、中国をはじめとする輸入先経済の悪化という側面が強い。そこに資源不足、コモディティ不足が加わるという複合系であるわけで、利上げばかりを意識してもインフレ抑制効果は極めて限定的とされる。

これまでに何度も書いてきたけれど、今回の金融引き締めに関して、個人的には「過去に例のない極めて厳しいもの」であって、金融当局がそうした手段を敢えて用いると言うことは、「今回のインフレが極めて難物であるということを、認めている証」あるとともに、金融引き締めの影響を「予想・想定できていない」としているのも明らかだ。

つまり、株式市場は底を打ったのではなく、個人的には「これからが本番だ」と思っています。

後場の取引とポジション

8306 三菱UFJ ¥740.9(△¥7.5)
空売平均)¥742.9×92000(含み益¥184,000
25日線タッチから押し戻されたUFJは微妙な位置で大引け。狙いはあくまでも債券価格の急落による評価損のクローズアップ。

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8316 三井住友 ¥3,963(△¥36)
空売)¥3,965×4000(含み益¥8,000
空売)¥3,963×4000(変わらず)
空売)¥3,959×4000(含み損¥16,000
UFJよりも株価の動きが緩慢。何かあれば連動安になるだろうから。まだサハリン・サハリン2への融資案件がくすぶってる・・・。


8411 みずほFG ¥1,524.5(△¥2.0)
空売)¥1,536.0×6000(含み益¥69,000
空売)¥1,535.0×4000(含み益¥42,000
空売)¥1,534.0×4000(含み益¥38,000
空売)¥1,533.5×3000(含み益¥27,000
空売)¥1,531.5×3000(含み益¥21,000
空売)¥1,531.0×12000(含み益¥78,000
一時はSBG絡みと考えたけれど、全く関係が無くなったという事でもないし・・・厳しそうな外債を一番引き受けてるっぽいので、追加した次第。銀行の内容は全く分からないからねぇ・・・。

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7270 第一生命 ¥2,565.0(▲¥4.0)
空売)¥2,599.0×2000(含み益¥68,000
空売)¥2,597.0×1000(含み益¥32,000
空売)¥2,596.0×1000(含み益¥31,000
空売)¥2,595.0×3000(含み益¥90,000
空売)¥2,594.0×2000(含み益¥58,000
空売)¥2,590.0×1000(含み益¥25,000

8630 SONPO ¥5,541(△¥96)
空売)¥5,530×1000(含み損¥11,000
空売)¥5,526×1000(含み損¥15,000
空売)¥5,525×1000(含み損¥16,000
空売)¥5,510×1000(含み損¥31,000
空売)¥5,500×500(含み損¥20,500

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8766 東京海上 ¥7,139(△¥83)
空売)¥7,130×2000(含み損¥18,000
空売)¥7,125×1000(含み損¥14,000

8795 T&DHD ¥1,450(△¥10)
空売)¥1,474×4000(含み益¥96,000
空売)¥1,454×4000(含み益¥16,000

やはり外債絡みと言えば、生保・損保は外せない。とにかく各社内容は分らないにしても、デリバティブも含めていろいろやってるはずで・・・。金融株は勝負だと思うので。いま、機関投資家は戦々恐々だろう。


7148 FPG ¥984(S高△¥150)
空売)¥984×4000(変わらず)
空売)¥983×4000(含み損¥4,000
空売)¥977×8000(含み損¥32,000

空売)¥976×2000(含み損¥16,000
S高。なんで?レーティングで?そうなの?QT取り上げで大儲け?ってことはリースバックなんかやってる中小企業とか資産家が大損!?この商売、胡散臭すぎる。

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9983 ファストリ ¥59,820(△¥240)
空売)¥61,500×200(含み益¥336,000
空売)¥61,400×200(含み益¥316,000
空売)¥61,350×200(含み益¥306,000
空売)¥61,300×200(含み益¥296,000
後場になってエレクの株価は厳しいままで、ファストリは売られた。したがって日経平均も徐々に下落したという恰好・・・。ならば、日経平均は弱くないんじゃ?というのもあるかなぁ・・・。


9984 SBG ¥5,164(△¥62)
空売)¥5,195×4000(含み益¥124,000
空売)¥5,190×6000(含み益¥156,000
空売)¥5,180×4000(含み益¥64,000
日経平均連動で特別な動きはなかったSBG。まぁ、今のうちは¥5,000台でいられるけれど、本格化すると¥3,000台もあるかも・・・。

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6758 ソニーG ¥11,265(△¥60)
空売)¥11,365×2000(含み益¥200,000
空売)¥11,355×4000(含み益¥360,000
ここもほぼ日経平均の値動きに連動してる。大口がそれほど入っていない証。そんなに景気よく戻れないよ。このインフレじゃぁね。


6594 日本電産 ¥8,117(▲¥55
空売)¥8,195×4000(含み益¥312,000
まぁ・・・放置で。


本日の収支(前場・後場合算):+¥410,000


雑感彼是

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金融暴動あり、ゼロコロナあり、不動産バブル完全崩壊ありの中国経済は、共産党内の権力争いもあって、どうにもならない状況。おまけにこれから洪水多発の季節に突入して農作物がヤラレル。そうなったら、中国はもう完全に穀物の最大輸入国になるわけだが、穀物の高騰のあおりをまともに受けるだろう。

一方米国は、そもそも今回の金融引き締めの前の最後の宴を模索中。利上げとQTでは、インフレ退治ができないかもしれないという論調の中、市場を持ち上げるハト派発言を繰り出して、揺さぶってくる。

結局、日本にとって、中国と米国が厳しくなればなるほどに、株価は期待を裏切る方向に行くしかなくなってくる。

そうしたタイミングであっても、株式市場では、ヤレ底値だ!反発だ!と騒いでしまうわけで、それが株式市場のボラティリティを生む。

けれども今日あたりの日本市場は本当に冷静だったんじゃないか、と思う。空売り専門の短期筋(商品取引筋)も今の主戦場はコモディティ相場だし、日本市場を積極的に弄ってこない。

そんな中、大引け後に米国10年物金利下落、ドル円が¥126.500に接近してきた。なので、今夜の米国ダウがこのまま棒線で陽線になったら、俺は死ぬけれど、今の見立ては、上髭陰線になるというもの。それで今度はNASDAQに追従なんてなったら、それこそ怒るけどね(苦笑)