パウエル議長議会証言がタカ的で・・・

パウエル議長議会証言がタカ的で・・・

今夜の米国市場は、1時過ぎから始まったFRBパウエル議長の上院銀行委員会での議会証言を挟んで、短期筋は上方へと仕掛けてみたという感じ。少しでもハト的な発言がでたらイケイケにしてやる、みたいな何とも言えない雰囲気になった。寄り付きは大幅なGDだったけれどすぐに上値追いを開始して、何と何と下値から$591もの大幅な上昇!

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そして議会証言が開始されると一気に上値追いが加速した。そして3時過ぎに終了すると、その証言内容が、思った以上にタカ派的であったことで、上昇した株価は梯子を外された格好になって結局はプラスさえ維持できなかったという落ち。

同時に掲載されたブルームバーグの記事が下落に拍車を掛ける格好になったのは言うまでもなし。

投資家のセンチメントがかなりナーバスになっていて、そこにこういう記事が出るとやはり売りたくなっちゃうんだろうね。だからブルームバーグの記事も意外に相場に影響力があって侮れない部分があるんだよねぇ・・・。

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一方、ドル円が136台維持の中、日経平均は昨日の下落分を打ち消した格好で終了。昨日は大引けにかけて警戒感が強まった日本市場だけど、日経CFDはなぜかマイナスには突っ込まないんだよ。というか、結局¥100高してるわけで・・・。こういうのが俺にはよく分からんのよ。

まぁ見方によっては円安が進行した分だけ、日経CFDで底上げしておく、みたいな感じにどうしても見えてしまうんだよね。

けれども今夜のパウエル証言を挟んでの値動きは結構重要で、今日の日本市場の値動きに影響することは確かだろう。また今日も今度は下院での議会証言が行われるパウエル議長。米国の議会証言(公聴会)ってのは、議員たちが張り切ってしまって鋭いというかキツイ質問を連発するので有名で、呼ばれる側は本当に嫌みたいなんだよ。なので、そういう意味では、希望的な観測なんか言えば、すぐに質問者(議員)に窘められちゃうから、率直に答えるしかないんだろうけどね。

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で、率直に言うと「ソフトランディングは非常に困難」と言うしかないしリセッション入りに関しても

「大幅利上げにより米経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性があることをこれまでで最も明確に認めた。

となっちゃう。パウエル議長が議会の公聴会ではっきりと認めちゃうのだから、米国はこれから「ハードランディング」するのは確実だ。じゃ何によってそうなるか?と言うと明確に予期されている利上げではなくて、もちろんQTだよ。

なので特に底抜けたHYGとか農林中金の大好きなCLO(ローン担保債券)、それに何と言っても上場してるSPAC(特別買収目的会社)には注意が必要だろうね。

とは言え今日は、目論見を外して担がれてのスタートになりそうで気分が重いなぁ・・・。