サマーラリーは終了かな?

サマーラリーは終了かな?

さて今週はとにかくイベント満載で、先週末から始まった調整ムードがどこまで広がるか、みたいなことが焦点になるんだろう・・・最悪なのが週末(26日)にジャクソンホールでパウエル議長の講演と7月米国PEC(個人消費支出)の発表が重なるんだよね。これに向かての調整ということになる可能性が高いから、嫌らしいよなぁ・・・。

けれども、今回のジャクソンホールは投資家がどの程度、FRBを信頼しているのか?が問われる機会になりそうな気がする。昨年パウエル議長は力強く「インフレは一過性」と発言してて、結果的に真逆になったからね。もちろん、プーチンがウクライナを攻めるなんてわからなかったし、エネ価格の急騰も予想できなかったわけで、一概にはよそうが外れた、とは言えない部分があった。

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けれども少なくともQEを終了するのが遅すぎたし、2月に侵攻が開始されても実際にQEは3月まで続いたし、お茶を濁す程度の利上げ0.250pを実施したに過ぎなかったわけで、その時期ってウクライナがとんでもないことになってたというのはある。

けれども仮にロシアのウクライナ侵攻がなくてもエネ価格はジワジワと上昇してきたと思うし、天然ガス価格も相当に上昇しただろうと言われていて、それほど再生可能エネはとても安定エネとは程遠い状況であったと言うことがどこかの時点で露呈していたと思う。

トランプが2期目の大統領を逃したあの冬、世界中で停電騒ぎが発生したのを覚えているひとも多いと思うけど、あれは化石燃料が云々という以前に再生エネに切り替えるのがどれほど難しいかを露呈した事件だったと思う。はっきり言ってパネルや風車は作るけど、送電、変電のシステム更新が全くできていないことの証だったよね。

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そこにウクライナがおこってそれどころじゃない事態に直面しているわけで、今後が本当に思いやられるというか・・・。なので、今の原油価格は$80台ならば、買えると思うし、どうもエネ問題は一筋縄では行かない気がする。まして$70台は難しいと思うけどね。

かりに今後原油が冬に向かって$100台で推移することになれば、米国のインフレも確実に高止まる。そうなると今の金融政策のシナリオはガラガラと音を立てて崩れることになるよ。その懸念が今後の相場の大きな焦点になるんじゃないかなぁ。

なのでパウエル議長がハト派発言をするというのは、俺には考え辛いんだよね。とにかくいまの米国のインフレ水準で鍵を握るのは原油価格だからね。

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