全世界が注目する天王山:米国8月CPI
- 2022.09.13
- トレード雑感
全世界の金融関係者が固唾を飲んで見守ってる「米国8月CPI」が21時30分に発表になるね。あと1時間と少々、ジリジリした気持ちで待ってる投資家も多いと思う。それに先立って米国ダウCFDはすでに$200以上上昇していて、極めつけはドル円で先ほど¥141台に突っ込んで見せた。もしもCPIが予想8.1%を明確に下回るようならば、株価の動きはちょっと想像できないけれど、ドル円は一気に¥140台、下手をすると¥140を割り込むような動きだってあり得ると思ってるけど。
そこで株価は、本当に予想は難しいけれど、敢えて考えるに、もしも予想を下回れば一旦はやはり急騰するのだろうと思う。けれども、市場は徐々に冷静さを取り戻して、FRBの9月利上げ0.750Pが覆らない以上、やはり今後の米国経済を考えた動きになると思うのよ。インフレが徐々に収まる中で同時に期待インフレ率も低下してくる。けれどもFRBの利上げ姿勢が変わらないとなれば、どう考えても実質金利はさらに上昇する傾向になる可能性が高い。
なので、今夜ドル円と並んでもう一つの注目点は、米国債10年物金利(名目金利)が上昇するのか、それともここで一気にリスクオフ傾向になって10年物が買われることで金利が低下するのか、という点。いま、米国債金利は結構高めの3.314%前後にあるけれど、これが3.400を超えてくるようだと、ちょっと危険な状況になって、NASDAQから売られ始めるかもしれない。
それでも、金利が下がらないとなると、いよいよ今夜にでも米国市場は一時の興奮がすぐさま醒めてしまって、下値を追いかけ始めるかもしれないよね。そしてそれが、結構厳しいものになって、いよいよ阿鼻叫喚の9月相場、という場面が来るかもしれない。
理想は何とか今夜は上昇で終えてくれて、明日以降に本格的な勝負になることだけどね。けど、予想に反してCPIが8.2%とか8.3%でうろうろするようならば、実質金利云々の前に市場の景色は変わってしまう可能性もある。とにかく、今夜のCPIは株式市場にとっては本当の天王山になるだろうしね。なんだかメチャメチャドキドキしてるのよ。
それからね、出た出た!JPモルガンの常に態度をころころ変えるレポート記事!ブルームバーグに掲載されてるけどね。あれほど危機感を煽っていたくせに、今度は「米国経済はソフトランディングする」ときた!
行内のチームによってバラバラの意見を次々に出す!全く信用できないタコ銀行だね!
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