株式市場のリバウンド条件が整ったか!?

株式市場のリバウンド条件が整ったか!?

どうやら米国市場はリバウンドモードに入りたいらしい。背景にあるのは英国のトラス政権が減税案を撤回したことを好感する欧州市場の動向かな。とにかく英国の政策は、内容からして破壊的にインフレを助長するのは間違いないわけで、幾分かでもその可能性が薄らいだことで、欧州市場は戻り基調になった。同時に安心感から米国債の金利低下。これを米国株式市場は戻りの材料とするのかも。

日本市場で取引していると、欧米のインフレ懸念から英国の財政と金融の相反するようなメチャメチャな経済政策やクレディ・スイスの財務懸念から、相当な金融不安が発生していたことをあまり意識できなかった。個人的に言うと、金融不安が次のフェーズと書きつつも、実感の持てる報道やニュースが全く伝えられないという状況で、勝負できなかったこともある。またちょうど中間配当の権利取り・落ちやファンドのリバランスと重なってしまい、まともにポジションを建てられなかったという悔しさもある。

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いずれにしても英国問題やクレディスイス問題も、金融の危機的な状況を誘発するものではないということや、今夜に限って言うとドル高が一服していることも追い風になるだろうと思う。相当な悲観相場にあって、英国のニュースが、大幅な戻りを誘発するとしても、不思議ではないと思うしね。

ただ、欧州市場が引けたタイミングで、米国市場は個別の業績を意識するかもしれない。APPLEの増産中止やテスラの時間外での売られ方を見て、逃げたい投資家はこの局面で戻るのであれば、売ってくるだろうと思う。

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さて、そんな展開になるとは、引け前の段階では俺には予想できず、買いポジションを手仕舞いしてしまったことが少々悔やまれる。多分今夜の株式市場は、急遽政策転換してインフレ抑制のために長期国債の無制限買い入れを発表したイングランド銀行を、市場はFRBと重ねて見ているのかも。FRBの姿勢はタカ派一辺倒だったところから、ブレイナード副議長の姿勢緩和と英中銀の姿勢をみて、FRBもこれ以上の市場暴落を放置はしないだろうという期待感で買いになる・・・。

投資家の心理は米10年債金利の急激な低下を見ても理解は出来るけど・・・。その金利動向を見るに、米国ダウも先週末の▲$500を帳消しにするくらいは戻すかもね。悔しいけれど仕方ないね。