米国は決算発表前1ヵ月、業績を意識する方向へ:10月4日(火)前場

米国は決算発表前1ヵ月、業績を意識する方向へ:10月4日(火)前場

日経平均株価 ¥26,840(△¥624)

目先の利上げ相場は終了で、マーケットは企業業績を気にし始めた!?

前場の相場概況

英国経済政策とクレディスイスに端を発した世界の金融不安が、若干緩和されたということで、昨夜の米国市場は欧州市場の上昇に連動する形で買いが先行。その上経済指標が弱かったことで、FRBの金融引き締めが緩和されるという思惑も入って結果大幅上昇になった形。

そして株式市場は、底打ちという願望もあって、ここからの戻り相場に期待する格好となって大幅高で引けた。同時に日経CFDも連動高して昨日に引き続き日経平均は続伸で大幅高となった前場。こうなると精神的にも余裕が出来てしまって、強気の投資家が急増するのはいつものこと。前場の日本市場は総じて主力が強い動きを見せて、直近の下値からすでに¥1,000戻しとなったね。

今日は朝から北のミサイル騒ぎでガタガタしたけれど、あんなのはロシアの圧力としか考えられない。プーチンはウクライナでの劣勢を巻き返すことが出来ないばかりか、ますます追い詰められているわけで、このまま行くとあの狂人はいつ戦術核の使用を決断するか分からない状況。

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もちろん、ロシアの負けが決定的となれば株式市場は爆上げだろうと思うけど、禁断の核を使えば、暴落する。そんな地政学リスクもあり、エネルギー問題もあり、でその上金融がおかしくなるようなことにでもなれば、世界は一気に大不況入りもあり得る。

ただし現段階では、マーケットは冷静なので、実質金利低下を好感する流れは続きそう。

前場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥13,570(△¥615)
買)¥13,405×6000(含み益¥990,000
買)¥13,390×4000(含み益¥720,000
今回は日本市場が戻り先行とみて、今夜の米国市場はこのままで行くならば続伸出来ると思うので、ここは強気で日経レバの買いポジションを取った。こうなってくると、個別銘柄を弄るのがかなり厄介になってくるので、その分をレバにウエイトを賭けた格好。これまで、ここまで建てたことはなかった枚数なので、方向感が出てないと難しいしね。今日はまともな勝負はこれくらいしか出来ないし・・・。

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1605 INPEX ¥1,468(△¥68)
買)¥1,439×30000
売)¥1,470×10000(+¥310,000
売)¥1,467×10000(+¥280,000
売)¥1,460×10000(+¥210,000
あまりにも個別銘柄の気配が高くて、朝寄りは相当に厳しかったので、まずは明日(5日)のOPECプラスの総会で、ロシアの提案した日産100万バレルの減産を協議という材料がある、INPEXをデイトレのつもりで弄った。

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7270 SUBARU ¥2.309.0(△¥76)
買)¥2.293.0×10000(含み益¥160,000

7203 トヨタ ¥1,989.0(△¥47.5)
買)¥1,981.5×30000(含み益¥225,000

オーソドックスに自動車狙い。トヨタは自信ないけれどSUBARUはそこそこ上昇する気がする。


6501 日立 ¥6,425(△¥171)
買)¥6,385×6000(含み益¥240,000

7011 三菱重工 ¥5,049(△¥203)
買)¥4,970×4000(含み益¥316,000

重電2社も政策的な意味合いがあるので。日立はGEと新型原発を開発するらしいし、重工は小型原発をすでに完成させている。その上、黒電話が弾道ミサイルを発射したことで、改めて防衛関連でもいい感じ。本来ならば半導体に行きたかったけれど、寄りつきが高かったし、寄り後売られもしたので、入るタイミングが全然掴めなかった。いずれにしてもこの相場の戻りは、(個人的には)綾戻しの域を出ないと思ってるのでキツイ勝負をするつもりはない。

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前場の収支:+¥590,000


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雑感彼是

昨日買いポジを手仕舞いしてしまったから、一番美味しいところを獲れなかったというのは少々悔しいけれど、なんとなくここから戻り相場に入るというのも、ピンとこないというかよく分からない部分が多すぎるけれど、米国債金利が低下したことで、米国実質金利は1.92から1.64まで低下したことは、株式市場にとってはプラス材料だと思う。

けれどトレンドとして上昇するには実質金利がマイナスでないとなかなか、という側面もあるので、この戻りに過剰な期待はできないかな、と思ってます。

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何故か株式市場では、FRBの金融引き締めが緩むのではないか?という観測がまたぞろ出始めてる。そういう期待は株価上昇とともに強まるけれど、例えば明日のOPECプラスで、原油生産の削減が決定してしまうと、またぞろエネ価格が跳ね上がる。原油の需要期は11月がマックスであることを考えると、ここからエネ価格が再度上昇すれば、株式市場の雰囲気もガラリと変わってしまうしね。

またドル一強の状況がこのまま続くと、他国の経済もまたおかしなことが起きかねないし、米国以外のインフレがどんどん加速してしまう可能性が高く、今の雰囲気では各国中銀は利上げを今後も繰り返すことになる。そうなって最も影響を受けるのは、株式市場よりもむしろ債券市場だということ。

要するに米国外で金融危機的状況がいつ起こってもおかしくないわけで・・・。

がしかし、この株高は今週末の雇用統計で加速する可能性もある。雇用は恐らく弱含む。株高もその辺までかな?と思ったりね。