買い戻されなかった日本市場：10月11日（火）後場

日経平均株価　￥26,401（▲￥714）

後場の相場概況

相場の行方が全く分からず、唯一の手掛かりと言えば米国債10年物金利の上昇だった。ザラ場で4.000Pを付けたけれど、そこではすかさず買いが入ると言った感じで0.020Pの巻き戻し。それに気を良くしてという形で、CFDが上昇しているのだろうと思われる。

しかし、米国の実質金利はプラス1.78％を維持していて、今夜の10年物金利の動向次第では再度上昇の可能性もあり、9月30日のプラス1.92％をブレイクする可能性もある。そうなれば、今夜の米国でNASDAQは続落するのでは？と思っている。そのNASDAQだけど、先週は遂に6月17日の10,646Pを割り込んで推移している上に、米当局の中国に対する半導体輸出規制がのしかかっているわけで、今夜大きく戻ることは期待できない状況だ。

というわけで、とにかく今夜の米国市場は、米国債10年物金利次第でさらなる下落の可能性があるとみて、このとんでもない位置からとうとう売り玉を建ててしまった。個人的には10年物国債は4.000Pをブレイクしてくるだろうと・・・。そうなると実質金利上昇とともに、米国株は下落する可能性が高いと思うのでね。

また、所謂ノイズの部分で、ロシアの動きが非常に気になること、そして12日のPPI、13日のCPIに向けて、売り直してくる可能性もあると思うので、買い建て玉を持ち越すよりも、精神的には楽な気がする。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ　￥13,135（▲￥710）
空売平均）￥13,132×2880（含み損￥10,000）
後場からシコシコと売りまくってようやくそこそこの枚数売り建てることが出来た。後場に売るのは、大引け間際にショートカバーされるので、嫌らしいんだけど、バサバサ売れないから仕方ないんだよね。あとは、目先の値動きは捨てるというか含み損になっても仕方ないと腹を括らないとこういう相場での売りは出来ないよね。傍目で見れば無謀そのものだと思うけど、売りに見えたのだから仕方ないよなぁ・・・。

6758 ソニーＧ　￥9,486（▲￥405）
空売）￥9,524×1000（含み益￥38,000）
空売）￥9,522×1000（含み益￥36,000）
空売）￥9,518×1000（含み益￥32,000）
空売）￥9,516×1000（含み益￥30,000）
空売）￥9,514×1000（含み益￥28,000）
どういう根拠なのかは分からないけれど、今日の下げは先物主導ではなくて、現物主導の下げだというコメントを見たけれど、もしもそれが本当ならば、大変な事だと思うんだよね。そういえば9月の海外勢の売り越しは強烈だったけれど、その後に現物が買われたようには見えない。ということは、今回のソニーGの下げは、海外大口の現物売りが主導していると強く感じたのでね。底抜けるまで売られても不思議じゃない。

8035 東京エレクトロン　￥36,700（▲￥2,130）
空売）￥36,700×1000（変わらず）
空売）￥36,680×500（含み損￥10,000）
空売）￥36,670×500（含み損￥15,000）

6857 アドバンテスト　￥6,980（▲￥360）
空売）￥7,000×4000（含み益￥80,000）
空売）￥6,960×4000（含み損￥80,000）

6920 レーザーテック　￥17,045（▲￥30）
空売）￥17,490×2000（含み益￥890,000）

今日、半導体は▲5％という強烈な売りを各銘柄喰らったわけだけど・・・米国の対中輸出規制と10年物金利上昇ということになれば、今夜のNASDAQも上がり目はないと言うことになる。となれば、今日大きく売られたから明日は買われる、みたいなことは成立しないのでは？と思ったんだけど・・・。

あれれれっ！？頼みの米国債10年物金利が急落してるじゃないの！それはね、この金利なら欲しい投資家は結構いるだろう。株が持てない分、逃避する。そういうのは分るんだけど・・・。、なぜ！？何故にそれが今なんだ！？勘弁してよ！

そういえば米国債金利を予想して毎回のように裏目が出てる・・・。最悪だな。

6367 ダイキン　￥22,595（▲￥630）
空売）￥22,685×1000（含み益￥90,000）
空売）￥22,680×500（含み益￥42,500）
空売）￥22,675×500（含み益￥40,000）
ソニーGと同じように、現物が売られてる気がするダイキン。海外勢が大好きな銘柄の一つだけど、いよいよ手放すのかな？って感じ。海外勢が買い始めると平気でPER50とか行っちゃうんだよねぇ・・・。PERが高い銘柄は外人が買ってるって昔師匠が言ってたけれど、その後本当にそうだと思ったからね。

本日の収支（前場・後場合算）：+￥220,000

雑感彼是

こうした相場では、「千載一遇の買い場到来」とか「20年に一度の買い場」とか、何を根拠にそういうことを言うのか分からないYOUTUBE動画が多くなった。敢えて根拠と言えば、過去の下落率とか過去がそうだったから、と言ったもっともらしい表現をしているのが、本当に気に入らないんだよ。

どうして、未来は過去と同じように推移すると言えるのか？何かが変わるとき、大袈裟に言うと時代の変革期では、全く新しい事象が出現するのが当たり前で、だから変革できるはずなんだ。明日の株価が分かれば苦労しない、と言うけれど、まったくその通りでプロでもアマでも、同様に分らないから相場は難しいんだよね。

で、個人的に最も注目すべきは、状況の違いを意識することだと。過去と比較するのはいいとして、単純に株価の動きだけを比較するのではなく、状況の相違点をピックアップすることが重要だと思ってる。

そういう意味で、今回の状況って過去にはなかった条件がたくさん揃ってるわけで、やはり自分なりに状況を調べて分析して、投資してゆくことが重要と思うよね。

とにかく今夜のポイントは、米国債10年物金利の動向で、実質金利も含めて、「上昇する」という前提でポジションを建てたつもりです。後は万が一の事態にも備えたつもりだけどね。