CPIで荒れ狂うマーケット!株価ぶっ飛びは最後の晩餐!?
- 2022.10.14
- トレード雑感
米国9月CPIの数値が良くても悪くても、今夜は買う向かう、所謂買い決めモードが炸裂した今夜の株式市場。まずはCPIの数値から。
21:30 | (米) 9月 消費者物価指数(CPI) [前月比] | 0.1% | 0.2% | 0.4% | |
21:30 | (米) 9月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] | 8.3% | 8.1% | 8.2% | |
21:30 | (米) 9月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] | 0.6% | 0.5% | 0.6% | |
21:30 | (米) 9月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] | 6.3% | 6.5% | 6.6% |
昨日のPPIが示唆したと通り、すべての指数(太字)で8月を上回った。そう、インフレは一向に下がる気配を感じさせないというか、高水準で高止まりを示唆してます。FRBが標榜する2.0%への回帰は、恐らく現状のマネタリーベースの水準では夢物語ということだよね。
さてこの数値発表を受けてマーケットは予想した通り大荒れ!見ての通り米国債10年金利は4.063pまでぶっ飛び、ドル円は¥147.670まで急伸し・・・。で問題の株価だけど、まさに荒れ狂ってるという表現がピタリ。
米国ダウは発表後の急落で$28,660まであってその後「悪材料出尽くし」「千載一遇の買い場」となって買いが殺到!いま(2:30)とうとう$30,000を超えました!何と落差$1,330以上!他の市場も同様で、日経平均CFDも¥26,810だから¥580ほどぶっ飛んで・・・。
「・・・・・」
自分が担がれたのはいいとして、正直言って俺には「強烈な綾戻し」にしか見えないね。理由は簡単で、積み上がってた膨大なショートポジションを一気に買い戻してるだけ。個人投資家のレベルなら、気合を入れて買いに賭けてれば短期では爆益になったけれど、それはそれとして、本当に勝負を賭けるヘッジファンドならば、ここからが勝負処なんだろうけどね。
みんな「新型コロナ相場」と同じように考えてる。ビタッと底打ちして後はV字回復って感じでね。まぁ、ウォール街のいつもの投資行動だけど、そんな底にはならんぜよ!今夜だってまだ2時間以上あるから、結構垂れてくると思うしね。
そして4%の10年物国債を良く買うなぁ・・・という気がするし。インフレが収まるという前提でないと買えない。けどいつこのインフレは4%以下になる!?そう、いくらあがいても、米国の資産は年率8%の勢いで劣化してゆくんだよね。
けれどもFRBの利上げ論議は、4.250pー4.500pで水平飛行に移るというもの。そうやってると徐々にインフレは収まるっていう目論見。それって4.000pの10年国債を買うのに似てるけどね。
無理無理!
4%って企業純利益をすっ飛ばす水準だもの。
というわけで、もう軟な政策ではどうにもならないところまで、インフレは進んでしまいました。FRBはまたしても昨年と同じ失敗を繰り返す。インフレ見通しに対する甘さ、相場が暴落することへの恐怖、理事達の保身。
グズグズしてたら、手遅れになる、というかもうすでに手遅れ。去年の甘い見通しがすべて。インフレがぶっ飛び始めて半年間、なおも金融緩和を続けてたというお粗末っぷり。泡を食って利上げしても追いつかない。
これ以上やると経済が壊れるって、どうして?金融緩和はいくらやっても経済は壊れないの?でも実際は壊れつつあるよね。これから年末までに株価上昇ってね、そんなことになればインフレも上昇だよ。
今夜のCPIが今後の分岐点になると書きました。確かになったと思う。
シナリオは二つ。一つは深いリセッション入りが決定的になって、世界経済はどん底にまで叩き落とされる。もう一つは世界中の資金がドル一極集中してとんでもないバブルを引き起こす。けどどの道、ドルのクロス通貨は死ぬんで、発展途上国の崩壊頻発、デフォルトの嵐。
FRBの優柔不断が招く地獄がうっすらと見えてきた。そんな分岐点だと思うよ。
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